2008年11月15日
マイケル改めM・中村…巨人愛で豪州から「駆けつけました」
![](http://joker.rgr.jp/g/200811/15-1.jpg)
晴れやかだった。マイケルは疲れも見せずにまくし立てた。「非常にうれしい。両親が巨人ファンで、生まれた時から(巨人を)知っていた。同時に人気、実力とも一番のチームだと思っています」午後10時18分。会見は“巨人愛”の表明で始まった。
行動が熱意の表れだった。トレードの一報を聞いたのは12日。この日の会見が決まると急きょ、オーストラリア・シドニーから約8000キロ、約11時間の長旅を経て来日した。「自分の意思を示すためにも、喜んで駆けつけました」当然とばかりに言ってのけた。
もちろんプレーでもチームに徹することしか考えていない。140キロ台後半の直球と多彩な変化球を操るサイド右腕。06年にはパの最多セーブ(39)に輝き、日本ハムを日本一に導くなど、絶対的守護神として貢献してきた。だが、巨人にはクルーンという抑えがいることも理解している。「どこで投げるにしろ、監督が決めたところで全力を尽くすだけ」とフォア・ザ・チームを強調。「チーム内で競うつもりはない。勝つのであれば、喜んでセットアップするよ」クローザーへの橋渡し役を、自ら買って出た。
本人の希望も考慮され、登録名は「M・中村」となる。「マイケルで世間的に認知されていたので、これまで変えたくても状況が許さなかった。中村姓は日本にたくさんいるし、ベストな形になったと思う」日本名を前に出したところに、強いサムライ魂を感じさせた。
球界の頂点に立った経験を持つ男に、清武代表も「投手部門では彼が最後のピースになることを願ってます。方程式を完成させたい」と強く期待した。年俸2億円で契約更改したマイケルも「日本ハムに行ってしまう選手のことも考えると重さも感じる。今まで以上をお見せしなければ。日本一という夢があるので、それに向かって全力で戦う」と応じた。日本一にあと一歩で届かなかった今季のチームに足りない何か―。「M・中村」がその答えとなる。
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