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2021年03月22日

脳は無意識で並列情報処理ができない


最近、精神科医の講義動画を見て大変参考になった。

それは人の脳はコンピュータと違い並列して別の処理ができないという事実である。

人の脳は単一型情報処理であり、並列して思考処理、感情処理が同時にきないということだ。

例えば怒っているときに、怒りの神経が過剰興奮して無意識に怒りに集中処理しているため、

論理的な思考は難しく、もしできたとしても合理的な思考はできないのだ。

だから論理的には損をすることを怒りの感情に任せて、愚かな行動をすることが多々ある。

仕事や私生活でイライラすることは多いが、

特に自分が重要と無意識に価値観を置いていることや考えている事、

例えば自分にとって譲れない価値、家族の突然の不幸、事故などの例でいえば

その際はそのことで頭がいっぱいになり、ほかのことが考えられないできないことが多い。

しかし、人の脳がコンピュータと違い並列処理できないようにできていることを知れば

日常でのイライラや不安、怒りなどは対処が可能であるといえる。

なぜなら、それを冷静に考えれば、イライラする原因や不安な原因があってもそれが

実際に大きな損失や失敗につながらないことがほとんどであるあるからだ。

認識のしかたが感情で自己中心的になっているため、その無意識的感情に集中しすぎている自分に気が付かないのだ。

この際に練習を重ね対処法を実行すれば感情をある程度はコントロール可能であるという。

その際の対処方法は、「現在の感情とは関係ない別の行動」をすることだという。

つまり、何かに集中してた際の自分のチャンネルを自分で気づいて、

意図的に変えることで自分をコントロールするのだ。

医師が紹介していた具体的な事例は以下だ。

夫婦喧嘩をしていている中で、突然、近所の人などが訪問したらどうなるだろう

普通は夫婦喧嘩を止めて、急にその知人や隣人に愛想のよい顔と声に切り替わり

その瞬間に怒りの感情が中断されて、その後、隣人が帰った後に怒りの感情が和らぐ事例、

また、夫婦喧嘩でイライラしている時に仕事で大切な顧客から急に電話があって即対応が必要な場合

急に声が柔らかい口調に変えて対応してい話していると電話が終わると感情が和らいでいるとか。

このように人が感情的になっている時は怒りや悲しみなどの感情に無意識に集中しているのだ。

人は怒りながら、また悲しみながら楽しく愉快にはなれない。

なぜなら、怒りや悲しみの感情を表出する神経線維と快楽や楽しみを感じる神経はお互い

打ち消し合う関係になるから、どちらかの神経かが優先して興奮する仕組みになってるからだ。

心臓や胃腸、膀胱などの内臓を無意識に自動調整している自律神経も興奮系の交感神経と

リラックスの副交感神経があり、起きている際には交感神経が働き、寝ている時や休憩している時は

副交感神経が働き、それらの神経が脳の無意識な認識と意識した認識によって、

自動的にお互いスイッチをオン、オフすることで切り替わって普通に生きていられる。

ところが、緊張時や不安、恐怖、悲しいこと、怒りなどが続くと、交感神経が過剰に働き

リラックスができないため副交感神経が働かずに睡眠障害になったり、胃腸や内臓の調子、体調が悪くなる。

自分でできる方法として、例えばイライラした場合、気温が違う外の空気を吸ったり、

首前後左右のストレッチをしたり、

今日の夕飯は何を食べようかとか考えたり、イライラの原因とは無縁のことを考えたり行動しよう。

そうやって怒りやマイナス感情のチャンネルを変えるのだ。

具体的な説明でなるほど、これなら自分の感情をコントロールするのに大変参考になった。

自分が経験で気が付いたことでの脳の並列処理ができない事例として、

例えば人と何かの話題で話している最中に、携帯電話に必要な相手から電話があり

今話している相手から電話OKですと言われて、3分程度何かショッキングな話題を話されると

電話前に話していた話題を忘れてしまったり、今何を話していたんでしたっけとか

今、どこまで話していたのでしたっけ という風に集中がそがれたことで考えが中断してしまう現象も

脳が並列処理できない。何かに集中すると他のことを忘れる情報処理の証拠だと思う。

私は何かマイナスの感情にとらわれた際に、その怒りの原因に集中せず、逆に気にしないように無視して

自分で考えたプラスの行動をとることを行う工夫をすれば自己をコントロールできることに気が付いた。

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さかえ
中年で管理職でのストレスや長時間労働での過労やプレッシャーが続き、うつ病と不安障害を発症して失業し、何とか5年でほぼ治りました。一時期社会復帰について悲観的になりましたが、今は社会復帰して働いております。うつ病を治すには時間と運動と薬が必要だと思います。 治るために試行錯誤した内容や治癒に役立ったと思うノウハウを発信しております。
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