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2023年04月03日

四十九日は心の区切り

昨日、父の四十九日法要と納骨を無事に済ませることができた。
本当は、三月二十七日が四十九日だが、お寺の事情などにより四月二日になった。
今回、葬儀から四十九日までの様々なことをいろいろ調べて読んだり、自分が対応したりしたが、七七・四十九日というものは、実によくできた時間の流れだなと実感した。

そもそもは、極楽浄土に行くために、七日ごとに審判を受けて4週目にようやく浄土にけることがきまるのだという。
大切な人が亡くなり悲しみに打ちひしがれる最初の一週間。
少し落ち着いて、片付けや色々な手続きをしながら、少しずつ平静を取り戻す二週間から三週間。そして、法要の準備に向けた四週間目。
故人の思い出をトレースしながら心の平静を取り戻したり、相続や遺品整理など煩雑な手続きの中で、何をしなければいけないのかということを少しずつ片付けながら過ごす時間。そうしたことをやりながら、故人にお別れをして、気持ちの整理もつき、やるべきことも少しずつ片付いてくる。
そして、親戚など近しい人にお声をおかけして個人が極楽浄土に召されることをお祈りしながらお寺さんにお祈りをしていただき、お骨をお墓に納めた後に、故人の思い出を話しながら食事を共にして四十九日を終える。

なるほど、よくできた流れだなとあらためて思った。
私は、自宅で四十九日法要を行った。親戚が少なくなっていたこともあるが、父は自宅での法事を喜ぶだろうとも思った。自宅の座敷の片づけや、当日の準備等に始まり、納骨から会食を終えて、皆さんがお帰りになった時には肩の力が抜けた。ほっとして脱力した。
「ああ、ひとつ終ったな」と思った。

葬式もそうだが、四十九日以降の法要も含めた全てのことは、故人が極楽浄土に旅立つためのしきたりではあるけれど、実はそうしたセレモニーをこなしていく中で、残された人間は、心を整え、面倒な諸事も少しずつ収まってくるのだ。

四十九日=4週間というのは、まさしく心と雑事の整理が整う時間の区切りなのだ。
230209頃祭壇一部マスキング.jpg

翌日、葬儀社が座敷に設えられていた祭壇を撤収にやってきた。手際よく片付けられていく祭壇。30分ほどで、座敷は、普段の部屋に戻った。
帰りがけに、玄関に貼ってあった忌中の札も葬儀社の担当者がはがしてくれた。忌中は終ったのだ。

床の間にあった香炉などを戻しながら、ああ、これで日常に戻っていくのだなあと感じた。
日本人の生活の知恵は深くてありがたい。
オヤジ、ありがとう。どうぞ安らかに。合掌。

#四十九日
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