そして、ジョンソン元首相が再出馬という話も起きていたが、ついさきほど、前財務省だったスナク氏以外に立候補者がないということで、シナク氏が次期首相に決まったというニュースが入った。
実は、前回の首相選でもちょっと気になっていたのだが、インド系の英国首相というのは、おそらく英国政治史上はじめてなのではないか?その点については、英国国民の心中には、どこか割り切れないところがあるのではないかということを個人的にはちょっと心配している。
あらためて彼の経歴を見てみると、学歴も職歴も素晴らしく、非常に優秀で、経済にも強い人なのだろうということは、わかった。また、奥様は、インドの大富豪の娘さんで、スナク氏は英国でも指折りのお金持ちでもあるようだ。頭が良くて大金持ちのインド系政治家ということである。
同じタイミングで、宗教団体の問題にゆれる日本政界では、山際経済再生相が先ほど辞任した。
実質的な更迭ということのようだが、辞任させるタイミングは遅すぎたと思う。
安倍元首相の死によって持ち上がった統一教会問題は、政界を揺るがす大事件となっている。安倍さんの残した思いがけない置き土産である。
円安はとどまるところを知らず、日銀が公表せずに水面下で二度目の介入をしたと思われるが、その効果も短期的なものにとどまるのではないか?日本経済も方策の見通せない局面に入っているようだ。
英国と日本だけでなくアメリカの経済環境もインフレによって揺れに揺れ、バイデン大統領を含めた与党への批判も高まるばかりだ。
コロナ、そしてロシアのウクライナ侵攻という世界的な問題によって、国際環境は激変した。いずれの国も、トップの力だけではとうてい解決できない社会構造となり、政治の流動化は進むばかりだ。
その中で、中国では習近平氏がルールを破って69歳にして3期目の政権トップとなった。台湾問題、ロシアや北朝鮮との距離感などこの国もまた微妙な動きを続けている。
プーチンが引き金を引いた一方的な戦争は、もはや、手が付けられないといってもよいくらいに国際関係を崩壊させ、国際社会を激変させた。
英国のシナク新首相も、岸田首相も、バイデン大統領も、とんでもないタイミングにトップの座についているという点については、同情を禁じ得ない。
世界の行方が、本当に見えない時代に入ってきているようだ。
ダウニング街10番地の新たな主も、どこまで国内経済の課題解決ができるか・・その憂鬱は、英国にとどまらず、今や世界中に広がっている。
#シナク新首相 #ダウニング街10番地
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