私も、もう10年くらい前からのファンである。バークリーを首席で卒業し、楽曲を作るセンスも、アレンジの技術も、そして小柄な体からは想像もつかないパワフルな演奏で、叩き続けるようにピアノを弾きこなす姿は、ライブを見れば誰もが驚かされ感動する。
そんな彼女を起用して、富山のFM局が、月〜金の15分の冠番組を作った。彼女の語りとJAZZの名曲を毎日かけるスタイルだが、今年10周年を迎えた。
制作しているのは、私が富山勤務時代から顔なじみのOディレクターである。
その番組も今年で10周年ということで、17日は駅前のサテライトスタジオに山中さんがやってきて公開生放送をするという。実は、明日、10周年記念ライブも行われるのだが、ちょうど父の食事の支度時間から食べさせる時間全部にかかるタイミングだったので、泣く泣くあきらめた。
そこで、10周年記念ライブの代わりに、山中千尋さんの公開ラジオ特番に急遽でかけることにした。父の夕食時間を1時間弱早めて出かけて、すぐにとんぼ返りすれば、寝る前のオムツ作業にも間に合うということで、手早く父の食事ケアを済ませて車を走らせた。
公開番組は、ミニライブもあり、山中さんと至近距離でお話をする機会にも恵まれ、ライブコンサートに行けない私にとっては、とても素晴らしい時間になった。
放送中には、見ている人から番組ツイッターなどに投稿されたコメントが読まれると、会場に来ている本人が手を挙げるという昨今のラジオとライブの新しい関係も見られた。常連の投稿者は、ラジオネームで投稿しているから、ラジオネームで呼ばれる。
私もそのひとりだが、残念ながら今日は読まれなかったので、あとで自分で名乗ったけれど。(笑)
今、ラジオは、ネットの力と一緒になって、再び面白いメディアになっている。
今日も、放送ではネットされていない遠い県からも投稿があり番組内で紹介された。
radikoのおかげで、有料会員になれば、日本中の放送局を聞くことができる。人気ピアニストである山中さんの番組は、日本中にリスナーがいる。
山中さん自身も、コロナで移動制限がされて以来、富山で収録ができなくなったため東京の自宅からのリモート収録で番組が制作されている。先日は、コンサートのために出かけたジュネーブのホテル、あるいは、久しぶりに帰ったニューヨークの自宅から放送していたこともあった。これもまた、ラジオの可能性を広げているといえる。
コロナがもたらした新たなスタイルは、メディアも変質させている。
#山中千尋 #ラジオ #radiko
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