ウクライナのNATO への加盟を主な理由として、プーチン大統領の姿勢は変わっていない。
バイデン大統領は、あと数日で、ロシアがウクライナに侵攻すると断言した。
プーチンは、アメリカのかく乱だと反論している。どちらも、多少のブラフやかけひきを含めた情報戦を展開しているともいえるが、外交的な解決を米ロとも完全否定はしていない。しかし危険な状況は変わっていないどころか、明らかに悪化しているように思える。
(日経新聞サイト)
こうしたニュースが連日報道される中、日経新聞の記事サイトを見ていたら、衛星写真を使ったかなり細かな分析記事が掲載されていた。その記事と衛星写真を見ながら、これは、一昔前なら軍事機密レベルの写真だな・・と、あらためて、IT情報の環境変化に驚かされた。
ウクライナの軍備の変化を、数日前と最近との数枚の写真で比較分析しているのだが、こうしたことを日本の民間の新聞が、詳細なネット記事にまとめあげることができてしまうのである。
我々一般市民でも、熱意と根気さえあれば、グーグルアースで、ウクライナ周辺の画像を毎日観察し、集めて、その変化を分析することができなくもない。
ロシア発と思われるインターネットのハッカーの動きも、実は、この数か月、様々なところで動きが活性化しているようだ。各国政府関連のサイトへのアタックはもちろんだが、日本や欧州各国の金融関係や製造業などの企業から新聞社などメディアに至るまで、ハッカーが入り込もうとしている動きがちらほらと報道されている。
ロシアや中国北朝鮮などの政府関係筋から、それらの国の民間?のハッカー集団まで、ありとあらゆる情報戦争は、既に静かに、しかし激しく進行しているのだ。
一見ウクライナ情勢とは関係ないように思われるようなハッキングのニュースでも、実はアメリカの同盟国の動きに関わる国策企業や、国力に影響の大きい基幹産業などは、常にネット攻撃の危機にさらされている。
バイデン氏の今日の発表も、こうした衛星画像などの情報データと各国にいる諜報員や軍関係者などからのレポートに基づくものと、ロシアの動きをけん制するものが複合されている。
ITの進化による情報戦とネットの上で展開される情報収集分析合戦は、驚くべき次元と速度で進んでいるのだ。
ともあれ、バイデン発言の通り、あと数日で軍事衝突が起きるのだろうか?できればなんとか回避されるように心から祈りたい。
#ウクライナ情勢
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