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2020年08月04日

コロナVへの警鐘と希望

昨日、世界の感染者が1800万人を越え、先行きの見えないコロナVの行方について書いた。今日は、東京の感染者が、また300人を越えたという。そんな折に、またコロナV関連の投稿で恐縮だが、WHOが気になるコメントを発表した。

WHOのテドロス事務局長は、3日の記者会見で、新型コロナウイルスについて「現時点で特効薬はなく、今後も存在しないかもしれない」と警告した。パンデミック宣言の発表タイミングの遅さで、すっかり世界的な信頼をなくしたテドロス氏だが、この発言は、やはり気になる。

200804コロナ特効薬ないかもWHO.jpg
(画像は、日経新聞より。以下のURLで動画が見られます:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62256940T00C20A8EAF000/ )

彼は、世界各国でのワクチン開発についても言及し、「ワクチン開発は、前例のないスピードで進んでおり、みんなが、より効果的なワクチンを望んでいる」、と評価した一方、「うまく機能しないかもしれないという懸念もある」とも述べたという。

昨日私も、悲観的なことを書いたけれど、RNAウィルスというコロナVは、ワクチンを作るのが非常に難しいものらしい。また治療薬も各国が取り組んでいるけれど、そんなに簡単に一から新薬を作るというのは当然きわめて難しいのは、素人でも想像がつく。だから、既に治療などに使われている薬の中から適合性を探したり、改良して新薬ができないかと取り組んでいるわけだろう。そうした中でのWHO事務局長の発言は、やはり未来への希望に影を落とす。

治療薬の開発に過剰な期待が高まることに警鐘を鳴らしたのだろうが、どうもこの方は、情報発信のやり方があまりお上手ではないようだ。情報の出し方というのは、同じ事実のリリースでも、ニュアンスが柔らかくもなれば、きつくもなる。そのあたりの発言の仕方が、広報やPRの難しさでもある。例えば、テドロス氏の発言についても、彼がどんな風に記者発表コメントを締めくくったのかは残念ながら定かではないが、「特効薬は今後も存在しないかもしれない( 〜might, never be・・・)」と言っているが、その後に、「しかし、私は、人類の努力が、解決の糸口を見出すことを願っている」、とか希望につながる一言を仮に付け加えれば、また印象も変わるのではないか?
もうひとつ、PRの世界ではよく言われることだが、映像で見たときに記憶に残るのは、発言内容よりも、見た目の印象と声ということがある。テドロス氏は、残念ながら、人相もちょっと悲観的な印象があり、安心感のある話し方とも言い難いところがある。プレゼンテーションとPRのノウハウは、進化しているのだから、WHOの広報担当者とスピーチライターは、こうした点についても、もっともっと研究し配慮してほしいと思う。

警鐘も大切だが、希望の光も必要だ。
#コロナウィルス














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