正直、これまでのオリンピックでは、パラ競技を見ることは、ほとんどなかったように思う。他国開催でのパラリンピックの場合、放送枠が少なかったということもあるが、やはり関心も低かったと思う。
今回は、放送枠も多数設定されており、様々な競技をじっくりと見る機会が増えた。
あらためて、パラアスリートの人たちのすごさに毎日感動している。
鮮やかに車いすを操る車いすラグビーやバスケットボールなど、本当に素晴らしい技の連続で、身体的ハンディキャップを全く感じさせない。
(ヤフーニュースより)
昨日は、水泳の男子100mで、鈴木選手が、金メダル第一号を獲得したが、片腕がない体で、見事な泳ぎを見せた。そのファイトは、身体的なハンディキャップをものともしない素晴らしいもので、見ていて思わず涙が出てきてしまった。
車いすラグビーでは、車いすの見事なコントロール技術とスピードに驚かされ、今まで知らなかった新しいスポーツのようなパラスポーツならではの魅力に魅了された。
今日のオーストラリア戦では、池崎、池コンビをはじめとする日本人選手の素晴らしいプレーに心を奪われ、相手のオーストラリアのバット選手の卓越したスピードとチェアコントロール技術に目を見張り、優勝候補のオーストラリアに僅差で勝った瞬間には、思わず声を上げて椅子から立ち上がってしまった。
(ヤフーニュースより)
これまで、パラスポーツをこんなにしっかり見たことはなかった。そして、自分がいかにパラスポーツの世界を知らなかったかということを思い知らされた。
今回、パラリンピックを見ていて印象的なことは、やはり競技を支える人、そして道具である。
恥ずかしながら、タッパーと呼ばれる人がいることを、初めて知った。視覚障害のあるスイマーが、壁に当たらないように棒でたたいて教える人である。スイマーの微妙な距離感にあわせてたたかないと、ターンのタイミングが狂って、タイムにも影響する。スイマーとの連携の良し悪しが、メダルをも左右する。
そして、ラグビーやバスケットボール、陸上などの車いすの構造の素晴らしさと、器具としてのデザインの美しさにも感動する。
車いすラグビーで、激闘によってパンクしたタイヤをあっという間に交換する技術は、F1のピットクルーのようでもあった。
パラリンピックは、私にとって、パラスポーツの魅力をあらためて教えてくれる出会いと発見のイベントになっている。
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