豪雨によって、熱海で大規模な土石流が発生して、20人が安否不明だという。
テレビで放送されていた土石流の映像はすさまじく、あっという間に周辺の家を飲み込んで押し流していく。
例外的な豪雨が続いて地盤がゆるみ、土石流が発生するというメカニズムだが、本当に悲しいことだ。
(ヤフーニュース/毎日新聞画像より)
山と海の魅力をあわせもつ熱海では、海を眺められる斜面にも多くの住宅が建設されている。ニュース映像で見ても、本当にたくさんの住宅が、山肌に林立していた。
ふだんは、おそらく海を臨む美しい景観が楽しめる家々だったのであろう。しかし、豪雨が続けば、斜面に立つ家には、リスクも高まってしまう。
ごくあたりまえの平和なくらしが営まれていた家が、一瞬にして流され、行方不明者が発生してしまった。
市役所や県庁の皆さんは、深夜まで対応に追われていらっしゃることだろう。私もわずか数年ではあるが、役所の勤務を経験して、台風などの災害対策時には、現場職員から首長までが、早朝から夜中まで様々な対応に追われることを目の当たりにした。
国土の大半に山があるこの国では、土砂崩れなど災害との戦いは、何百年も続いている。
それは、世界屈指の防災対策技術にもつながったけれど、いまだに解決できない災害は数多
い。四季の変化が美しい日本だが、梅雨のこの季節は災害の時期でもある。
一刻も早く、行方不明の皆さんが救助されることを、心からお祈りしたい。
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