私は、今だにその違いが良く分かっていないけれど、飲食店の方などにとっては大きな違いなのだと思う。
そんな折に、ネットニュースの気になる見出しが目に留まった。
(画像は、ヤフーニュース/読売新聞より)
「コロナで日本人の「うつ」倍増、米も3・6倍…若い世代や失業者ら深刻化」
なるほど、と思う一方で、じわじわとコロナウィルスと同じように広がる新たな社会的な病の怖さを感じた。
だいぶ前に、コロナウィルスによってスキンシップが失われた子供たちについて書いたことがあった。それは、静かな変化だと思うが、ある時気が付くと、スキンシップの不足した子供たちは、心に何かの「欠損」した部分を抱えて育ってしまうのではないかと感じた。
大人も同様に、コロナによって、行き場のない経済不安を抱えている人たちは数多いに違いない。順調だった商売が、いきなり明日が見えない状態に陥る。自分の努力ではいかんともしがたく、助成金と言う名ではあっても、新たな借金を抱えるようになり、もしそれが膨れ上がって行けば、誰でも言いようのない不安にさいなまれることだろう。
私も、認知症の父の世話をしていて、最初の頃は、汚物にまみれて疲れ切り、頼る人のない不安から、心が相当にまいっていた。実は精神科に相談して抗うつ剤を処方してもらったこともあった。やがて世話の仕方に慣れて来て、なんとか日々の暮らしをこなしていけるリズムができてくると、症状はかなり改善した。前向きな変化が出ると、人は変われるのだ。
しかし、コロナウィルスによる経営不振は、自分一人で対応するには困難なことも大いに違いない。解決策が見えないと、人の心は荒れてすさんでくる。
ワクチン接種がようやく進んできて、あと何か月かすれば、抗体を持った人が増えて来て、以前に近い状態が戻ってくるかもしれない。しかし、その時まで心も生活も持ちこたえられない人もいるかもしれない。コロナの怖さは、病理だけではない・・・・
#コロナウィルス
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