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2021年05月02日

コロナウィルスの猛威

コロナウィルスの国内での感染者数が、60万人を超えたという。
最近は、この種の数字に対して少々感覚がマヒしてきている気がするのだが、60万人という数字の規模についてちょっと考えてみたい。
210502コロナ感染者60万人超.jpg 
(画像はヤフーニュースより)

試みに、中核都市の人口を検索してみたら、平成24年のもので、かなり古いデータではあるが、感染者数に近い数字としては、船橋市が人口60万人。金沢市は46万人、富山市は42万人である。また、平成29年のデータだが、交通事故の年間発生件数は、およそ47万人、負傷者数は、約58万人だという。
つまり、船橋市の全市民が感染しているのと同じ規模、あるいは交通事故で1年間に負傷している人と同じくらいの人が、今コロナVに感染している状態にあるということなのである。

あらためて、本当に恐ろしい数字だと思う。しかし、世界には、もっとひどい状況にある国も多い。例えばインドでは、実に、1日で40万人以上が感染しているという。宗教上の風習や祭りなどの影響もあって、このところさらに感染が加速しているようだが、それにしても想像を超える数字である。インドでは、食事を手で食べる習慣が長年にわたって定着している。そのことも感染拡大に影響しているのではないかという学者も多い。また、たくさんの人が密集して行う聖なる川、ガンジス川での沐浴も、感染を広げている可能性があるという。

各国固有の生活習慣や、慣習は、なかなか簡単には変えられない。中国などでの旧正月の民族大移動もそうだろう。そうした中で、日本人は、清潔好きで、冷静に物事を捉え、一生懸命にルールを守ろうとする点において、本当に世界屈指の民族ではないかと思う。コロナ禍の時代において、この国に生まれて良かったとつくづく思う。

考えてみると、世界中の民族の歴史において、人が集まって祈りを行うなど、多くの人が密集する習慣は多い。コロナウィルスは、長年にわたって受け継がれてきたそうした営みの構造も激変させている。

感染拡大が続いているからこそ、世界中で神に手を合わせる人々は大いに違いない。しかし、密集しながら祈ることによって、感染の機会もまた広がってしまうという矛盾も生じている。

世界中の人の神への祈りが通じて、感染拡大が落ち着いていくことを、切望している。
#コロナウィルス国内感染者数60万人

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