感染者の増加の要因のひとつは、感染力の強い変異ウィルスの蔓延だろう。
わが県でも、今日から接種クーポンの配布が始まった。我が市の場合は、GW明けの5月6日から予約が可能になるという。前期高齢者である私は、とりあえず、5月中にはワクチンが打てるのではないかと思っている。それまでは、なんとしても感染しないようにしたい。
そもそも、世界でもトップクラスの医療システムを誇り、薬品開発の能力も世界に伍すはずの我が国が、なぜこんなにもワクチン接種が遅れたのか?また、自国製のワクチンがいまだに世に出てこないのはなぜなのか?誰もが感じるきわめて素朴な疑問である。
少なくともワクチン接種が遅くなった理由の大きなポイントは、やはりワクチンの買い付け対応が後手に回ったということだろう。素人目にみても、数か月前にファイザーのワクチンが、有効性を承認されたというあたりで、世界中からオファーがあるのは当然なのだから、そこでどれだけ速やかに買い付け取引を成立させるのかが重要だったはずだ。イスラエルが世界に先駆けてワクチンを確保したのは、国のトップの直接交渉が功を奏したという話がある。民間企業の営業マンであれば、こんな時には、他社に先駆けて交渉ルートを探し、料金交渉を行って競り落とそうとするだろう。霞が関には、そんな動きを取りにくいという社会システムの問題があったのではないか。大手商社の腕利きビジネスマンにでも任せれば、もっと素早くワクチン確保ができたのではないかと思ってしまう。
ともあれ、全国で高齢者向けのワクチン接種の動きが本格化しているが、実際の接種対応は自治体ごとになるので、ニュースを見ていると、県内でも自治体によってスケジュールに大きな違いがあるのが印象的であった。2年間だけ自治体の公務員を経験したものとしては、こんな時に役所の現場の人たちがいかに一生懸命仕事をしているのかはよくわかっている。しかし。この自治体間格差も、官僚型社会システムの欠点ではないのか?という気がする。
ワクチン接種の対応を通じて、行政システムの仕組みをレビューし、改良できるところは改良していくようなポジティブな動きになればよいのだが・・・
#コロナウィルス感染者数 #ワクチン接種
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