その時には、その脳みその持ち主の方に対して、世界最大の運動会の委員会は、「謝ったから、もう済んだことだ」というコメントを発表した。
しかし、それから数日後の今日、手のひらを返したように、その委員会から ” Absolutely Inappropriate” というこの言葉がキーワードとなったコメントが発表された。
「Absolutely」は「絶対に」「完全に」という意味。前の米国大統領がお気に入りの単語だったから、ご記憶の方も多いだろう。そして「Inappropriate」は、「不適切」、「不穏当」、という意味だ。つまり、2つをつなげると「絶対に不適切!」ということになる。
かなり厳しい表現である。この種のオフィシャルなコメントとしては相当に強い表現である。
日本国内でのボランティアの辞退は、500人余りにのぼっているという。聖火ランナーも含まれている。風を読むのが素早い某知事は、こういう状況では、予定していた会合には参加できませんとコメントした。実に見事なリアクションである。大手自動車会社をはじめとするスポンサーは、一斉にスイスの委員会と同様のコメントを次々に発表した。これまでは、某会長への多少の遠慮もあったが、スイスにある大元の委員会がこういう態度を表明したこともあってか、右にならえ、という状況になっている。スイスの委員会は、スポンサーに弱い。何しろ世界最大の運動会には巨額のお金がかかる。スポンサーにそっぽを向かれれば、自身の巨額の給料はもとより、組織の予算も先行きが危うくなる。前言撤回なにするものぞ、ということにもなるだろう。かくして、<鮫の脳みそ包囲網>は、どんどんせばまっている。
さて、この行方は一体どうなるのだろうか?賢いビジネスマンでもあるスイスの委員会のトップは、「こういう不適切な発言もあったし、コロナのこともあるから、日本での開催には世界中から疑問の声が上がっている。中止の判断もやむを得ないかもしれない・・・」などという次の矢がとんでくるやもしれぬ。
そういえば、バッハにはマタイ受難曲という名曲もあったが、スイスのお偉いさんにとって、いや、鮫のご仁にとっても、受難の年といえるかもしれない。
#不適切 #鮫の脳みそ
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