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2021年01月14日

介護で生まれるもの

一月も、はや2週目を過ぎた。今週は、月曜が祭日だったので週二回のゴミ収集が1回お休みだった。そうなると当然ゴミがたまる。
介護をしていていちばんのゴミは何か?尾籠な話で恐縮だが、それはオムツである。
210114omutu DSC_0219.JPG

このサイトは、おいしい生活と銘打っているので、食べ物を中心に書きたいと思ってはいるが、今回は、皆様に少しでも知っていただくために、あえてこの話題について書いておこうと思う。

寝たきりになった父は、今や完全なるオムツ生活。朝と夜、一日二回交換作業をしている。つまり、今週は、ゴミの日が一回お休みだったので、7日間X2回=14回分のオムツがたまるわけである。正確には、オムツの中に入れるパッドが中心となるが、それでも、7日分では結構な量となる。
210114オムツトリミングDSC_0213.jpg

私は、交換時にパットなどをまず小さなポリ袋に入れて空気を抜いてから口をしめる。(空気が残って膨らんでいると、収集車の圧力などで破裂する可能性があるので少しでもそれを防ぐため)そして、それをさらにくしゃくしゃにした新聞紙にくるんでからゴミ袋に入れている。収集される方に少しでもご迷惑をおかけしないように、という思いからである。というわけで、大きなゴミ袋が7日分のパッドとオムツだけで一杯になる。

一人の老人でこれだから、介護施設の場合だと、我が家の量 X 入居者人数分のゴミが出ることになる。おそるべき量である。
オムツは、優れた高分子技術によって、尿などをしっかりと中にとどめて最低12時間くらいは、外に漏れさせない。交換するたびに、その機能に感心し、そして感謝している。しかし、高分子材は、樹脂のものも多いので、燃えないゴミと燃えるゴミが同居している。地球環境にもゴミ処理システムにも、たぶん余り優しくないだろう。

ところで、朝晩交換していると、以前よりむしろ、衣類やシーツなどを汚すことが激減した。これは、結果的に私のストレスを下げてくれた。以前は、汚れた衣類を処理することが大変だった。心労だった。もちろん、一日二回の交換作業もかなりのストレスであるが、馴れてくると手も周囲もほとんど汚さずに手早く交換できるようになる。いまや、私にとっては、既定の段取り作業になってくれたので、余り余計なことを考えずに「処理」するようになった。結果的には、心が折れるような汚れの処理がなくなり、交換作業だけを効率的に行えて、結果的に私のストレスは下がったのだ。

とはいえ、大量のごみを見ると、仕方のないことではあるのだが、やはり心が傷む。介護のゴミは、実は、今後ますます増えていく隠れた社会課題のひとつであるといえる。

#介護 #介護のごみ
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