これは、更科堀井の名物のひとつで、東京でサラリーマンをしていた時には、麻布にあった制作会社に行くこともあったので、時々食べに行っていた。更科そばは、白いそばで、ソバの香りはやや薄いが独特ののど越しがまた美味しい。ゆず切りそばは、季節メニューだったような気がするが定かではない。久しぶりに、懐かしい麻布の味を楽しんだ。
更科そばとは、ソバの実の中のほうにある、胚乳の真ん中の粉を使った蕎麦のことで、白い麺が特徴である。外側を使うと普通のそばの色になり香りも強くなる。
実は、麻布には、3軒の更科そば屋がある。今日私が食べた更科堀井と麻布永坂更科本店、そして永坂更科布屋太兵衛、である。私は3軒とも食べに行ったことがあるが、更科堀井にいちばん行っていたかもしれない。3つのお店は、いずれも名店で美味しい。大昔、本家争いの裁判ざたもあって店が3つになったというような話を会社の先輩から聞いた気がするが、今回あらためて調べてみると、確かに名称をめぐる裁判もあったようで、「永坂更科本店」が「麻布永坂 更科本店」と名を変え、7代目を中心に永坂更科布屋太兵衛が開業し、その後、8代目の堀井氏が独立して開業したのが総本家更科堀井だという。へえ、という感じである。
富山県は、昆布だしのうどんを食べる県で、日本中のそばとうどんの分布でいうと、どうやらうどん県になるようだ。そのせいか、昔はのど越しの良い江戸風のそばを食べられる店は少なかったが、最近は、いくつか、美味しいお店ができてきたのは、ソバ好きには嬉しい限りである。実は、我が家の近くにも県内でも有名なお店がある。しかしながら、コロナVのせいでお客さんはかなり減っているようだ。父の介護でなかなか出掛けられないが、たまには食べに行かなければと思っている。
*ご近所なので、応援ということで:むかわというお店です。とても美味しいです。皆様もぜひ一度足をお運びください。
#そば #更科そば
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