県内のあちこちで、祭囃子や獅子舞の音が聞こえます。
富山県は、獅子舞の盛んな地域で、高岡市や氷見市でも、各町内で現在まで大切に受け継がれています。
高岡市と氷見市は、隣あわせの町ですが、港町の氷見と、農村や商業都市の高岡ではお囃子の節回しも踊り方や装束もかなり異なります。
とやまの獅子舞は、春祭りか秋祭りで演じられます。
江戸時代の中期までは、神輿の渡御の際の露払い役だったようです。
春祭りの獅子舞は氷見市と小矢部市の市街地、五箇山の里山、神通川の流域などで行われ、
秋祭りの獅子舞は氷見市と南砺市の里山、高岡市内や、市内の里山周辺、砺波平野、下新川一帯などに集中しています。
我が町の獅子舞は、9月10日の祭りの日に行われました。
玄関まで獅子が躍りながら入ってくる「舞い込み」では、縁起の良いことでもあり、お酒やご祝儀を用意してお迎えします。
実は私、出産予定日より早く、この祭りの翌日に生まれたので、小さい頃は、「祭り囃子に誘われて早く出てきたんや」、と、親戚の叔父さんや近所の人によくからかわれました。
でも、サラリーマン時代は、イベントを担当したことも多かったので、確かに祭り好きなところもあるかもしれません。五穀豊穣を神に祈り、年に一度か二度、みんなでにぎやかに楽しもうという祭りの中には、そもそも人の血を熱くする何かが備わっているのでしょう。
秋祭りといいながら、この日の高岡は、32度くらいの暑さ。丸一日獅子舞を続ける皆さんも大変でした。
各町内では、踊りやお囃子の練習など指導する人も教わる子どもたちや若者もなかなか大変なことなのですが、全国的にみてもトップクラスの獅子舞を有する富山県、地域の文化芸能として、これからも継承され続けると良いなあ、としみじみと感じた秋の一日でした。
#獅子舞 #秋祭り
【このカテゴリーの最新記事】