なぜだろう?思いあたることはないのになあ、と考えていたら、そういえばこの数週間、父が完全にオムツのみにたよる状態になり、自分で体を動かすこともほとんどできなくなったために、以前よりオムツ交換作業の回数が増え、彼の体の向きを変える作業も激増していることに気付いた。(あ、父は、なんとか元気ですのでご心配なく)そういえば数日前デイサービスに送り出す時にも無理な姿勢で父を持ち上げた。
老々介護のきびしいところは、当たり前だが、介護をする側の体力・気力も年老いてくることだ。2〜3年前に比べて明らかに自分の体力がおちていることを感じる。特に、ちょっとしたことで、手や足に無理をかけると思いがけない痛みが発生することだ。少し不自然な姿勢で力をかけただけで、ひざや腰が悲鳴を上げる。以前ならなんともなかったことだというふうに体が思っているから、つい同じような動作をしてしまうと、それが思わぬ痛みの原因になる。特にコロナVのせいでスポーツジムやプールに行けなくなったので、体をきちんと鍛えることができていないことも大きいと思う。
手首の痛みは去年も起きたので、その時に整形の主治医からは、年を取ればちょっとした動作でも痛みは起きます、と言っていた。この数日、腰痛もまたぶり返している。介護は中腰の姿勢で行う力仕事も多い。当然腰にも無理がかかるだろう。
今、私が手や腰の痛みで父を動かせなくなると、大変な事になる。誰がオムツを替えるのか?父の体の向きをどうやって変えるのか?どうやって着替えさせるのか?彼を抱き起して動かし、防汚シ−トやシーツを交換しないと大変なことになる・・・などなど、私の痛みは、日常の大切なルーティンを停滞させてしまうことになる。
そして、体の痛みに加えて、心の痛みをおぼえることも多い。老々介護にとって、介護する人間の体と心の痛みは、大敵であり大問題なのだ。
BSでしょっちゅう目にする「痛みには、●●シンJV、富山でお電話お待ちしております!」という富山の製薬会社の鎮痛剤CMの誘惑に乗ってみようかと毎日考えてしまう。
もし明日も痛みが続けば、かかりつけの整形外科に行って痛い注射をしてもらおうかなあ・・・・やだなあ。
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