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2020年09月27日

命の重さ

今日は、9月最後の日曜日で大相撲秋場所の千秋楽。正代と翔猿が、命運をかけて結びの一番を戦い、正代が賜杯をもぎとった。我が郷土のホープ、朝乃山は、昨日と今日は、残念ながら精彩を欠く相撲でチャンスを逸した。今場所最初の3連敗もあらためて悔やまれる。
200927.jpg
(写真は、YAHOOニュースより)

そして、話題のドラマ、半沢直樹が、かなり乱暴なシナリオと演出のまま、怒涛の無理やり展開で最終回を迎えた。もちろん大きなムーブメントを生み出した熱量の高さについては、一定の評価をすべきとは思うが。(さて、果たしてとんでもない視聴率を叩き出したのかどうか?その答えは明日のお楽しみだが、視聴率は決して番組評価の全てではない!)

そんな秋の一日に、将来を期待されていた女優が自らの命を絶った。40歳だという。自宅で、しかも家族と一緒の時間を過ごした日の深夜に。

つい先日も、若手中堅の男優が命を絶った。
TVで、心理学者(かな?)が、「コロナ禍の今、自宅で過ごしている時間が長くなったことなどによって、心理的な不安が増大したことも影響して、自らの命を絶つというようなことが起きたのではないか?・・・」、と知った風なコメントをしていた。なんだそれは!自殺を選ぶ人の気持ちは、千差万別、一定の傾向はあるかもしれないが、そんな無責任なコメントはするな、と思わず憤ってしまった。

自らの命を絶つことは、よほどのことだ。その理由は、当人以外には、誰にもわからないだろう。しかし、それにしても、命を絶つよりほかに、何か道はあったのではないか?個人的には、演技力など好感を持っていた女優だったこともあり、優れた女優としての才能が失われたことは、たいへんに残念である。また、自宅での出来事でもあり、ご家族の心理的な傷みは、想像するに余りある。

こうした自殺のニュースは、揺れ動く心を抱えた人への連鎖を生み出す。今日は、このニュース報道直後に、いのちの電話の番号を表示しているニュースが多かったように思う。大昔、岡田有希子さんが自殺した後で、後追いした若者が多数いたことを思い出した。

人として生を受けた以上、その命は最後まで全うすべきだと思っている。命は重い。どんなに悩みがあっても、自らそれを絶ってはいけないのだ。
父が命の危険のはざまを行き来したことを間近に見ている私としては、その重さをあらためて感じている。
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