発言を整理しているだけでなく資料もきちんと揃えて持ってくる。
その石破氏を担いだ自民党が無残な敗北を喫する。
敢えて理由を探すならば、重要な視点として2点挙げたい。
第一に、この結果は安倍元首相及び岸田前首相が進めた政治の敗北なのに、「安倍・岸田・石破」政治への不信任となってしまった。
第二に、首相に就任する際は、国の方向性を明確にする為に各方面の意見や考え方を聞かなければいけないのに、石破氏はその時間を自ら放棄したと言う事だ。
石破氏は首相候補として名が知られていた。
然しブレーンや知恵袋の存在が見えない。
助言者を欠いているのではないか、と思える。
「安倍・岸田」政治は、裏金問題、安直なポピュリズム、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を引き起こし、政治家の資質を可成り劣化させた。
真面目に政策を研究する石破氏には、耐えられない不満があったはずである。
石破氏は安倍政治や岸田政治の枠内に取り込まれた様な形になった。
3者が一体になった。
これが敗北の理由であろう。
そして第二の点である。
首相は相談相手やブレーン、更には専門家の意見を聞く構えを持たなければならない。
詰まり権力の恐ろしさを自覚すると言う事だ。
例えば大正期の首相、原敬の日記を読むと、有力政治家らは言うに及ばず、新聞記者、外交官など実に多くの人たちと会って、意見を聞いている。
こうした姿勢が評価されたと見られる。
私はこの姿勢が今も政治家、特に首相には求められていると思う。
ノンフィクション作家 保阪 正康
愛媛新聞 現論から
多くの人たちに会って意見を聞く。
そして国民目線で政策を考える事が大事らしい。
こんな資質試験が政治家にはいると思うけど?。
地方も国の政治家も73歳定年制、資質試験をしたいと思いませんか?。
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