それでは中程の原子核は、陽子・中性子の結合に、質量の点でどんな変化が起こるのでしょうか。
理由は一つです。
軽い原子や重い原子が元素表の中程の原子に変成する時に、エネルギーを発生させるのです。
ウラニウムから鉛へと変わる際、質量が減ってエネルギーが生じるわけです。
このエネルギーを原子力と呼びます。
水素2を原子核に向かって撃つと、電荷を持っている原子核は追い払おうとします。
水素2の陽子と中性子が分離して、陽子は反発され、中性子だけが直進して突き当たります。
この中性子爆撃は新しい世界を開きました。
中性子が突入すると、同じ元素のアイソトープができますが、不安定なので放射性を帯びます。
さて、ここで重大な事柄が発生しました。
1個の中性子が原子核に突入して、2個の中性子を放出させ、その2個が又原子核と衝突すると4個の中性子を放出する、と言う具合に連鎖反応を起こすならば、莫大なエネルギーが発生するはずです。
1939年、新しい型の核反応が発見され、人類の歴史は大きく変化しました。
1939年、ドイツの科学者マイトナーが、ウラニウム核を中性子で爆撃すると、少数粒子を放出するのではなく、真二つに分裂する、と報告しました。
ウラニウム238を破壊するには速度の大きい中性子を必要としますが、ウラニウム235は、速度の小さい中性子でも分裂を起こす事が判明しました。
ウラニウム235の分裂は正確に2分されるのではなく、色々に分裂し、34種もの元素に分かれた事が突き止められました。
原子の世界から
新しい型の核反応の発見で、人類の歴史は大きく変化したらしい。
予想外の分野で使用される運命になったらしい。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image