然し、それから先は上手くゆきませんでした。
そこで水素イオンを使用する事が考え出されました。
陽子1個ですが、アルファ粒子と比較して、質量は1/2で、電荷も1/2です。
これに磁石でスピードを与え、原子核に向かって打ち付けるのです。
1932年、ラザフォード研究室で、世界最初の、磁力によって加速された粒子の衝突による核反応が発生しました。
水素1とリチウム4が、ヘリウム4と変化したのでした。
上側に強力な陽極、下側に陰極を作り、底に集中した電子が、一閃の光りを発して飛び上る、ヴァン・ドグラフの機械に始まり、サイクロトロンの建設へと進みました。
1948年までに、これらの人工原子弾丸は非常に強力になりました。
ガイガー計算機が新案された事も、原子核内の状況を調べるのに役立ちました。
1934年、ジョリオ・キュリー夫妻は新しい放射線を発見しました。
アルミニウム27を破壊した時、陽子と中性子の他に、第三の放射が続いたのです。
質量は電子と同じですが、電荷が+1なのです。
陽電子と名付けられました。
この結果生じた燐30は自然界には存在しない最初のアイソトープでした。
陽電子と電子とは互いに引き合い衝突し、何方も破壊されますが、この両者の出合いこそ、ガンマー線を生み出すのです。
物質がエネルギーに変化するのです。
その変化の量は、25年前にアインシュタインが予言した通りでした。
ガンマー線は逆に陽電子と電子に分離されます。
原子の世界から
キュリー夫妻の発見よりも先に、英国のデイラックによって陽電子の存在が予想されていたらしい。
反陽子も発見されたらしい。
人工元素テクネシウムと命名されたらしい。
ネプチュニウムと言う原子番号が93を越える元素も作られたらしい。
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