2020年02月12日
大腸CTアカデミア 世帯収入や居住地域の違いが引き起こす平均余命の格差!
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PubMedから、今日のつぶやき − 663 −
Chetty R. et al. The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014. JAMA. 2016; 315: 1750-66.
それでは論文
「2001年から2014年の米国における収入と平均余命の関係性に関する検討」
のご紹介です。
【アブストラクト】
重要性
収入と平均余命とも間には関係があるとされているものの十分には理解されていない。
目的
収入と平均余命の関連性について、その関連の程度、年次推移、居住地区による違いを解析し、居住地区による変動に関連する因子を特定することを目的とした。
研究デザイン
アメリカ国民の所得データは、1999年から2014年の期間の14億件の匿名化された納税記録を用いた。
死亡率データは、社会保障局の死亡記録を用いた。
これらのデータを使用して、人種と民族を調整した40歳における平均寿命を、世帯収入のパーセンタイルごとの評価、性別、および居住地域別に算定し、平均余命の違いに関連する因子を評価した。
(補足)
パーセンタイルとはデータを大きさ順でならべて100個に区切り、小さいほうからのどの位置にあるかをみたものです。
50パーセンタイルは、小さいほうから50/100のところにあるデータを指します。
(感想)
膨大なデータですね。
米国では居住地区と収入の違いが密接に関係しています。郵便番号別の検討が貧富の差の検討に使えるくらいです。
今回の検討ではそこまで細かく居住地区を分けているわけではなく、州・市・群程度に分けられています。
それでも、前回の記事にあったようなサンフランシスコ市がどのような位置にあるのか気になるところですね。
続きます。
それでは、また
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27063997
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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