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2020年03月05日

大腸CTアカデミア 貧富格差が大きい地域に住む富裕層は平均余命が長い!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
第59回消化器がん検診学会総会
2020年6月5日(金)- 7日(日)
会場 福岡国際会議場

パネルディスカッション2
「これから求められる大腸CT検査 −放射線医、消化器科医、技師の役割からみた現状と課題-」

大腸CT検査技師認定を受けるために
大腸CT検査教育研修会の出席が必須ですよ!
(6月7日午前中の参加でOKです)

*類似の認定制度が発足したそうです。
認定制度について5年以上にわたり
学会や委員会で十分に議論・審議されてきた
日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 678 −

Chetty R. et al. The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014. JAMA. 2016; 315: 1750-66.




それでは論文
「2001年から2014年の米国における収入と平均余命の関係性に関する検討」
のご紹介です。


以前お送りしたFig 8と今回お送りするFig 9と併せてごらんください。

4.所得格差と社会的結束

所得の下位4分の1の人たちの平均余命とジニ指数(社会における所得の不平等さを測る指標)とは有意な関連性が見られなかった(P = 0.11)。

しかし、ジニ指数は所得の上位4分の1の人たちの平均余命と負の相関が見られた(P <0.001; Fig 9参照)。

【Fig 9】
(ラインコミュニティ限定で配信しました)

(補足)
Fig 8は、所得の下位4分の1の人たちの地域別平均余命と、地域の特性との相関を示したものでしたが、Fig 9は、所得の上位4分の1の人たちの地域別平均余命と、地域の特性との相関を示しています。

(感想)
解釈がややこしいですが、地域の特徴として貧富の差が激しい・激しくないというのは貧困層の余命には関係しない。もちろん、裕福な層と比べると明らかな差は出ますね。

一方で貧富格差が大きい地域に住む富裕層は平均余命が長くなるということになるのでしょうか。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27063997

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。










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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。





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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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