2020年03月05日
大腸CTアカデミア 貧富格差が大きい地域に住む富裕層は平均余命が長い!?
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第59回消化器がん検診学会総会
2020年6月5日(金)- 7日(日)
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PubMedから、今日のつぶやき − 678 −
Chetty R. et al. The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014. JAMA. 2016; 315: 1750-66.
それでは論文
「2001年から2014年の米国における収入と平均余命の関係性に関する検討」
のご紹介です。
以前お送りしたFig 8と今回お送りするFig 9と併せてごらんください。
4.所得格差と社会的結束
所得の下位4分の1の人たちの平均余命とジニ指数(社会における所得の不平等さを測る指標)とは有意な関連性が見られなかった(P = 0.11)。
しかし、ジニ指数は所得の上位4分の1の人たちの平均余命と負の相関が見られた(P <0.001; Fig 9参照)。
【Fig 9】
(ラインコミュニティ限定で配信しました)
(補足)
Fig 8は、所得の下位4分の1の人たちの地域別平均余命と、地域の特性との相関を示したものでしたが、Fig 9は、所得の上位4分の1の人たちの地域別平均余命と、地域の特性との相関を示しています。
(感想)
解釈がややこしいですが、地域の特徴として貧富の差が激しい・激しくないというのは貧困層の余命には関係しない。もちろん、裕福な層と比べると明らかな差は出ますね。
一方で貧富格差が大きい地域に住む富裕層は平均余命が長くなるということになるのでしょうか。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27063997
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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