2019年12月30日
大腸CTアカデミア 大腸内視鏡検査を受けない最大の理由は苦痛のある検査を受けたくないということ!?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまります!!
1 .第1 回技師認定申請書類提出期限
2020年4月1日〜 6月30日
2 .申請には
第59回日本消化器がん検診学会総会
(2020年6月 福岡市)
で開催される大腸CT検査教育研修会の出席
2019年度中の学会への入会等が必須です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
PubMedから、今日のつぶやき − 637 −
Zhu H, et al. Comparison of the participation rate between CT colonography and colonoscopy in screening population: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Br J Radiol. 2019 Nov 1:20190240. doi: 10.1259/bjr.20190240. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「検診対象者における大腸CT検査と大腸内視鏡検査の受診率の比較:ランダム化比較試験(RCT)のシステマティックレビューとメタアナリシス」
のご紹介です。
結果についてはアブストラクトで紹介しましたので、考察をまとめてみていきます。
【考察】
今回の検討から、大腸CT検査の受診率は28.84%、大腸内視鏡検査の受診率は20.78%であったが、有意差はみられなかった。
P値は0.07であり、有意差ありとした0.05よりわずかに大きかったため、両者間に差があると結論できなかった。
しかし、2群間の未受診率には有意差を認めたのである。
過去の大腸内視鏡検査と大腸CT検査の検診受診率を比較した研究から、大腸内視鏡検査を受けない最大の理由は苦痛のある検査を受けたくないというものであった。
他の研究報告から、無症状の住民は検診においてより精度が高い検査よりもより低侵襲な検査を好むことが分っている。
さらには、近年、大腸CT検査は大腸腫瘍性病変の検出に高い感度と検出率を有していることが多くの研究から示されるようになった。
(感想)
医療従事者と一般市民との意識や考えのずれですね。
医療従事者側からすれば一番良い検査を受けるだろうと考えるのですが、住民は症状がなければ侵襲のある検査をなかなか受けてくれないということです。
このあたり、目をつぶっていても受診率の向上が望めないのかもしれませんね。
それでは、また
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31651188
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ご質問もお待ちしています。
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・仲間と意見を交換できる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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