2018年08月23日
大腸CTアカデミア 憩室の分布と数は症状の有無と関係がないよ!
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PubMedから、今日のつぶやき − 306 −
De Cecco CN, et al. Prevalence and distribution of colonic diverticula assessed with CT colonography (CTC). Eur Radiol 2016; 26: 639-45.
それでは論文
「大腸CT検査で評価した大腸憩室の分布と傾向」
の続きです。
【結果】
憩室症と症状
憩室症の人の中で、
Symptomatic uncomplicated diverticular disease (SUDD)
程度の軽い症状のある憩室疾患の人は47.4%。
憩室の分布と数は症状の有無と関係を認めなかった。
SUDDの頻度が高かったのは、
60代と70代の左側結腸である。
S状結腸:60代の41.2%、70代の39.9%
下行結腸:60代の33.9%、70代の30.0%
同世代の右側結腸では
上行結腸:60代の15.7%、70代の17.3%
盲腸:60代の13.3%、70代の10.4%
無症状者において
グレード3(重度、21個以上)を
多く認めたのは60代と70代の左側結腸で
S状結腸:60代の17.5%、70代の20.8%
下行結腸:60代の15.7%、70代の16.2%
横行結腸:60代の9.7%、70代の8.7%
上行結腸:60代の6.7%、70代の9.8%
盲腸:60代の6.7%、70代の7.5%
(感想)
年齢とともに確実に憩室は増えますね。
ただ、面白いことに
憩室の数や分布と症状には関係ありません。
確かに、腸管径の太い上行結腸では
憩室が多くとも症状は出にくいでしょう。
便も右側では軟らかいですしね。
今日はこのあたりにします。
それでは、また。
原文
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00330-015-3866-1
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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