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2021年10月01日

大腸CTアカデミア 日本人の大腸憩室の保有率は48.1%!!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
GAIA-5
「本邦における大腸CTを使用した
大腸憩室の分布と頻度に関する研究」

消化器領域の代表的なジャーナルである
「World Journal of Gastroenterology」
(2020 Impact Factor: 5.742)
に掲載されました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c45b96ef1acb1744c772415dab005aef5efe41da
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 1060 −


Isohata N, et al. Recent trends in the prevalence and distribution of colonic diverticula in Japan evaluated using computed tomography colonography. World J Gastroenterol 2021; 27: 4441-4452.




それでは、論文
「日本人の大腸憩室の保有率と分布に関する近年の傾向:大腸CT検査による解析」
のご紹介です。


【考察】
大腸内視鏡検査を用いた最新の大規模研究では、憩室の保有率は、米国で42%、日本で23.9%であった。

米国をはじめとする西欧諸国では、憩室の多くが左側結腸に存在する。

一方、日本では右側結腸に憩室が多く存在する。

大腸CT検査で診断した我々の研究において大腸憩室の保有率は48.1%であり、これは日本で大腸内視鏡検査で診断した研究報告の保有率よりもはるかに高い結果であった。

大腸CT検査で診断した憩室の保有率に関して欧州からの報告では、保有率は51.6%と我々と同様に高く、従来の報告よりも右側結腸に多かった。

ただし、我々の結果と比較すると、欧州の白人の右側結腸憩室の保有率は日本人の保有率よりなお低い。


(感想)
内視鏡検査と大腸CT検査の両方の経験があると、体感的に大腸CT検査の方が明らかに憩室の診断がしやすいですね。

憩室の診断能について前向きに2つの検査間の際を検討できると面白いですね。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34366615/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

















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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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