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2013年10月09日

マレーシアのレゴランド その3

レゴランドマレーシア訪問記の続きです。

レゴで再現されたマレーシアの街並み以外にも、飛行機や帆船などもあり、
これらもじっくり見てみたかったのですが、そういうわけにもいかず、
子供たちを引き連れてアトラクションめぐりを始めました。

前回も書いたように、ここレゴランドマレーシアは開園一年目にして、
まだまだ満員御礼とはいいがたい状況で、訪れる観光客も少な目です。

僕たちが訪問した日は平日でしたが、観光客のほとんどは地元の学校の団体客であり、
ほとんどのアトラクションでも待たされることなく、乗りたいものにはすぐ乗れるので、
とても効率よく遊ぶことができました。

ただ、これまでの訪問客の多くがインターネットの口コミでも書いている通り、
照りつける日差しの下では、かなりの体力を消耗します。

日光を遮る建物や休憩所もみな小ぶりなので、日焼け止めを塗る,帽子をかぶる,定期的に
水分を補給するなどの対策は必須です。

今はまだいいでしょうが、将来的に入園者の増加が見込まれ、
アトラクションの外にまで人が並ぶようになったとき、この問題にどう対応するのか、
レゴランド側としても、必ずや解決しなければならない課題となるでしょう。

僕たちも、ところどころで水を飲みながらゆっくり園内をまわります。

まず子供たちが目につけたのはゴーカート。
ここには「NISSAN」がスポンサーとなっているようで、おなじみのロゴが掲げられていました。
まさかカートまでレゴでできているわけではありませんが、それでも車の形状はあたかも大きなレゴで組んだかのような感じです。

幼児用の小さなトラックコースと、自動車学校にあるような道路コースに分かれていて、
息子の方は待ち時間ゼロで、トラックコースで運転を始めました。
娘は道路コースに出る前に、小部屋で他の国の子供たちと一緒に、
簡単な運転講習を受けていました。

我が家の子供たちは二人ともこのゴーカートが大好きで、他の遊園地などでも必ず乗ります。

次に乗ったのは、レゴの街の周囲を走る蒸気機関車。
待ち時間ゼロで乗れました。
レゴを模して造られた黄色い駅舎には、これまたレゴを模して造られた美しい噴水、
ベンチの横では、レゴで造られたハトがエサをついばんでいます。本物みたいです。


機関車は、我が家にもあるデュプロの機関車をそのまま大きくしたような感じ。
これに乗って、ガタゴトとレゴの街の周囲を回ります。

途中、美しい帆船や万里の長城(もちろん全てレゴ)も眺めることができ、
子供たちも大喜びでした。

次に向かったのは古代エジプトの石の宮殿を模した建物のLost Kingdom Adventure。
宮殿の前には、レゴで作った巨大な像が設置してありました。よくできています。

アトラクションは、二人乗りのカートで迷宮の中を進みながら、
備え付けのレーザーガンで蜘蛛やミイラの射的をするという趣向です。
似たような乗り物が、お台場のレゴ・ディスカバリー・センター東京にもありましたね。

ここも待ち時間なしで遊べました。
息子はなかなか上手にレーザーガンの射的ができず、半べそ。
小さい子供も遊ぶのだから、もう少し的を大きくするなどの工夫がほしいところですね。

レゴランドマレーシアの訪問記、まだまだ続きます。





posted by 月雲の父 at 22:32| 旅行

2013年10月08日

マレーシアのレゴランド その2

前回はジョホールバルの開発状況の話で終わってしまいました。
ここからがレゴランドの話です。

タクシーで街の中心部から40分間ほど郊外を行くと、
まだところどころで赤土をほり返しているだだっ広い土地の真ん中に、
大きな「LEGOLAND MALAYSIA」の看板が見えてきました。

‥いったい、どういうわけでこのジョホールバルにレゴランドを作ったのか、
といぶかしく思えるほど、周囲には本当に何もありません。
荒野に忽然とテーマパークが現れた感があります。

しかしこれこそは、将来的にジョホールバルが大いに栄えることを見越しての、
レゴ社の巨大な先行投資なのでしょう。

レゴランドマレーシアは昨年9月15日に開園したのですが、1年目にして、
巨大な水上滑り台の工事が、10月21日の稼働開始を控え急ピッチで進んでおりますし、
隣接するレゴホテルも外観はほぼ整い、これから内装を進めようという様子です。

これらをみても、このレゴランドが、まだまだ規模拡張の途上にあることがうかがい知れます。

それでもレゴ社の発表によれば、開園以来の入場者数は既に100万人を超えており、
当初見込みを70%上回る盛況ぶりだとか。

‥1年で100万人ということは、一週間で約2万人ということ。
これが計画より70%上回っていたということは、
ざっくり計算して当初一週間の入園者数を12,000人ほどと見積もっていたことになります。

これだけの規模のテーマパークで、一週間の入場者数が12,000人というのは、
かなり控えめな数値といえるのではないでしょうか。

ちなみに東京ディズニーランドとディズニーシーの昨年の年間入場者数が27,502,000人ですから、
同様に計算すると、一週間の入場者数は550,040人だったことになります。

いずれにせよ、レゴ社でも、ここレゴランドマレーシアが本当の集客力を発揮するのは、
まだまだ先の話と踏んでいたのではないか、という気がします。

とはいえ、確かに、僕たち家族が訪問した日も、
押し寄せる観光客の波というのは全く見当たりませんでした。

入口前のショッピングモールも人影はまばらですし、
入場券販売エリアに並んでいる人もほとんどいません。
来ているのといえば、小学校の団体くらいです。

しかし二日前にシンガポールのユニバーサルスタジオで、
人気アトラクション前で毎回数十分待たされた僕たちにしてみれば、
このシチュエーションは願ったりです。

早速入場!
入口のフェンスのところにも、柵を乗り越えようとしている少年少女の姿がレゴで再現されていて、
遊び心いっぱいです。

入園すると、至る所にレゴキットやレゴランドグッズやフィギュアのキーホルダーなどを
販売しているお土産屋さんが並んでいます。
帰りがけに子供にねだられて、ここで買い物をしていく観光客も多いでしょう。

メインストリートを抜けると、そこにはレゴランドの目玉ともいえるレゴの街!

マレーシアの有名建築物を中心に、モスク,駅舎,高層ビル,橋,繁華街などが立ち並び、
それらの間を行き交うバス,電車,船、思い思いの格好をした人々など‥。

すごいです。
これ、本当に全部レゴでつくったの?と見まがうばかりの光景です。

建物の壁を再現するにも、別の色を混ぜ合わせたりして、
壁の崩れ具合や、塗装の剝げ落ちた様子まで事細かに組まれていて、
まさに僕たちの生活の中に息づく街が表現されています。

白い壁を白いブロックのみで組んで、
結果として人間の息吹の感じられない無味乾燥な壁にしてしまう、
ということがありません。


更にこのレゴの街のすごいところは、出来合いのフィギュアを一体も使っていないところです。

日本のお台場のレゴランド・ディスカバリー・センター東京で再現されていた東京の街並みでは、
行き交う人々はみなフィギュアを使っていました。

しかしここレゴランドマレーシアでは、人間も全てパーツを組み合わせて作られています。
ですから人間のちょっとしたそぶりもよく表現されていてとても楽しい。

カフェからコーヒーを片手に出てくる、ネクタイにワイシャツ姿のビジネスマン、
広場でダンスに興じるサングラスをかけた男性、
ドレスをまとって立ち話をしている女性、
工事現場を監督しながら、上司に携帯電話で報告をするスキンヘッドの黒人、
はては壁を伝って飛び回るスパイダーマンなど‥。

どれも生き生きとして街の中のごくありきたりの風景としてとけ込んでいます。

正直言って、こんなドでかい街並みのセットの中で、フィギュア一体一体の何気ない動作なんて、
ほとんどの観光客が目に止めることもなく、通り過ぎて行ってしまっていることでしょう。

にもかかわらず、ここまでこだわってありふれた人間の普通の動作を表現しようとする、
その心意気に感動しました。


‥できることなら一日中眺めていたい。
眺めていてもきっと飽きることもないでしょう。


以前記事にも書きましたが、レゴというのは媒体であり、
作成者がどのように対象を捉えて表現するかで、
同じレゴで作った作品でも、その素晴らしさがまったく変わってきます。

そしてこのレゴランドで表現されている街は、まさに芸術の域に達するものだと思います。
このミニチュアを手掛けた人々は、優れたレゴビルダーであると同時に、
きっと優れた街の観察者であるものと信じます。

‥残念ながら、僕一人の旅ではないので、子供たちを引き連れてアトラクションも
回らなければならず、ずっとこの場で眺めていることができません。

しかしレゴファンの方ならずとも、是非一度このレゴの街を見て頂き、単なるおもちゃに
止まらないレゴの素晴らしさを実感して頂ければな、と強く感じました。









posted by 月雲の父 at 23:13| 旅行

2013年10月07日

マレーシアのレゴランド その1

今回の旅行では、シンガポールに隣接するマレーシアはジョホールバル
というところにも行ってまいりました。

このジョホールバルという街は最近不動産ブームで、
多くの中国や日本の人たちがマンションを購入していると聞きます。

そのジョホールバルに、どういうわけか、世界で六つ目となるレゴランドがあるのです。
これは行くしかない、と旅行計画段階からジョホールバル滞在を決めておりました。

子供たちも、今回の旅行の目玉の一つとして、レゴランド訪問を楽しみにしていました。

10月4日夜半、シンガポールから一緒に旅行している息子の友達の中国人ご一家と共に、
シンガポールからマレーシアに入国、イミグレーションからほど近い「Hallmark Hotel
(豪門大酒店)」にチェックインしました。

シンガポールで滞在していた五つ星ホテルに比べれば、だいぶ見劣りするホテルです。


ちなみにこちらがシンガポールで宿泊した「Carlton Hotel Singapore」。



予約したのは2階の3人部屋でしたが、エレベータを降りた途端、
廊下に充満する壁の塗料の匂いが強烈に鼻を突き、思わず顔をしかめました。


部屋は大きく、シーツも清潔なのですが、ただ洗面所はがらんとしていて、
トイレ,洗面台,シャワーそれぞれの敷居がないので、
当然シャワーを浴びればそこいらへん一帯は水浸し。

極めつけは、シャワー。
蛇口のところにLEDが設置してあって、水温が一定以下だと青色の光,
それ以上の水温では赤色の光がついて、体を照らすような仕組みになっています。

これには思わず苦笑してしまいました。こんな仕組み見たことない!
写真を撮るのを忘れてしまい、お見せできないのが残念です。

一体誰のために、何のためにこんなシャワーを使っているのか、よくわかりません。
子供たちは面白がっていましたが。

ありがたかったのは、部屋の中でも無料でWI-FIにつながることができるということです。
しかしそれよりもほかにもっとするべきことがあるような‥。

こんなふうに、ちょっとピントがずれたようなホテルでした。

でも、このちょっとピントがずれているって、かつての深センでもホテルに限らず、
至る所で見受けられたものです(一部では今もそうかもしれませんが)。

そういう意味で、ちょっとピントがずれている、ということは、まだ発展途上にあることを
あらわす指標になるかもしれませんね。


そんなホテルで朝を迎え、ビュッフェ(といっても、チャーハン,粥,焼きそば,パン,卵くらいしか
食べるモノもありませんでしたが‥)で朝食をとり、午前10時にホテルを出発、
先日予約しておいた8人乗りタクシーで、一路レゴランドへと向かいました。


レゴランドは、ジョホールバル中心部から約40分の郊外にあります。
そこに至るまで、ドライバーと片言の英語を話しながら、
いろいろジョホールバルの様子を聞きました。

ジョホールバルはまだまだ開発途上の様子で、至るところで土が掘り返されていています。
シンガポールとの国境近くでは、中国ディベロッパーの手による開発が進んでいて、
将来建設されるショッピングモールやコンドミニアムの完成予想図を掲げた看板が立ち並んでいました。

ゴルフ場そばの一戸建て高級住宅街は、広い庭付き一軒家で約3,000万円とのこと。
そこまでしなくても、いろいろ住みよさそうな住宅街がところどころに散見され、
タクシーの中では、レゴランドに向かう子供たちより、親たちの方が興奮気味でした。

ただ、見た感じではジョホールバルはまだまだこれからの街でした。
当然のことながら、高級住宅だけあっても、足となる公共交通網や、買い物できる場所や、
学校や病院などもできあがらなければ、本当に住みよい環境は整いません。

ジョホールバルは、特に郊外では、交通網もこれから、病院,学校もこれから、
といった感じです。ちょうど、90年代の深センの街並みを彷彿とさせます。

このまま今後10年間、マレーシアの政策路線が変わらず、大きな経済問題に行き当たらなければ、
ジョホールバルはきっと素晴らしい街に生まれ変わるのではないかと思います。

投資をするなら、やはり今でしょう。

‥レゴランドの体験談を綴るところが、そこまで至りませんでした。
次回はいよいよ、レゴランドの体験記です。






posted by 月雲の父 at 23:48| 旅行

2013年10月06日

シンガポール・マレーシアから帰りました。

ご無沙汰しております。

先日、シンガポール・マレーシアの旅を終え、無事深センに戻ってまいりました。

7泊8日の個人旅行でしたが、家族との思い出をとてもたくさん作ることができました。

旅行の様子はおいおいこのブログでも紹介していきたいと思います。

またマレーシアではレゴランドでも遊んだので、その点も是非紹介したいと思います。







posted by 月雲の父 at 23:36| 旅行

2013年09月28日

シンガポール・マレーシアに行ってきます。

上期末のこの時期、会社の業務が忙しくなり、このブログも

なかなかアップデイトしている余裕がありませんでした。

その忙しさもとりあえずはヤマを越しました。10月以降も何かと

忙しい日々が続くことになりそうですが、それでも頑張って、更新していきます。

ところで、明日から10月6日までは国慶節休暇になります。

僕は家族と共にシンガポール・マレーシアを旅してまいります。

今回はツアーには参加しません。子供の友達一家と我々の二家族のみで、時間に

追われない気ままな旅を楽しんでみたいと思っています。

またマレーシアのジョホールバルにはレゴランドがあるので、こちらもぜひ訪ねてみたいですね。

また深センに戻りましたら、その時の様子などを紹介したいと思います。お楽しみに。

それでは、行ってまいります。
posted by 月雲の父 at 01:21| 旅行

2013年09月24日

カラス天狗?

先日、子供たちと一緒にトイザらズに行って、小さなレゴセットを購入しました。

7月に家族で行ったタイ旅行で、心に残ったものをレゴで組み立てること、
という宿題に対して、娘がきちんとパタヤビーチを作ったので、
これに対するご褒美のつもりです。

といってもあまり高いものを買うお金もなく、とりあえず一番安いキットを買ってやりました。

息子にはCHIMAシリーズの「ラズカルのグライダー」キット(中国語で「護天鴉滑翔機」)99元(約1,600円)、

娘にはFRIENDSシリーズの「オリビアのジェットスキー」キット(中国語で「水上摩托艇」)59元(約960円)。



まず、息子のCHIMAシリーズ「ラズカルのグライダー」キットについてですが、



そも、このCHIMAシリーズというのは、何なんですかね?
別にどこの国の歴史やおとぎ話を表現したものでもなさそうです。

CHIMAシリーズの説明をインターネットなどでみると、

アニマル王国で万物のエネルギーの根源であるチ(気)をめぐって、
ライオン,ワニ,イーグル,オオカミなど8部族が相争う、

というようなことが書かれてありますが、
‥正直いって、なぜこのようなストーリーがレゴに必要なのか、よくわかりません‥。

ただ、この説明を読んで合点がいったのは、
中国でこのCHIMA(チーマ)シリーズのことを「気功伝奇」シリーズと訳していたことです。

当初深センのおもちゃ屋でこのシリーズを見ていても、いったい「気功」とは何のことを
いっているのか全く分かりませんでしたので。

しかし、レゴに「気」なんか持ち込む必要があるのだろうか‥?

それが悪いといっているわけではないのですが、パーツをみていても、
出来合いのものが多いようです。

これでは「ラズカルのグライダー」キットは組めても、他のものを組むにはあまり適さないような気がします。

細かいパーツも多く、まだ指に力の入らない息子が一人で組むことができず、
僕も手伝ってやりました。

出来上がりはこんな感じ。




‥乗り物もフィギュアも、カラスをイメージしているようです。

最近息子が好んで聞きたがる日本昔話の絵本「牛若丸」に、
ちょうどカラス天狗が登場するので、僕もこのフィギュアを「カラス天狗」と呼ぶようにしました。

息子は大喜びで遊んでいましたが、レゴを組む楽しさを味わっている、というよりは、
新しいヒーローのおもちゃで遊んでいる、といった感じです。

まあ、そういうキットを買ったんだから仕方ないのですが‥。

息子がこのキットをもとに、自分だけのヒーローを創作してくれればと思います。




posted by 月雲の父 at 00:43| レゴ

2013年09月18日

深センの安い食べ物

食べることは深センの(というより中国で生活することの)楽しみのひとつなので、

レゴの話はひと休みして引き続き食べ物の話です。

最近では深センの物価も上がっているのですが、まだまだ安いものも売っています。

朝、路地裏へ行ってみると、個人経営の小店舗が、朝食を売っています。
こういったところで売られる朝食はまだまだ安いです。

メニューといえば‥、

ショーロンポー
  本場のショーロンポーとはかなり違いますが、これはこれでおいしい
マントウ
  豚肉入り,野菜入りなど種類があります
腸粉(チャンフェン)
  水に溶いた小麦粉を薄く広げて、卵や肉を加えて蒸したもの
茶葉蛋
  お茶葉と一緒にゆでた卵
焼餅(シャオビン)
  水に溶いた小麦粉に塩味をつけて薄く焼いたもの
粽(ちまき)
  昼間店の前を通ると、店の人が翌朝分を作っていました。手作りです。
豆乳
  これもその場で作っている店もあります。

などの軽食です。

ショーロンポーは10個で3.5元(約56円)、焼餅(シャオビン)は15cm四方で2元(約32円)程度です。

こういったところで朝食を買い求めれば、
家族四人分の朝食が、それこそ15元(約240円)くらいで済んでしまいます。
20元分食べれば、もう満腹で、お昼まで十分腹もちします。

店はたいてい朝早くからやっており、平日は会社勤めの若い男女が出勤途中に買い求め、
歩きながら食べたり、会社についてからオフィスで食べたりするものです。
だから静かな朝でも、そこではセイロから湯気が上がり、人だかりがして活気に満ちています。




もちろん、安く食事ができるのは朝食に限った事ではありません。

我が家の近所にあるジャスコでも、地下一階にあるフードコートでは、
ワンタンスープや焼きマントウなどが十数元で売っています。

ワンタンスープといっても、スープはどんぶり一杯で、ワンタンもかなり入っています。
それだけで結構お腹にたまります。

僕のお気に入りは、ここで食べる「麻辣湯」。
四川省のファーストフードです。

カウンターにいくと、レタス,空心菜,キャベツ,豚肉,レンコン,ウズラの卵,肉団子など
二十種類近い食材が並んでおります。

何でもお好みの食材を自分で選んで、お盆にのせて店の人に渡します。
店の人はそれを、ぐつぐつ煮立ったスープで煮て、煮上がったらどんぶりに盛り、
スープをかけて出来上がり。簡単なものです。

お好みで麺を一緒に煮てもらうこともできます。

最期に刻みニンニクや香菜やラー油をお好みでかけて、座席に持っていって食べます。
これがなかなかにおいしい。

15元も出せばお腹いっぱい食べられます。

とっても衛生的、とはいえませんが、まあ僕にすれば許容範囲内です。

家内が子供を連れて外出してしまい、僕だけ夕食を摂るときなどは、
会社帰りにジャスコに寄って、ここで「麻辣湯」を食べて帰ったりします。

ジャスコ以外でも、街の中ではまだまだ安くておいしいモノが結構あります。


このように、高い料理もいくらでもあるが、
安く食事をしようとしても、いろいろなチョイスがあるのが深センです。

おいしいですよ。











posted by 月雲の父 at 23:22| 美味しいもの

2013年09月17日

深センで生活する楽しみ ヤムチャ

最近の中国事情をお伝えしたついでに、
僕が感じている深センで生活する楽しみをちょこっと紹介します。

僕がこちらの生活で気に入っていることの一つに食生活があります。

広東料理,四川料理,北京料理などなど。

特に広東料理のヤムチャは、ここいらへん一帯の風習にちかいものがあります。

多くの広東料理のレストランで、朝から午前中いっぱいは、
点心と呼ばれる、セイロに入った一口サイズの餃子やマントウ,骨付き肉,
鶏の足,豆乳ゼリー,揚げパンなどいろいろな品揃えでお客を出迎えてくれます。

以前は、従業員がワゴンに点心を山のように載せて客席を回り、
客がそれを呼びとめて好きな点心を選ぶところも多かったのですが、
ワゴンにプロパンガスを積んで点心を温めるやり方が、消防上の規制に引っ掛かるのでしょう、
最近ではほとんどみられなくなり、ちょっと残念です。


一つひとつの点心はそれほど大きくないので、いろいろな味を楽しめますが、
気がつくとついついたくさん注文してしまって、お腹がパンパンになることもよくあります。

だから空腹でも、一度にたくさん注文しないで、
少しずつ追加注文していくのが賢いやり方ですし、お金の節約にもなります。

お金といえば、以前一時帰国の折に横浜の中華街で、一皿千円近くするヤムチャのお店に、
行列ができていたのをみた覚えがあります。

日本でも人気のヤムチャですが、いくらなんでもこれはぼったくりだ、と思いました。

深センでも店によって、品によって値段もまちまちですが、そこまで高くはありません。
一皿10元(日本円で約160円)程度のものもあります。
家族4人で行ってお腹いっぱい食べても、せいぜい150元(約2,400円)くらいでしょう。

そもそも「ヤムチャ(漢字で『飲茶』)」というくらいですから、メインはお茶なんです。
お茶を飲みながら、新聞を読んだり、おしゃべりをしたりして、ゆっくりと時間を過ごす。
そんなとき、ちょっと何かつまみたいな、と思って注文するのが点心なのです。

点心というのは中国語では「おやつ」という意味ですし、
ヤムチャとは、本来そういう華南地域の風習を示す言葉なのです。

‥まあ、とはいっても、おいしいモノは誰でもたくさん食べたいですよね。

長く深センに生活しているような我々は別として、
出張や旅行で来られる方であれば、この際腹いっぱい味わいたい、と考える方もいるでしょう。

そんな方たちは、是非早起きして、ヤムチャを体験してはいかがでしょう。











posted by 月雲の父 at 23:20| 美味しいもの

2013年09月15日

人手不足に悩む華南地域の工場

前の記事でも書きましたが、
今、中国の広東省を中心とする華南地域の工場では、
慢性的な人手不足に喘いでいます。

これまで深センの工場で働くワーカーさんたちの多くは内陸の
四川省,湖南省,湖北省,河南省などから来る人たちが多かった。

以前は華南地域で一ヶ月に得られる収入は、内陸部の農村の数ヶ月分にもなる、
ということで、多くの若者がこの華南地域に出稼ぎにきていたものです。

しかし近年、中国の国策で内陸部の開発が進んだことで、
これらの内陸の都市でも、十分稼げるようになってきました。

四川省の成都,直轄都市の重慶,湖南省の長沙,湖北省の武漢などは
今大変な勢いでインフラ整備が進んでいると聞きます。

中国人スタッフに話を聞くと、これらの街の物価水準は、
すでに華南地域と大して変わらなくなってきている、とのことです。

そうすると、わざわざ見知らぬ土地まで出ていって働くよりは、
より故郷に近い街で稼ぎたい、という人が多くなっても不思議ではありません。

しかしその結果、華南地域に働きに来る人々がめっきり減ってしまいました。

ですから、僕の勤め先の工場のみならず、この地域の工場は、
みなどこも人員確保に躍起になっています。

採用の条件を調整したり、

工場内の食事内容を改善したり、
(工場食は出稼ぎの若者が会社を選ぶときの大きな条件の一つです)

内陸部の職業訓練学校と提携して研修生を受け入れたり、

旧正月休暇の帰省交通費を支給したり、
(旧正月休暇で帰省したまま無断離職してしまうワーカーもいる為、
交通費支給はたいてい休暇明けに出勤してから支給します)

とにかく、あの手この手で何とかワーカーを引き入れ、つなぎ止めようとしています。

‥ただこれは、中国社会全体の発展に伴う変化ですので、仮に今月の人員確保はできても、
何ヶ月後かに、また同じ問題で悩まされることになるでしょう。

働き手確保の問題は、華南地域で継続した工場運営をおこなう上では、
今後も大きな課題となっていくに違いありません。

posted by 月雲の父 at 01:25| 中国

2013年09月13日

中国の若者はお金持ち?

僕が中国に移住したのは1999年の9月でした。
そして翌月からは深センを拠点に近隣の東莞市,広州市,中山市,珠海市,恵州市などの
日系工場を毎日のように訪問していました。

そのころ、工場で働いている人たちというと、みな農村から出稼ぎにきた若者たちで、
給与水準の高いこの地域で稼いだお金を、内陸にいる両親に仕送りする、
というパターンが大半でした。

でも10年の歳月が流れた今日、状況は少し変化してきているようです。
今、工場で働くワーカーさんの多くは「90後(中国語で『ジウリンホウ』)」と呼ばれる、
90年代生まれの人たちがほとんどです。

この間、中国の経済発展は内陸部にまで及び、かつて貧しかった人々も、
徐々にいい暮らしができるようになってきました。

その結果、華南地域で働くワーカーさんたちでも、あくせく働いて仕送りをする必要が
なくなってきました。

最近工場の中を歩いていても、
SAMSUNGやアップルの最新型の携帯電話を手にしている人たちが多くなっています。

僕は二ヶ月ほど前、家族と共にタイ旅行に行ってきましたが、
タイから帰って出勤してみると、実は同じ時期に何人もの若い中国人スタッフの女性たちが、
やはりタイ旅行へ行っていたことがわかり、びっくりしました。

10年前であれば、よほどのお金持ちでなければ、
中国の若者が自分たちで海外旅行へ行くなんて考えられなかったことです。

それにここ数年、華南地域の工場では、どこも人手不足に悩んでいます。
10年前であれば、工場の門に「ワーカー募集」の張り紙をしておけば、
翌朝には何十人もの若者が集まっていたものです。

これも、内陸部の所得水準が上がったため、
わざわざ故郷から離れた華南地域まで出稼ぎに来る人がいなくなったことと関係しています。

深センに住んでいると、こういった中国社会の変化が肌で感じられてとても興味深いです。




posted by 月雲の父 at 22:44| 中国
プロフィール
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月雲の父
神奈川県葉山町生まれ。 子供の頃からレゴに親しむ。 特技:合気道,中国語。 趣味:レゴで遊ぶこと,コーヒーを飲むこと。 1999年より中国広東省深セン市に居住。 現地採用社員として日系企業に勤務。 娘:月と息子:雲の父。
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