2018年12月14日
「脇を締めて突く」は絶対?( '∀ ' )
大山先生、この写真が小生は一番好きです。
どうも、高校時代に極真の道場を見学に行くもビビって門を叩くことすらできなかったかつおです。
空手と言えば正拳突き、正拳突きといえば上の大山先生のように引き絞った引き手が印象的です。
拳は真っ直ぐ突き出す…と教わってきましたが
子供の頃から何万本と繰り返してきたであろうこの正拳突き。
引き手からの拳の出し方を、毎回の稽古で注意を払って反復稽古します。
幼少の頃から口すっぱく言われてきたことは、
・引き手の際は手のひらは上向き
・拳を捻るのは、当たる瞬間(これは「直前」や「直後」など指導者によって差異あり)
ということ。
しかし、先日試しに撮影してみたかつおの正拳突きは、思ったよりも手前で拳を捻り始めていました。
うん、しょぼい。
ところで、改めて「引き手から突き手を出す」という動作の肩から先の動きを分解してみると、
・肩甲骨の内旋
・肩関節の内転
・肘関節の伸展
・肩関節〜肘関節〜手関節の内旋
・掌の締め込み
などが連動して行われる、非常に複雑な動きとなっています。
※解剖学に疎く、間違い・不足があったらすみません!
一言に「拳を真っ直ぐに出し、拳は最後に捻る」と言っても、上記のように様々な筋骨と関節が連動しているので、その意味するところは人によって結構差があるのではないかな?と感じている次第です。
まっすぐだけど、槍というよりは鞭?
きっかけは下の動画。
両先生とも、当たってから拳を捻っているわけではないですね。
恐らくは、当たる直前か、もっと手前で拳は掌側が下を向いているはずです。
また、こちらの島袋先生の慈恩の連突きも、かなり手前で掌が下を向いているのが分かります。
こういう突き方、本当に小生の個人的な見解ですが、「沖縄の大ベテランの先生」ほどそうした見え方の突きをされる先生が多いように感じます。
一見、脇が開いて、掌が早い段階で下を向いていますが、「一気に加速する」ような突き方。
一時期流行った「ムチミ」という言葉を彷彿とさせる腕の使い方。
先の分解した要素で言えば、「肘関節の伸展」が最後に行われるような突き方。
分解した要素を全て同時に行うと、おそらく拳は「等速度的」に近い動きになるとおもうのですが、この肘関節の伸展を最後に行うと、鞭の先端のように「加速度的」な動きになる気がします。
新里勝彦先生の突きを見ると、なお一層顕著にそのように見えます。
※わざと分かりやすくやって下さっている気もしますが…
「脇を締める」は形のことじゃない?
正拳突きで言われる「脇を締めなさい」は、「脇を閉じなさい」とイコールではない!のかなと思わされたエピソードでありました。
子供や初心者が、脇が緩んでフック気味な突き方になるのを防ぐための方便としての言葉なのかなぁなんて感じもします。
よく、突き切ったあとの形も「肘の内側が上を向くように」と言われるのも、同じことなのかも知れませんね。
これからも色々な先生方の突きを観察して、学んでいきたいと思います。
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だと思ってました!
確証はありませんでしたので、性急な返信は控えましたが(笑)
ホントにそうですね。擬態語が本来は「正解」を最も言い得ているのかもしれませんが、小生のような凡夫はなかなか到達出来ない領域であります。
来年の春には、当道場で沖縄の大先生の協力を頂いてのモーションキャプチャの試みが行われるそうです。小生のような未熟な稽古生と、達人の違いが「客観的に」分析できることになるかもしれない貴重な機会です。楽しみであります!
正確な技に通じるための手段・方便とのお考え、共感いたします。
もちろん分かったつもりになるのは控えたいところですが(笑)。
昨日も古武道の先生と「言葉」が意味するところの難しさについて話したところです。
「まっすぐ」と言われた時に、指導者が言う「まっすぐ」と、こちらが意識して行う「まっすぐ」が同じなのかどうなのか。どことどこが「まっすぐ」なのか、何が「まっすぐ」なのか。
突きで言えば「軌道がまっすぐ」なのか、「軌道と前腕の向いているベクトルがまっすぐ」なのか。
いつか「正確な」突きができるようになったときに、始めて先生の言うことが分かる、そんな気がしています。