2018年11月12日
空手の道着の音鳴りについて考えてみる☆\( ̄ ̄*)バシッ
空手の型などで、「バシッ」と音が鳴って極まると、カッコいいですよね。
どうも、ぎっくり腰がようやく改善してきたので、稽古を本格的に再開してますかつおです。
子供の頃は、全く気にしたことはなかったのですが、大人になって、というかおっさんになって空手を再開しようと思ったきっかけが、宇佐美選手のCMや、チャタンヤラクーサンクーの演武を見て、その圧倒的な技のキレに感動したことだというのは以前の記事で書かせていただきました。
スピード感と安定感の共存、力強さと柔軟性の両立、修行すれば、人間ここまでやれるのかと、痛く感動した覚えがございます。
技が極まった瞬間の、会場にこだまする「バシッ!!」という心地よい音。
これも空手の型の魅力の一つだと思っています。
空手の道着には機能的に色々あるのです。
だぶん、空手の稽古をされていない方からしたら、空手着も柔道着も違いはよく分からないと思います。
柔道着は、もしかしたら学校の授業で触ったり見たことがある人はいるかもですが、空手着については身近に空手家がいない限りは触る機会はまずないでしょう。
一応説明しておきますと、道着を強く引いて相手と闘うことの多い柔道は、薄いものではすぐに破れてしまいます。
そのため、生地は厚く、襟周りや袖などは刺し子縫いがしてあって、引っ張って破くということはまず無理なほどの強度を誇ります。
逆に、空手着は「道着を引っ張る」ということは、基本的には少ないので、柔道着よりも薄く軽く、動きやすいものであると言えます。
因みにですが、空手着は元々は柔道の開祖である嘉納治五郎さんの講道館の真似をして導入されたと言われますので、もしかしたら昔の道着は柔道着とさほど変わらない性能のものであったのかもしれませんが。
んで、ですよ。
機能的に色々あると書きましたのは、主には、
・重量
・つまりは厚さ
・並びに硬さ
・生地の素材
・ゆえの吸水性
・ならびに速乾性
・シルエット(細身・太め)
・全体的な丈のバランス
・総じてのお値段
などが、本当に多くの種類が販売されております。
音の鳴りやすい空手着!?
トップ画像をご覧ください!
ウリは「超音!」です。
超、音が鳴る、と。
めっちゃバシイィ!と鳴る、と。
一般の方にはイメージしにくいと思うのですが、突き蹴りを放った際の音の大きさは、道着によって大いに違います。
想像しやすく例えるならば、洗濯物を干すときに、シワを伸ばすのにパンパンと振りますよね。
薄いペラペラのガーゼを振った時と、分厚いゴワゴワの綿(ジーパンなど)を振った時と、明らかに発生する音の大きさは違うと思います。
シワを伸ばすのに叩いた時の音の重厚感も違うと思います。
これを、空手の突き蹴りのように高速で張ったり擦れたりする動きで行うと、そりゃあ音の大きさにも違いが生じるでしょう。
告白します。
何を隠そう、小生自身もこの「音鳴り」は大きい方が、動きの極めや見た目(聞いた目?)の印象が大きく違うと感じていたので、大人になっての一着目は迷わず厚手の空手着を購入しました。
実際にこの道着を着て動くと、「バシっ」「シュバっ」と気持ちの良い音がなるので、あたかも鋭い突き蹴りが出せているように「勘違い」してしまいます。
初心者向けとされる薄手のものや、フルコンなどで用いられることの多い比較的柔らかいものも使ったことがあるのですが、この「音鳴り」はあまりしませんでしたね。
つまりは、かつおの技が鋭いわけではなく、「よく音のなる道着が、鋭そうな音を出していた」というだけなのです。
確かに、いい音がでると自分も気持ちが充実しますし、色々な音が出る中で「今のはいい感じだった」とか「あまりキレを出せなかった」というフィードバックも得られるので、音の出やすい道着を着ること自体は悪いことばかりではないと思っています。
現に、次に買い換えるときにも、かつおはきっと厚手のタイプを選びます、多分。
しかし、気をつけなくてはいけないのは、「いい音の出る技=いい技」ではないという大前提を忘れてはいけないということです。
当たり前のことなんですけど、これ結構陥りやすい勘違いじゃないかと思っています。
極めのある技=効く技ではない
これも当たり前のことだと思っているのですが、空突きで極めが感じられても、それが必ずしも「効く」技とは言えないということです。
沖縄古武道の稽古に、某フルコン系道場出身の方がおられるのですが、その方の突き蹴りは道着から大した音は出ないのです(もちろん道着の素材等もありましょうが)。
しかし、明らかに「効く」「効きそう」な打突なのです。
※実際当ててもらったら、案の定「うげぇ…」でした。
そりゃそうです。実際に「効かせる」ルールで戦ってこられた方なのですから。
沖縄では、昔は男性は上半身裸で稽古されていたようです。
つまり、道着のビシッとなる音など技の鋭さに全く関係ないシチュエーションの中での稽古体系だったわけです。
結論:それでも僕は厚手を着る!
あえて、音の出やすい道着を着ることの悪い点ばかりを書き連ねましたが、小生個人としてはやはりこれからも厚手の道着で稽古を続けることでしょう。
理由は単純で、「気持ちいいから」というのと、「自分の技に対しての一定のフィードバックとなり得るから」です。
さらには「見た目もカッコいいから」というのもあります。
ツンツルテンのしわくちゃで黄ばみまくった道着と、身の丈に合ったパリッとシワのない真っ白な道着では、やはり自分も見る人も印象が違うと思っています。もちろん人によって価値観は違うので、良し悪しはさておき、です。
ただ、「それと技の鋭さは別物」という大前提をよくよく心がけておくことは非常に重要であると思っています。
伝統派の競技においても、むやみに道着を叩いて音を出したり、不必要に呼吸音を出したりということは望ましくないという競技規定があるくらいです。
小生は特に組手よりも型の稽古に軸足を置いている種類の人間なので、今一度、本当に鋭い技とは何なのかということを考えながら稽古に励んでいきたいと思います。
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ご苦労お察し致します(笑)
HIROTAの組手用の「翼」なんて、ガーゼみたいな素材やから、洗濯も簡単なんですけどね。
かつおは既に昇段審査後にデビュー予定の、守礼堂のnw-3を買っちまいました♪
落ちたらお蔵入りやけど…
昇段試験は今のボロボロの道着で、愛着持って挑みます。
糸が解れて、崩壊寸前だす( ̄▽ ̄;)
厚手の道着、正直言って重い
洗濯で水を含んだものを干す時に、腕はともかく心が折れそうになります。
今は息子の形用の道着だけが厚手で、あとはアイロンもほとんどいらない薄手のものですが、やはり音鳴りの良い道着はカッコいいです。
家族がカツオさんのように自分で道着の管理をしてくれるなら良いのですが、か弱い私には三枚の厚手道着を管理するのは無理です〜