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スイス南部の保養地ロカルノで５日から開催されていた第６８回ロカルノ国際映画祭で、最終日の１５日、浜口竜介監督の作品「ハッピーアワー」に出演した４人の日本人女性が最優秀女優賞に選ばれ、驚きのニュースとして伝えられています。

受賞した田中幸恵さん（４１）は「本当に信じられない」と驚いた様子で話しました。ほかの受賞者は菊池葉月さん（３７）、三原麻衣子さん（４１）、川村りらさん（３９）のアラフォー４人。いずれも演技経験がなく、映画出演も、なんと今回が初めてという中での快挙。

最優秀女優賞を受賞した4人

ロカルノ国際映画祭は、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭に次ぐ映画祭として知られています。若手監督の登竜門とも言われる映画祭ですが、2007年には小林政広監督の「愛の予感」が金ヒョウ賞を受賞し、話題になりました。

ちなみに、今回、演技経験がない4人が、この映画に出演した経緯ですが、実はこの４人は、濱口監督が２０１３年９月から５カ月間にわたって開催した「濱口竜介 即興演技ワークショップ in Kobe」の即興演技ワークショップの受講生だったことがきっかけとなり、映画「ハッピーアワー」に出演することになったとのこと。

この「ハッピーアワー」の製作方法ですが、普通の映画と異なり、今流行りのクラウドファンディング（インターネット上で作品の魅力を紹介し、その制作資金を募る手法）で、約４６０万円の支援を受けて製作された映画となっています。

気になる映画のあらすじは、３０代後半の女性４人を軸にしたヒューマンドラマで、離婚協議中の女性と、彼女を見守る友人たちの心の機微を描き出しています。

「ハッピーアワー」は、濱口監督が生活拠点を移した神戸市内を主なロケ地として、２０１４年５月から１２月までの約８ヶ月間にわたって撮影されました。

なんと当初想定していた撮影期間では撮りきることができず、撮影を延長するためにクラウドファンディングによって支援を受けたということで、そんな理由でも大きな注目を集めた作品だそうです。

受賞した４人以外にも、濱口監督のワークショップの参加者を中心に、演技未経験者も出演しているということで、どんな映画なのか気になりますね。

総尺５時間１７分もの大長編となっていて、２０１５年冬に劇場公開が予定されています。

受賞した本人たちが1番驚いているハッピーアワー。現実も受賞で、ハッピーアワーとなって、おめでたいですね。今後の活躍も楽しみですね。