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2018年04月19日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 / Journey 2: The Mysterious Island

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2012年に出たちょっと前のブルーレイ作品です。
この時期は、新作がそのままブルーレイになってリリースされていて、2Kマスターが普通になっていますので、クオリティも安定しています。

ブルーレイのクオリティは意外と高いのですが、評価されていない印象の作品です。
まあ、この手の作品に、ソフトのクオリティを気にする人は少ないのだと思います。

監督のブラッド・ペイトンと主演のドウェイン・ジョンソンは、本作が初のタッグですが、お互いに気に入ったと思われ、その後、「カリフォルニア・ダウン」、2018年5月公開の「ランペイジ巨獣大乱闘」で3度目のタッグを組んでいます。

この手のお話しは、大画面・大音量で視聴すると結構面白いです。
それには画質や音質もそれなりでないといけませんが、A&Vファンにとってもクオリティは良く、家族で観るにはお勧めです。

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】

センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島
Journey 2: The Mysterious Island

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ブルーレイ評価

ソフト情報

■リリース：
　バージョン：ブルーレイ＆DVDセット版（初回限定）
　発売：ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
　時間：94 min
　レーティング：G（日本） / PG（米国）
　※日本のレーティングは珍しく正確で、小学生の子供と安心して視聴できます。
　制作年：2012年
　発売日：2012年7月18日

■映像：※ブルーレイ
　コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
　解像度: 1080p
　アスペクト: 1.78:1（ビスタサイズ）

■オーディオ：※ブルーレイ
　英語：DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit（ロスレス）
　日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit（ロッシー）

■字幕：※ブルーレイ＋DVD共通
　日本語、英語

■ディスク：
　Blu-ray Disc　1枚
　片面2層 (BD-50GB)
　DVD Disk 1枚

■リージョン：
　Region ALL（ブルーレイ）

■平均ビットレート（おおよそ）
（MPEG-4 H.264上限：54Mbps）
（MPEG-4 MVC上限：66Mbps）
：未計測

■撮影カメラ：
　3ality Technica Neutron 3D rig（3Dカメラ）
　Sony CineAlta F35

　※Sony CineAlta F35は、2Kデジタルカメラです。

■映像マスタ：
　撮影マスタ・フォーマット：35mm
　撮影マスタ・フォーマット：70mm (IMAX用)
　撮影マスタ・フォーマット：D-Cinema（3D用）　
　DI（Digital Intermediate）：不明
　
■映像マスタリング（DI（Digital Intermediate）、マスタリング）：
　Deluxe（フィルム）
　※DIの情報がありませんでした・・・。

■音響：
　Dolby Digital、Datasat、SDDS

■音響スタジオ（Sound Mix / Re-recording）（サウンドトラック除く）：
　Skywalker Sound（ポスト・プロダクション）
　Goldcrest Post Production London（ポスト・プロダクション）
　Warner Bros. Sound（リ・レコーディング）

■制作背景
・制作予算：約79億円　/100円換算
・世界興行収入：335億円　/100円換算
・撮影：アメリカ（ハワイ、ノースカロライナ、ニューヨーク）

■賞：
4つの賞にノミネート、7つの賞を受賞しています。

キャスト情報

■監督：
ブラッド・ペイトン / Brad Peyton

■出演者：

ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson
マイケル・ケイン / Michael Caine
ジョシュ・ハッチャーソン / Josh Hutcherson

映像クオリティ・レビュー総評

【画質】

完璧な現代2Kデジタルの世界

ブルーレイ映像マスタ

映画マスターは、2KデジタルカメラのCineAlta F35と3D用カメラで撮影されたものです。
DIがあるはずですが、情報が見当たりませんでした。
実際に映像を見てもフィルムグレインはなく、フィルム撮影とは思えません。
恐らく、カメラが2Kなので、DIは2Kだと思います。

ワーナーの映像ではなく、New Line Cinemaからの買い付けになるので、New Lineの素直な映像ソフトです。

余談ですが、本作の3D版がブルーレイで発売されています。
3Dカメラでも撮影されていて、最初から3Dの映像作りをしているので3D効果は結構あるのだと思います。
管理人は3Dは好きではないので、未確認です。
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか？

2Kデジタル撮影らしい映像で、ソフト化も見事です。

解像感

どこにも粗がない解像度で、もちろん地デジや2Kホームビデオとは比べられない良い解像度です。
2Kなので、精細感はありませんが、全く違和感を感じない解像度です。
意外とこういう解像度は珍しいのです。
大抵は、なにかしらのシーンで解像度が気になったりするものです。
本作は被写界深度は深めの撮影をしていて、被写体の背景までクッキリしているため、余計に解像度が良く見えます。
バストショットでは、衣服や皮膚感までしっかりと描写します。

ノイズ感

デジタルノイズはほとんどありません。
よくありがちな明部と暗部の境目に出やすい色滲みや不自然な階調、バンディングがなく、気持ちが良いです。
難を言えば、セスナ機で悪天候の中を飛行するシーンが序盤にありますが、暗部が少々ピンクにかぶります。
このシーン以外は、大自然の木々など、暗部まできっちり描写します。

鮮度感

現代的な鮮度があり、実在風です。
2Kなので限界がありますが、ブルーレイとしては十分だと思います。
空気感や輪郭のタッチなど、どれも自然で、ある意味、映画らしさはないです。

階調性・コントラスト

コントラストはしっかりしていて、悪天候のシーンと、CGエフェクトが効いているシーン以外はとても良いです。
CGエフェクトのシーンでは少々暗部が浮き気味で、色味も少々不自然さを伴います。
これはソフトの問題ではなく、制作の問題ですね。
階調性は鮮度感と同様に自然で、人物と木々の表現がとても良いです。
まるで一眼デジカメを使って森の中で人物写真を撮ったような感じです。

カラー

カラーグレーディングが行われているシーンで、赤茶色が目立つシーンが少々あります。
もしかするとCGエフェクトなのかもしれません。
通常の芝居部分では、カラーグレーディングは行われていませんので・・・。

発色が良く、色数も多いため、大自然の島の様子を克明に描きます。
具体的には撮影はハワイですが、まさにハワイの自然が堪能できます。
人物の発色もよく、むしろ濃厚とも言えます。

音声クオリティ・レビュー総評

【音質】

丁寧な音響デザイン

ブルーレイ音響マスタ

映画マスターは、Dolbyがメインです。
そのため、ブルーレイ用にDTS-HDMAを作っています。

サラウンドの音数は多いとは言えない5.1chマスターですが、音響デザインとしてSEが丁寧に作られてるのがわかります。
特にジャングルの音はかなり多く作り込んでいて、結構楽しい音です。

それから余談ですが、管理人は小学生のこどもと映画を観るため、吹き替えでの視聴場面が結構あります。
本作は元々Dolby Digitalで制作されただけあって、日本語吹き替えの5.1chも音質劣化の少ない優秀なサラウンドです。
吹き替えそのものもちゃんとしていて、家族で観ても全く不満がありません。
意外とこういうソフトは少ないです。

ダイナミックレンジ（音域バランス）

意外とダイナミックレンジがあります。
悪天候の雷や、巨大生物の音など、帯域は広く、重低音までしっかりしています。

瞬発力・量感（キレと強さ）

音のコントラストが高いので、キレがあります。
要所での瞬発力も悪くはありません。
現代的な音像感のある粒立ちの良いサウンドです。
量感もしっかりあるので、非常に映画的です。

情報量（台詞、SE音、音楽）

台詞：
台詞は帯域が広めで抜けのよいクリアな音です。
アフレコが多いと思いますが、かなり明確です。
お手本のような台詞ですが、のどの様子を克明に描く方向ではありません。

SE音：
よく作り込んでいます。
ジャングルが舞台なので、それをちゃんと考えた作りです。
ここが甘いと、全く音が面白くないので、本作はちゃんとしています。
芝居部分の音作りも丁寧で、チャンネル配置や音離れは良いです。
どのシーンでも緻密に作ったという感じのデザインで、風、雨、虫、木々の音など自然音がいっぱいです。
ソフトでも音数は多く、情報がそがれた感じはありません。

音楽：
サントラは芝居を邪魔しないミックスです。
SE音や台詞が埋もれるような作りではありません。
ただし、サントラが印象に残ることもないので、それはどうかと思いますが・・・。

サウンドデザイン（音像感と音場感含む）

とても丁寧に作られたデザインです。
この手の内容ですと、B級映画が多いのですが、本作はデザインが良く、音はA級のレベルを保っています。
※内容については、ここでは取り上げません・・・。
要所での轟音や雨の移動感など、手が込んでいます。

包囲感はあまりありません。
基本的にはフロント3chがメインですが、サラウンドには自然のSE音が配置されていて、良好です。
5.1chの各スピーカーに、丁寧に配置された音がしっかりしています。