2018年05月31日
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】13時間 ベンガジの秘密の兵士 / 13 Hours:The Secret Soldiers of Benghazi
記事一覧TOP > 映画ブルーレイリスト > 【ブルーレイ映画ソフトレビュー】13時間 ベンガジの秘密の兵士 / 13 Hours:The Secret Soldiers of Benghazi
前回のレビューは「96時間」でしたが、今回は時間繋がりの「13時間」です。
本作のレビューは、イギリス輸入盤になります。
日本語字幕、日本語音声ともに収録されていて、リージョンもフリーです。
特典ディスクも同様です。
日本より早くリリースされ、日本語環境があり、価格も安かったので購入しました。
映像はマイケル・ベイらしく高画質でお勧め出来るクオリティです。
音声はいつも通り、ちょっと芯のないサウンドデザインで、これはオリジナルからそうなのだと思います。
2015,2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
ブルーレイ評価
■リリース:
バージョン:イギリス輸入ブルーレイ版
発売:Paramount Pictures UK
時間:144 min
レーティング:PG-12(日本) / R(米国)
制作年:2016年
発売日:2016年6月13日
■映像:
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.40:1(スコープサイズ)
■オーディオ:
英語:Dolby Atmos 48kHz 24bit(ロスレス)
日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)
その他
■字幕:
日本語、英語、その他
■ディスク:
Blu-ray Disc 2枚
片面2層 (BD-50GB)
■リージョン:
Region All
■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約33Mbps
■撮影カメラ:
GoPro HERO3+
レッド・エピック・ドラゴン、パナビジョン・プリモレンズ、ATZ and Vantage One Lenses
Sony Alpha 7s
※GoPro HERO3+ は、市販のアクションカメラで手のひらに乗ります。
※レッド・エピック・ドラゴンは、6Kまで対応したデジタルカメラです。
※Sony Alpha 7sは、市販のフルサイズミラーレス一眼カメラで、2K・4Kの動画撮影も可能です。
■映像マスタ:
撮影マスタ・フォーマット:
Redcode RAW:6K
XAVC-S:4K
DI(Digital Intermediate):2K
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Company 3(DI)
■音響:
Dolby Digital、Datasat、Dolby Atmos、D-Cinema 48kHz 7.1、Dolby Surround 7.1
■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
E2(ポスト・プロダクション)
Technicolor at Paramount(サウンド・ミックス)
■制作背景
・制作予算:約50億円 /100円換算
・世界興行収入:69億円 /100円換算
・撮影:マルタ、モロッコ
■賞:
5つの賞にノミネート、うちアカデミー賞のサウンドミックスにノミネートしています。
■監督:
マイケル・ベイ / Michael Bay
■出演者:
ジョン・クラシンスキー / John Krasinski
ジェームズ・バッジ・デール / James Badge Dale
パブロ・シュレイバー / Pablo Schreiber
【画質】
映画マスターは、6Kのレッド・エピック・ドラゴンで撮影された高画質映像です。
残念なのはDIが2Kということです。
6Kマスタにも関わらず、2KのDIでは、今後もソフト化されても2Kのままということになります。
フィルムのような濃密な色と、深いコントラストは、この監督ならではの映像です。
どの作品もこういう仕上がりになるのは監督のこだわりですね。
「トランスフォーマー」のような映像と言えば、判りやすいと思います。
ブルーレイでは、DIが2Kということで、6Kらしさはそこまで感じません。
6Kマスターらしいのは人物のアップくらいでしょうか?
被写界深度が深いことや、カメラが被写体から離れている撮影の為、解像感は普通の表現です。
逆に、画面の隅々までクッキリ明快とも言えます。
ブルーレイのマスターは、HDテープなのかメモリタイプなのか判断が付きませんでした。
テープの悪い要素は感じられませんでした。
6Kマスターを使用しているのですが、ソフトではそこまで精細で解像感があるわけではありません。
人物のアップではかなりの解像感を伴います。
基本的には、どのシーンでもクッキリとした解像感です。
骨太の輪郭や表現のため、精細さはほぼ感じません。
夜間のシーンが多いため、デジタル撮影の影響で、暗部にデジタルカメラのノイズが散見されます。
これはソフトの問題ではなく、カメラの問題だと思います。
元々、レッド・エピック・ドラゴンはノイズが多いカメラです。
カラーフィルターソフトがドラゴン用に最適化されてからは、ある程度改善された模様です。
詳しくはその道の情報をお探しください。
色調補正によって、緑寄りにしているため、空気感は詰まって感じます。
ただし、白ピークと黒がよく伸びるので、映像全体が詰まっているようには見えません。
解像感の良いシーンでは、結構鮮度を感じます。
この監督ならではの、強靭なコントラストは、恐らく他にはないと思います。
どの作品でも、強烈なコントラストの映像を作りだしていて、本作も同様です。
そしてフィルムのような一見してわかる劇画タッチの深いコントラストです。
明部はかなり飛んでいてで、暗部はずっしり沈みます。
艶のある暗部は、いつも通りで、ハイライトも暗部もつやつやしています。
階調性もよく、色滲みや収差は少しだけです。
グレーディングによる色調補正は、総じて色温度は低めで、原色系の色が強調されています。
特にオレンジ系の色がキレイです。
またこの監督特有の色表現で、青と緑が透明感をもっていて、ハイライトの白と暗部の黒は艶々です。
くすみ感がないので、蛍光色のように見えたりします。
これは撮影時に、照明などにも色付きのものを使っていたりして、余計にカラフルに見えます。
本作は、基本的にデイシーンでは緑寄りで、ナイトシーンでは青寄りのグレーディングに仕上げていると思います。
どの色も純度が高く感じるような照明や配光にしていて、ブルーレイでもそこはきちんとエンコードされていると思います。
【音質】
映画マスターは、Dolby Atmosを基本としたサウンドで、テクニカラー社がミックスを担当している珍しい作品です。
また、オリジナルからそうなのですが、この監督の特有の爆発音は、どの作品にも共通していて、同じような音がします。
なんというか、ちょっと作られ過ぎている爆発音です。
芯がないわりに派手な感じというのでしょうか。
「トランスフォーマーシリーズ」と同じ爆発音に感じます。
敢えて例えますと、「ボフッ」という音に感じます。
管理人個人の感じ方なので、異論はあると思いますが・・・。
なにかマイルドな音で、ちょっと物足りないといつも感じます。
ただし、海外でもブルーレイ音声の評価は満点が多いので、管理人個人だけがそう感じないだけかもしれません。
ちなみに管理人個人が納得する爆発音は、「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」「ローン・サバイバー」などです。
別の見方をしますと、この監督らしくいつもの戦闘サウンドが満載で、環境音などのSE音の情報量が豊富に組み込まれています。
ブルーレイ化に際して、圧縮された劣化は少ないと思います。
ダイナミックレンジは普通ですが、重低域がよく鳴り響きます。
オリジナルからそうですが、高域はあまり強くありません。
ただし、詰まった感じはしません。
低域がかなり強いので、ボリュームが上げにくいソフトです。
瞬発力よりも重低音で迫る音響で迫力指向です。
量感はかなりあり、エンターテイメント音響と言えます。
瞬発力が伴っているのが管理人の好みの為、少々評価は下がります。
また銃声は、同録調の音で、恐らく空砲の音がメインだと思います。
管理人は銃声を重視する傾向があるので、この「パラパラパラ」「トトト」という軽い銃声は少し残念です。
台詞:
台詞は音量が大きく明快ですが、軽いタッチです。
聞き取りやすさを重視していると思います。
SE音:
芝居部分の環境音まで作り込んだSEは、虫の音などの環境音までしっかりしています。
フロントよりもサラウンド側の情報量が多い印象です。
特に、建物が攻撃され、室内側から聞く崩れる音は、Dolby Atmosらしく高さ方向や横方向からの音も豊富です。
音離れが良いので、特定のサラウンドスピーカーが鳴っている感じはしません。
視聴している部屋全体が高さ方向を含め、重低音で包まれます。
音楽:
サントラは、芝居部分を邪魔せず、かつこの監督らしく要所で派手に音場感広めに鳴り響きます。
またアクションシーンでもサントラがないシーンなど、ちゃんと考えられている使い方です。
ミックスが良いということだと思います。
アカデミー賞のサウンドミックス部門にノミネートされていますので、優秀なのだと思います。
一方、管理人としてはいくつか不満な点があります。
まず銃声が空砲ベースの軽めのSE音であること。
そして、爆発音そのものが軽く、少し後のがれきが飛び散る音や壊れる音が、強烈な重低音付きで鳴ることです。
爆発音そのものが軽いのはこの監督のどの作品も同じです。
そして、直後の壊れる音が重低音でかなりの量感をもって迫ります。
ここに違和感をいつも感じてしまうのです。
最初から爆発音も派手でよいのに、と分析的になってしまいます。
もしかするとそう感じるのは、管理人だけかもしれませんが。
カーチェースやRPGの移動音などは、重低音を伴い、かなり派手にスピーカー配置をしています。
また銃声も映像同様に、あちこちで鳴り、音の反響音を含め、部屋を満たします。
Dolby Atmosの空間表現は立体的で、かつわざとらしさはないので、話に集中するとあまり感じられないことも多い音響です。
銃声以外は、高さ方向を含め、包囲感もしっかりしていて、その場にいるような感覚もあるサウンドです。
ただし、基本的に音に硬さや芯がないため、マイルドな音で、硬派な戦闘音を期待すると肩透かしをくらいます。
Dolby Atmosらしくサラウンドの情報量は多めです。
またフロントスピーカーやセンタースピーカーと違和感なく鳴り分けるので、キレイに包囲します。
柔らかい音が多いので、量感で包囲するイメージです。
大抵のブルーレイでは、サラウンドが鳴っていると感じたり、フロントがメインで鳴っている、と視聴しながら気になることが多いのですが、本作の場合は、繋がりがかなりきれいです。
恐らく音量がちゃんと整っていて、スピーカー間の密度が高いためだと思います。
環境音やサントラを中心に、情報量は多めで、フロントスピーカーに埋もれないのが良いです。
なお、サラウンドも重低音が多いので、天井が響いて音漏れがしないか心配になります。
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
【イギリス輸入盤ブルーレイ】
【AmazonDVDコレクション】(ブルーレイ廉価版)
【ブルーレイ版】
【DVD】
【オンライン】
1998 Buena Vista Home Entertainment,Inc. All Rights Reserved.
2015 LHF Productions, Inc. All Rights Reserved.
2013 Olympus Productions, Inc. All Rights Reserved.
2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
1998 PARAMOUNT PICTURES and DREAMWORKS LLC and AMBLIN ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.
2015 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2013 GEORGIA FILM FUND SEVENTEEN HOLDINGS. L.L.C.
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【クリプトンのPCスピーカー】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
前回のレビューは「96時間」でしたが、今回は時間繋がりの「13時間」です。
本作のレビューは、イギリス輸入盤になります。
日本語字幕、日本語音声ともに収録されていて、リージョンもフリーです。
特典ディスクも同様です。
日本より早くリリースされ、日本語環境があり、価格も安かったので購入しました。
映像はマイケル・ベイらしく高画質でお勧め出来るクオリティです。
音声はいつも通り、ちょっと芯のないサウンドデザインで、これはオリジナルからそうなのだと思います。
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 13時間 ベンガジの秘密の兵士 13 Hours The Secret Soldiers of Benghazi posted with カエレバ ネットオフで調べる タワーレコードで調べる ヤマダウェブコムで調べる ヤマダモールで調べる eBEST(イーベスト)で調べる ECカレントで調べる ノジマオンラインで調べる |
ブルーレイ評価
ソフト情報
■リリース:
バージョン:イギリス輸入ブルーレイ版
発売:Paramount Pictures UK
時間:144 min
レーティング:PG-12(日本) / R(米国)
制作年:2016年
発売日:2016年6月13日
■映像:
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.40:1(スコープサイズ)
■オーディオ:
英語:Dolby Atmos 48kHz 24bit(ロスレス)
日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)
その他
■字幕:
日本語、英語、その他
■ディスク:
Blu-ray Disc 2枚
片面2層 (BD-50GB)
■リージョン:
Region All
■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約33Mbps
■撮影カメラ:
GoPro HERO3+
レッド・エピック・ドラゴン、パナビジョン・プリモレンズ、ATZ and Vantage One Lenses
Sony Alpha 7s
※GoPro HERO3+ は、市販のアクションカメラで手のひらに乗ります。
※レッド・エピック・ドラゴンは、6Kまで対応したデジタルカメラです。
※Sony Alpha 7sは、市販のフルサイズミラーレス一眼カメラで、2K・4Kの動画撮影も可能です。
■映像マスタ:
撮影マスタ・フォーマット:
Redcode RAW:6K
XAVC-S:4K
DI(Digital Intermediate):2K
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Company 3(DI)
■音響:
Dolby Digital、Datasat、Dolby Atmos、D-Cinema 48kHz 7.1、Dolby Surround 7.1
■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
E2(ポスト・プロダクション)
Technicolor at Paramount(サウンド・ミックス)
■制作背景
・制作予算:約50億円 /100円換算
・世界興行収入:69億円 /100円換算
・撮影:マルタ、モロッコ
■賞:
5つの賞にノミネート、うちアカデミー賞のサウンドミックスにノミネートしています。
キャスト情報
■監督:
マイケル・ベイ / Michael Bay
■出演者:
ジョン・クラシンスキー / John Krasinski
ジェームズ・バッジ・デール / James Badge Dale
パブロ・シュレイバー / Pablo Schreiber
映像クオリティ・レビュー総評
【画質】
6K撮影の高コントラスト映像
ブルーレイ映像マスタ
映画マスターは、6Kのレッド・エピック・ドラゴンで撮影された高画質映像です。
残念なのはDIが2Kということです。
6Kマスタにも関わらず、2KのDIでは、今後もソフト化されても2Kのままということになります。
フィルムのような濃密な色と、深いコントラストは、この監督ならではの映像です。
どの作品もこういう仕上がりになるのは監督のこだわりですね。
「トランスフォーマー」のような映像と言えば、判りやすいと思います。
ブルーレイでは、DIが2Kということで、6Kらしさはそこまで感じません。
6Kマスターらしいのは人物のアップくらいでしょうか?
被写界深度が深いことや、カメラが被写体から離れている撮影の為、解像感は普通の表現です。
逆に、画面の隅々までクッキリ明快とも言えます。
ブルーレイのマスターは、HDテープなのかメモリタイプなのか判断が付きませんでした。
テープの悪い要素は感じられませんでした。
解像感
6Kマスターを使用しているのですが、ソフトではそこまで精細で解像感があるわけではありません。
人物のアップではかなりの解像感を伴います。
基本的には、どのシーンでもクッキリとした解像感です。
骨太の輪郭や表現のため、精細さはほぼ感じません。
ノイズ感
夜間のシーンが多いため、デジタル撮影の影響で、暗部にデジタルカメラのノイズが散見されます。
これはソフトの問題ではなく、カメラの問題だと思います。
元々、レッド・エピック・ドラゴンはノイズが多いカメラです。
カラーフィルターソフトがドラゴン用に最適化されてからは、ある程度改善された模様です。
詳しくはその道の情報をお探しください。
鮮度感
色調補正によって、緑寄りにしているため、空気感は詰まって感じます。
ただし、白ピークと黒がよく伸びるので、映像全体が詰まっているようには見えません。
解像感の良いシーンでは、結構鮮度を感じます。
階調性・コントラスト
この監督ならではの、強靭なコントラストは、恐らく他にはないと思います。
どの作品でも、強烈なコントラストの映像を作りだしていて、本作も同様です。
そしてフィルムのような一見してわかる劇画タッチの深いコントラストです。
明部はかなり飛んでいてで、暗部はずっしり沈みます。
艶のある暗部は、いつも通りで、ハイライトも暗部もつやつやしています。
階調性もよく、色滲みや収差は少しだけです。
カラー
グレーディングによる色調補正は、総じて色温度は低めで、原色系の色が強調されています。
特にオレンジ系の色がキレイです。
またこの監督特有の色表現で、青と緑が透明感をもっていて、ハイライトの白と暗部の黒は艶々です。
くすみ感がないので、蛍光色のように見えたりします。
これは撮影時に、照明などにも色付きのものを使っていたりして、余計にカラフルに見えます。
本作は、基本的にデイシーンでは緑寄りで、ナイトシーンでは青寄りのグレーディングに仕上げていると思います。
どの色も純度が高く感じるような照明や配光にしていて、ブルーレイでもそこはきちんとエンコードされていると思います。
音声クオリティ・レビュー総評
【音質】
アカデミー賞ノミネートのサウンドミックス
ブルーレイ音声マスター
映画マスターは、Dolby Atmosを基本としたサウンドで、テクニカラー社がミックスを担当している珍しい作品です。
また、オリジナルからそうなのですが、この監督の特有の爆発音は、どの作品にも共通していて、同じような音がします。
なんというか、ちょっと作られ過ぎている爆発音です。
芯がないわりに派手な感じというのでしょうか。
「トランスフォーマーシリーズ」と同じ爆発音に感じます。
敢えて例えますと、「ボフッ」という音に感じます。
管理人個人の感じ方なので、異論はあると思いますが・・・。
なにかマイルドな音で、ちょっと物足りないといつも感じます。
ただし、海外でもブルーレイ音声の評価は満点が多いので、管理人個人だけがそう感じないだけかもしれません。
ちなみに管理人個人が納得する爆発音は、「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」「ローン・サバイバー」などです。
別の見方をしますと、この監督らしくいつもの戦闘サウンドが満載で、環境音などのSE音の情報量が豊富に組み込まれています。
ブルーレイ化に際して、圧縮された劣化は少ないと思います。
ダイナミックレンジ(音域バランス)
ダイナミックレンジは普通ですが、重低域がよく鳴り響きます。
オリジナルからそうですが、高域はあまり強くありません。
ただし、詰まった感じはしません。
低域がかなり強いので、ボリュームが上げにくいソフトです。
瞬発力・量感(キレと強さ)
瞬発力よりも重低音で迫る音響で迫力指向です。
量感はかなりあり、エンターテイメント音響と言えます。
瞬発力が伴っているのが管理人の好みの為、少々評価は下がります。
また銃声は、同録調の音で、恐らく空砲の音がメインだと思います。
管理人は銃声を重視する傾向があるので、この「パラパラパラ」「トトト」という軽い銃声は少し残念です。
情報量(台詞、SE音、音楽)
台詞:
台詞は音量が大きく明快ですが、軽いタッチです。
聞き取りやすさを重視していると思います。
SE音:
芝居部分の環境音まで作り込んだSEは、虫の音などの環境音までしっかりしています。
フロントよりもサラウンド側の情報量が多い印象です。
特に、建物が攻撃され、室内側から聞く崩れる音は、Dolby Atmosらしく高さ方向や横方向からの音も豊富です。
音離れが良いので、特定のサラウンドスピーカーが鳴っている感じはしません。
視聴している部屋全体が高さ方向を含め、重低音で包まれます。
音楽:
サントラは、芝居部分を邪魔せず、かつこの監督らしく要所で派手に音場感広めに鳴り響きます。
またアクションシーンでもサントラがないシーンなど、ちゃんと考えられている使い方です。
ミックスが良いということだと思います。
サウンドデザイン(音像感と音場感含む)
アカデミー賞のサウンドミックス部門にノミネートされていますので、優秀なのだと思います。
一方、管理人としてはいくつか不満な点があります。
まず銃声が空砲ベースの軽めのSE音であること。
そして、爆発音そのものが軽く、少し後のがれきが飛び散る音や壊れる音が、強烈な重低音付きで鳴ることです。
爆発音そのものが軽いのはこの監督のどの作品も同じです。
そして、直後の壊れる音が重低音でかなりの量感をもって迫ります。
ここに違和感をいつも感じてしまうのです。
最初から爆発音も派手でよいのに、と分析的になってしまいます。
もしかするとそう感じるのは、管理人だけかもしれませんが。
カーチェースやRPGの移動音などは、重低音を伴い、かなり派手にスピーカー配置をしています。
また銃声も映像同様に、あちこちで鳴り、音の反響音を含め、部屋を満たします。
Dolby Atmosの空間表現は立体的で、かつわざとらしさはないので、話に集中するとあまり感じられないことも多い音響です。
銃声以外は、高さ方向を含め、包囲感もしっかりしていて、その場にいるような感覚もあるサウンドです。
ただし、基本的に音に硬さや芯がないため、マイルドな音で、硬派な戦闘音を期待すると肩透かしをくらいます。
サラウンド(移動感含む)
Dolby Atmosらしくサラウンドの情報量は多めです。
またフロントスピーカーやセンタースピーカーと違和感なく鳴り分けるので、キレイに包囲します。
柔らかい音が多いので、量感で包囲するイメージです。
大抵のブルーレイでは、サラウンドが鳴っていると感じたり、フロントがメインで鳴っている、と視聴しながら気になることが多いのですが、本作の場合は、繋がりがかなりきれいです。
恐らく音量がちゃんと整っていて、スピーカー間の密度が高いためだと思います。
環境音やサントラを中心に、情報量は多めで、フロントスピーカーに埋もれないのが良いです。
なお、サラウンドも重低音が多いので、天井が響いて音漏れがしないか心配になります。
クオリティ・レビュー詳細
★総合クオリティ :90点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
★映像クオリティ :93点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
解像感 :93点
ノイズ感 :90点
鮮度感 :91点
階調性・コントラスト :97点
カラー :94点
★音声クオリティ :85点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :89点
(音域バランス)
瞬発力・量感 :80点
(キレと強さ)
情報量 :82点
(台詞、SE音、音楽)
サウンドデザイン :80点
(オリジナルとメディア化)
サラウンド :94点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
【イギリス輸入盤ブルーレイ】
13 Hours: The Secret Soldiers of Benghazi [Blue ray] | ||||
|
【AmazonDVDコレクション】(ブルーレイ廉価版)
13時間 ベンガジの秘密の兵士[AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] | ||||
|
【ブルーレイ版】
13時間 ベンガジの秘密の兵士 [Blu-ray] | ||||
|
【DVD】
13時間 ベンガジの秘密の兵士 [DVD] | ||||
|
【オンライン】
13時間ベンガジの秘密の兵士 (字幕版) | ||||
|
関連記事
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 アルマゲドン ARMAGEDDON 【新マスターですが、普通の映像クオリティ】 【切れ味抜群の中高域で楽しいサウンド】 |
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 エンド・オブ・キングダム London Has Fallen 【解像感は精細ですが、コントラストと色の浅い画】 【アクション映画らしい音響クオリティ】 |
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 エンド・オブ・ホワイトハウス Olympus Has Fallen 【薄暗くて色が滲む画】 【96kHzアップコンバート優秀音響クオリティ】 |
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 世界侵略:ロサンゼルス決戦 MASTERED IN 4K BATTLE: Los Angeles ・SONYの「Mastered in 4K」モード再生が出来れば高画質 ・通常版よりかなり音質は低下 |
2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 プライベート・ライアン Saving Private Ryan 【銀残しの世界】 【映画音響の最高峰】 |
2015 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2013 GEORGIA FILM FUND SEVENTEEN HOLDINGS. L.L.C.
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【クリプトンのPCスピーカー】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7718869
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック