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2018年04月19日

【プロジェクター・レビュー】プロジェクター SONY VPL-VW245

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コピーライトマーク 2017 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.




製品概要




種別


4K ビデオプロジェクター

特徴



HDR対応、輝きのあるリアルな映像美を身近に楽しめるネイティブ4Kパネル搭載スタンダードモデル

ソニー独自のネイティブ4Kパネル0.74型「4K SXRD」と「データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)」
「立体感」、「奥行き感」、「精細感」が増し、リアリティーが飛躍的に向上する、HDR(High Dynamic Range)対応
HDCP2.2 & 4K60p 10ビットの入力信号(伝送帯域)に対応
2D/3D専用の設定がおこなえる「9種類のピクチャープリセット」
低遅延でストレスなくゲームを楽しめる「遅延低減モード」

コピーライトマーク 2017 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.




製品詳細



発売日


2017年10月

カラー


・ブラック
・プレミアムホワイト

販売


2018年4月現在、現行品です。

メーカー希望小売価格


価格:
希望小売価格550,000円+税




仕様


詳しい内容は、SONYのWebサイトを参照下さい。
External_Link_15px.png SONY





4Kビデオプロジェクターについて


【VPL-VW515、VPL-VW535と同じコメントです。一度見た方は以下8項目分を飛ばしてください。】


2018年4月現在の情報です。
基本的に、4Kビデオプロジェクターはまだハイエンド製品が中心で、そのメーカーも限りがあります。
ポータブルタイプのものや業務用のものまで幅は広いですが、家庭用の据え置き型となると限りがあります。
ここでは家庭用据え置き型に絞ります。

4Kに限りませんが、プロジェクターを選ぶ場合のポイントは以下だと管理人は考えます。


1.投影距離が部屋に収まるかどうか


ここが一番最初の考慮ポイントになるべきかと考えます。
プロジェクタを置ける、または天吊りする位置はあまり選択肢がないと思いますので、そこからの投影距離に過不足がないか調査します。


2.投影サイズ(スクリーンサイズ)をどうするか


上記投影距離とほぼ同時に考えないといけません。
投影距離によって投射サイズも限界値があります。
距離が短いとサイズは小さくなりますし、距離が遠いとサイズは大きくなります。
ここを考えておかないとスクリーンが余ってしまったり、スクリーンよりも大きな投影サイズになってしまいます。
またスクリーンのゲインも重要です。
現在はHDRなど輝度情報が高いものを要求されているため、スクリーンのゲインも高いほうが良い傾向にあります。
ただし、視聴スタイルによってはゲインを上げられない生地を選ぶ必要があり、そこは部屋と視聴環境で選択します。
スクリーンについては、別途記事にしたいと思います。


3.入出力端子がプレーヤー(レコーダーなども)の端子と合っているかどうか


基本的に2018年現在ではHDMIで繋ぎます。
4Kや2Kの映像をプロジェクターに繋ぐ場合は、HDMIになります。
PCからの接続の場合は、注意が必要です。
PC接続を想定したプロジェクターは意外と少ないです。
そっちは業務用などのプロジェクターがほとんどです。
またHDMIのバージョンも要注意です。
4Kの場合は、HDMI2.0(伝送速度は最大18Gbps)以上は必要です。
なお、HDMI2.1はまだ製品投入は家庭用ではありません。
HDMI1.4(伝送速度は最大10.4Gbps)は2Kの場合は特に問題ありません。
プレーヤー側のHDMIに合わせるか、将来の買い替えを見越して現在よりも上位HDMIバージョンのプロジェクターを購入することになります。
HDMIは下位互換はありますので、映像が写らないという心配はありません。
逆にプレーヤー側のHDMIバージョンが上位で、プロジェクター側が下位バージョンですと、映像がカクカクするなどのフレームレートの問題や、遅延などの問題が出る可能性があります。
その場合は下位側のフレームレートにプレーヤー側の設定を下げてあげる必要があります。
要するに、同じバージョンの仕様(レートなど)で揃える設定をするということです。


4.解像度をどうするか


2Kにするか、4Kにするか、考えます。
出来れば、今から買うなら4Kだと思いますが、値段との折り合いですね。



この次あたりからマニアの領域です。
詳しくない人は、この後の領域は考えなくてもよいかと思います。
上記まで考えたら、あとは値段と好みかと思います。



5.光源をどうするか


従来の水銀ランプか、レーザーかLEDの選択肢があります。
レーザーはハイエンド製品にしか採用されていません。
メリットは寿命が長いことと、経年変化による映像変化が少ないことです。
経年変化によって水銀はランプが焼けてきたり、色が変わってきたり、周辺と中心部分がかなり違ってきます。
LEDは2018年現在、1機種しかありませんので、今後については良く分かりません。
このままなのか、主流になるのかもわかりません。


6.パネルをどうするか


透過型3LCD液晶パネル、DLPパネル、反射型3LCD LCOSパネルの3つが主流です。
ここはメリットとデメリットがあるので注意が必要です。
・透過型3LCD液晶パネル
 【メリット】普及している方式でコストメリットがあります。
 【デメリット】黒浮きがあったりします。
・DLPパネル
 【メリット】経年劣化が少なく、小型化しやすい
 【デメリット】カラーホイールを回して使うので、虹のような模様が見える
 (ハイエンド機は改善済)
・反射型3LCD LCOSパネル
 【メリット】高解像度で高コントラストで高級機に使われる
 【デメリット】構造が複雑で大きさが必要となり、かつ高価格


7.最大輝度をどうするか


ここはHDRとの関係もありますが、最大輝度は高いほど良いのは今も昔も同じです。
ルーメンという単位で表示されています。
将来はわかりませんが、数字が大きいほど画質は良いです。
ここは出来るだけ明るいものを選びたいです。
特に全暗に出来ない部屋ほど明るいものが必要になります。
値段とは比例していませんので、実際に視聴して、どこまで(暗さを)我慢できるか検討する領域かと思います。
1800ルーメンと1500ルーメンを比べると、数字上は大した違いはない気もしますが、実際は全然違います。
1800ルーメンを見ると、1500ルーメンはかなり暗いです。
当然、2000ルーメンを見ると1800ルーメンも暗いです。
1700ルーメン以上あると、大抵の場合は、暗いとか感じないレベルかと思います。
それ以下の場合はスクリーンのゲインで調整をして持ち上げると良いと思います。
注意点としては、ルーメンが高いと階調も良いかというとそうではありません。
ルーメンが低くても階調性の良いプロジェクターは多いです。
オフィスで使うデータプロジェクターは明るいものが多いのですが、階調性は犠牲になっていたりします。


8.メーカーをどこにするか


実は一番ここがマニアにとってのポイントだったりします。
オーディオと同じで好みが出る領域です。
プロジェクターのメーカーは、市場の縮小に伴い、大体決まってきています。
プレイヤーは、SONY、JVC、EPSON、BenQ、三菱電機、OPTOMAに絞られます。
ハンディ型やオフィス用データプロジェクターなどではもう少しプレイヤーがいます。
基本的に、ホームシアターでは、ハイエンドはSONY、JVC、EPSONの3極かと思います。

【SONYの特徴】
※当然ですが、機種によって特徴は違いますので、あくまでも2018年現行機の特徴として。
SONYの画作りは、液晶TVに似たモニター調でクッキリした映像です。
精細でシャープな画は好みがはっきり分かれます。
色温度は高めで色表現はあっさり(苦手)です。
(もちろん、調整すればいくらでも色温度は変えられます)
4Kネイティブパネルを使った高解像度の精細感あふれる映像です。


【JVCの特徴】
※当然ですが、機種によって特徴は違いますので、あくまでも2018年現行機の特徴として。
JVCの画作りは、明るさは抑えて(苦手)、暗部階調の濃密でしっとりした映画館風の映像です。
色温度は低めで赤の表現が得意です。
(もちろん、調整すればいくらでも色温度は変えられます)
コントラストが高く、階調表現が豊かで黒の表現は艶を伴うことが多いです。
色域は広く、階調性とともに映画らしい表現が得意です。
2018年現在、ネイティブ4KではなくeShiftデバイスでの4K相当のパネルを使用しています。(なぜ?)


【EPSONの特徴】
・・・すいません、管理人はあまり詳しくありません・・・。





クオリティ・レビュー総評



本プロジェクターは、2017年リリースのHDR規格(HDR10)対応が落ち着いた4K普及版の戦略モデルです。
ネイティブ4Kパネルのプロジェクターでは、驚異の価格と言えると思います。
・・・それでも価格そのものは高いですが・・・。

前モデルのVPL-VW315のマイナーチェンジ版です。
なお、本機の上位機であるVPL-VW535はVPL-VW515のマイナーチェンジ版です。

恐らくメーカーとして4K製品なのにHDR対応がちゃんとしていなかった前モデルを慌てて対応させたというべき内容かと思います。
これは、上位機のVPL-VW535も同様ですね。
またパーツや機能はほぼ前モデルと同じであるため、コントラストやダイナミックレンジの拡大など、前モデルで指摘された粗にソフトや設定で手を加えたものになります。
ソフトの対応はユーザーではどうにもできませんが、設定調整は前モデルでもユーザーが出来ますので、暗部階調や黒の表現はRGBやゲイン、バイアスを調整すれば追い込めるというわけです。
なお、前モデルのVPL-VW315は、その上位機のVPL-VW515に比べ、値段差があまりなく、性能は明るさやコントラストで結構差があったため、人気は出なかったようです。
その影響だと思いますが、性能や価格帯を明確にするため、本機であるVPL-VW245が戦略的価格に落ちてきたのだと思います。

本機は前モデルVPL-VW315と違いHDR対応(HDR10)をしています。
HDRの調整項目も増えていて便利になっていますが、そもそもHDR10自体、表示デバイス(プロジェクターとか)にあわせて表示するようなものではありません。
たいていの場合、ソフトに1つ程度のメタ情報しかありませんので、シーンによっては暗すぎたり明るすぎたりします。
HDRの規格上、プロジェクターの輝度範囲をはるかに超えているため、プロジェクター側でのHDRは暗部方向に重きを置いた設定にならざるを得ません。
※明るい方向にいくには、ランプの関係などどこまでも明るい映像にしないといけませんが、それが難しいわけです。
そうすると輝度の低い暗い映像になってしまいます。
暗部の階調が良いとも言えますが、昼間のシーンでも暗いので管理人は苦手です。

シーン毎(正確にはフレーム毎)のメタ情報のやり取りをすると言われているHDR10+やDolby Visionが標準となるまでは、手動で調整するしかありません。
それでも、本機はHDR10とはいえ、多少は輝度の基準(PQカーブ)があるので、おかしな映像にはなりにくいと思います。
ここは前モデルと大きく違う点です。
ちなみに上位機種のVPL-VW535のHDRと比べると、明らかに上位機種のほうがピークの伸びが良く、コントラストもあります。
比較しなければ、本機のHDRでも2KのSDRに比べれば、鮮明というか鮮やかな階調と色になると思います。
少なくとも、前モデルの上位機種VPL-VW515と同等かそれ以上かと思います。
VPL-VW515のHDRは必ず調整をしないと暗くて、黒の階調がないため、薄暗いだけの色が薄い赤みのある映像になってしまいます。


ネイティブ4Kの最初のリリースは、2011年のSONY VPL-VW1000ESで、それが4K第一世代になると考えています。
まだHDRという考えがなく、高精細な映像と2,000ルーメンというかなり明るい映像はインパクトがありました。
それから普及価格帯のモデルが登場したのが、2013年のVPL-VW500ESとVPL-VW1100ESになりますがこの時点でもHDRの機能の搭載はありませんでした。
第三世代は前モデルのVPL-VW515とVPL-VW315です。
本機は第四世代の4Kプロジェクターとなります。
(VPL-VW535と本機VPL-VW245)

HDRがまだ過渡期ではっきりしていないため、まだまだ微妙です。
HDR10+やDolby Visionなどのソフトや規格がこれからも出てきますので、そのあたりの兼ね合いが第五世代(例年ですと2018年後半)でどうなるかだと思います。
そもそもHDR10+対応とか、プロジェクターでどうなるのかまだわかっていません。
JVCはネイティブ4Kパネルを投入するのかも注目です。
現時点でのHDR対応は、その次のHDR10+やDolby Visionが投入されない限り、ちょっと使いにくいと思います。



4Kプロジェクターと2Kプロジェクターの違い


この記事を見ている方は、きっと気になっているのは、そもそも4Kプロジェクターって、2Kプロジェクターとどのくらい違う?という点かと思います。
それと競合のJVCとどう違う?という2点に加え、前モデルとどのくらい違うの?という3点目があると思います。

まず、4Kプロジェクターはどうかという疑問と競合のJVCとの違いについては、前モデルVPL-VW515の記事を参照してください。

VPL-VW515_100px.jpg【プロジェクター・レビュー】
4Kプロジェクター
SONY
VPL-VW515
コピーライトマーク 2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.




競合のJVC DLA-X590Rとの違い


同時期に発売されたJVCのモデルは、JVC DLA-X590Rです。

DLA-X590Rの基礎体力面では、
・1,800ルーメンの明るさ(VPL-VW245は1,500ルーメン)
これによりかなり強力なコントラストを持つ映像になっていてJVCファンが好んでいる部分かと思います。
・4K/60p 4:4:4や、4K/60p 4:2:2/36bit、4K/24p 4:4:4/36bitなど、18Gbpsの伝送帯域に対応したフルスペックの4K映像入力が可能です。
VPL-VW245は、4K/60p/10bitで前モデル同様に、HDMI2.0の18Gbps伝送にフル対応はしていません。
RGB888やYUV444の4K/60pの再生はダウンコンバートされるか再生されません。
(試していないので定かではありません。すいませんが、そこは詳しい情報を探してください。管理人はPC接続はしないので、この18Gbpsフル対応は不要なのです。4K Ultra HDの4K/24p映画が観れればOKなので。)
ここの数字は、色の情報量や階調表現の細かさなどに表れてきます。
鮮やかな色が特徴と言うと判りやすいと思います。
そして、やはり黒の再現性に優れています。
黒が漆黒の黒で艶を伴って表現されると、反対の高域もきれいに見えるのは人間の補正によるものとしても、やはりJVC DLA-X590Rの黒は魅力ですね。
JVCファンの方は、ここが好きな場合が多いと思います。
なお、上位機種のJVC DLA-X990Rはかなりコントラストが良く、発色も広く鮮やかです。

・画質モードとカラープロファイルが豊富
入力ソースによってこれだけ選択肢があれば、細かい設定値を調整するよりお手軽で、ジャストフィットするモードが何かあると思います。
・電動レンズシャッターがあり、本機VPL-VW245の手動とは違います。
・レンズシフト機能はSONYと同等ですがしっかりカバーしています。
・HDR10対応と調整項目の多さ
HDR画質は明るさ方向にも強く、SONYの暗い映像とは全く違います。
HDR時は画面輝度が20%上がるそうです。
ただし、SONY同様、デフォルト値ではHDRは暗い映像です。
元々暗部階調が豊かなHDR画質のJVCでしたが、明るさ方向も良く伸びるので、DLA-X590RはキレイなHDR映像です。
・ダイナミックコントラストは、400,000対1です。
 SONY VPL-VW245は、非公表です・・・。
 いずれにしてもSONYに比べ、JVCのほうがダイナミックコントラストが高く、見た目の印象がかなり違うのは事実です。

一方、DLA-X590RのデメリットはSONYの前モデルVPL-VW515やVPL-VW535の時と同じです。
ネイティブ4Kパネルは使っていませんので、4K解像度や精細感はありません。
色温度はちょっとSONYを意識したのか高めですが、赤かぶりはありました。
設定で追い込む必要がありそうです。
逆に設定でどうにでもなる部分です。
JVCは映像の輪郭なのかシャープネスなのかわかりませんが、ちょっと強調感があり、カリカリになるソフトもあります。
ここも調整が必要で、自然な輪郭のSONYには及びません。
背景ボケもちょっと不自然というかビデオ的に見えました。

DLA-X990RはVPL-VW535より良い点はかなり多かったのと同じで、DLA-X590Rのほうが本機VPL-VW245より良い点は多いです。
しかし、上位機種と同じでVPL-VW245ならではのネイティブ4Kの精細感や、色の正確な再現性などはJVCとは違います。
コントラストや暗部階調が向上した今回のVPL-VW245では、比較しなければ不満はあまりないと思います。
基本的にはSONY対JVCの好みの世界に落ち着きますが、HDR映像はJVCが明らかに有利です。
一方、JVCのHDRの改善点も、SONYの本機VPL-VW245同様に残っていますので、難しい所です。



映像レビュー



【ネイティブ4Kの精細感とクッキリ明快なモニター調の映像】
【HDRの映像はHDR10のため調整が必要】

【色の再現性はちょっと甘めで、ほんの少し緑かぶりがある】
【コントラストは浅めで1,500ルーメンは少し暗い】
※ただし、本機を選択肢に入れている方は、上位機種程の機能やこだわりはないと思います。
シアター専用室などではなく、ソースもネット配信だったりゲームだったりすると思います。
そうすると、本機でも十分に対応できると思います。


アドバンストアイリス3などの機能が上位機種から削減されているため、価格は戦略的ですが、映像面では当然落ちます。
コントラストの表現は上位機種に比べて浅めで、少しもやもやします。
また、白と黒の再現性は甘めで、少しだけ緑〜黄色にかぶりがあります。
気にならない人もいるレベルではあります。

ここはRGBのゲインとバイアスを調整していく必要がありそうです。
Gを数メモリずつ下げてみてちょうどよく収まるようなら、追い込み可能です。
数メモリだけでは色が薄いだけだったり、残りの赤や青が不自然になるようでしたら、調整はかなり困難を極めると思います。
これは管理人の経験上のお話ですが、恐らく間違えていないと思います。
SONYの2Kプロジェクターの緑かぶりの調整を何年もやり続けましたので・・・。
こだわりがなければ、気にならないレベルとも言えます。

なお、前モデルのデメリットだった「薄い色」は少し改善し、普通の色になっています。
ただし、上位機種や前モデルの上位機種VPL-VW515に比べると、コントラストが薄い分、色も浅く見えてしまいます。
これは比較論であり、完全な暗室で反射のない壁などによって追い込むことで調整できる部分でもあります。

JVCは濃厚で色域も広く感じますが、「かぶりやにじみ」は感じました。
赤かぶりがあり、ジャストな再現性ではないと管理人は感じました。
JVCでの人物は赤っぽく、赤い壁か何かの反射か、日焼けしているような感じにも見えました。

本機は上位機種と同様にネイティブ4Kの精細感と既視感が良好です。
上位機種や前モデルの上位機種VPL-VW515に比べると、結構厳しい部分もありますが、それでもこの価格でこの映像ならコスパは高いと思います。
HDRの規格自体がまだまだなので、そこをどうとらえるかですね。



クオリティ・レビュー詳細1

 

※主に2Kブルーレイソフトをベースにしたレビューになります。
4Kソースの場合などは、都度そう表現しています。
そして基本的には前モデルVPL-VW515とほぼ同じ内容です。
HDRを除くと、ほとんど印象が同じだからです。


解像感


精細感に優れていて、大画面程、その優位性が際立ちます。
120インチ画面ではスクリーンに近づくとピクセルが見えるのですが、細かいです。
4Kソースでは、ピクセルはかなり細かくほぼ気になりません。
解像感はコントラストとも密接な領域ですが、クッキリしています。
線で描いている印象の解像感ですので、JVCの階調で描く解像感とは違っています。
ただ、本機が優れているのはいままでのSONY機で多かったカリカリの画にならない解像感です。
あくまでも自然な表現で、そこは4Kならではなのかもしれません。
話は違いますが、リアルなハイレゾ音源は突き詰めるとアナログ的なマイルドさが出てきたりしますが、本機の精細感も付きつめられていてマイルドな表現もあわせ持つクッキリとした高画質映像です。
ネイティブ4KではないJVCよりも、明らかに有利な項目です。


ノイズ感


デジタルノイズはほぼありません。
動体ボケやブロックノイズ、モスキートノイズはほぼないと言ってよいと思います。
ただ、ブルーレイプレーヤーなどでもノイズ低減機能があるため、本機だけの性能かははっきりしません。
バンディングノイズがJVCに比べ、散見されると聞いたことがありますが、ソース側の問題でない限り、管理人は見えたことがありません。
4KTVでもそういう場合は確認しますが、同じように4KTVでもバンディングノイズはあるため、本機の問題ではないと考えています。
少なくとも4KTVよりもノイズはないと言ってよいと思います。
特に本機は、4K60p/24p 10ビットの4K映像入力が可能なので、前モデルよりもバンディングなどのデジタルノイズには有利です。
JVCとの比較では、どちらが良いとかはほとんどなく、好みの世界かと思います。


階調性とコントラスト


精細感を伴う繊細な階調で、暗部の沈み込みが早かったり、ハイライトが簡単には飛んだりしません。
ここは重要です。
そのため、擬似輪郭や中間階調での擬似色(髪の生え際などに表れるベッタリした赤や緑の偽色)は全くありません。
本機の階調性は優れていて前モデルで少し気になるシーンがあったりした黒の締まりは改善されています。
JVCが得意な領域です。
本機のレベルでは、JVCとどっちが良いとかはないと思いますので、好みの世界かと思います。


鮮度感や輝度


色の再現性に優れ、精細感があるため、非常に鮮度良く表現します。
絵画調になりがちな映画ソースもリアルに表現します。
明快で明るい画面は別にHDRに優れていなくても十分に鮮度を伴う表現をします。
ランプを「低」ではちょっと暗く感じる人もいるかと思いますが、ランプを「高」にすると、黒浮きしそうなほど明るくなります。
「シネマ」モードでは、ちょっとだけ明るさが足りない感じもしますが、そこは映像モードを変えれば良いだけです。
例えば、「ブライトシネマ」などの明かりがあるような部屋での使用を想定したモードがありますので、問題ないかと思います。

4KのHDRの場合は、前モデルでの暗かった輝度は改善されていました。
4Kソフトによって違いはありますが、HDR映像が全部暗かった前モデルとは違っています。
コントラストが良いと言われるJVCですが、ダイナミックレンジが向上した本機では、どっちが良いとかはなくなり、好みの世界になっていると思います。



色の再現性がとても良いです。
正確です。
かぶりやにじみはありません。
とにかくここが重要です。
白は白、赤は赤、黒は黒でないとお話しになりませんが、そういう機種はほぼありません。
JVCは色表現が良いと言われています。
そしてSONYは青緑が強いです。
本機はそういう悪いところが感じられません。

あっさりしていた前モデルと違い、普通の濃さになっています。

一方、HDRのソースは、赤かぶりの画になってしまいます。
基本的には色も濃厚で、解像度も良くなります。
ちなみにHDRモードがいくつかありますが、HDR10モードでは色が抜けてしまうような感じでした。
ソフトによってHDRモードを使い分ける必要がありそうです。
濃厚な色はHDRリファレンスモードです。

HDRの場合と、SDR(4K以外の2Kなど)の場合と、色の濃さと色調がかなり違うのはちょっとどうかと思います。

ただ、いずれにしても手動設定が必要です。
プレーヤー側にHDRの自動最適化機能が搭載され始めるようなニュースを見たりします。
これはHDR10とか、HDR10+とか関係なしに最適化してくれる機能です。
ソフト毎(正確にはシーン毎)に最適化出来るようですので、メモリ機能がついてソース毎に対応出来るよう、今後の進化に期待です。
なにしろ、4Kソフトの中には、HDR情報(メタ情報)が全くないものも普通にあるようですので・・・。
濃密な色のJVCか、モニター調のSONYかの違いになっていて、ここも好みの世界になります。
尚、比較すると、SONYのほうが色の正確性は抜群です。
一方、JVCは色がはみ出しているというか滲み出てしまっているように感じます。
※パネルアライメントの色ずれの話ではありません。


4Kソース


ここでは4K Ultra HDブルーレイソフトや4K動画配信などを複合的に表現しています。

本機のHDRはHDR10対応です。
基本的には暗部階調を重視した映像ですが、高域ハイライトの伸びも改善されています。
それでも暗いシーンなどは前モデル同様に暗いです。
AVACの人も、専門誌の人も言ってますが、本当の暗さを表現しているということらしいです。
つまり、夜の電気が付いていない部屋では暗いのですが、リアルな暗さということらしいです。
まあ、そう言われればそうですが、昼間も暗いのはどうかと思います。
それに夜のシーンでも配光をしたりして見やすい撮影をしている映画はかなりたくさんあると思います。
夜のシーンが本当に暗いのは、ドキュメンタリー映画か意図的に配光しない映画くらいしかないのではないでしょうか?
そもそも夜の街頭のシーンを撮る際も、大抵は散水車で水を撒き、道路が光っているようにしたり、色付きのライトを当てて独自の世界観を出すようにしている映画はかなり多いと思います。
そうした中、夜は本当に暗いんだ、と言われても・・・。

HDR10+とかの最新規格はシーン毎(フレーム毎)の調整が行われるらしいので、暗いシーンは暗く、明るいシーンはまぶしいくらい明るいということになるかと思います。
それなら、納得します。

このように4Kソースをストレスなしで観るには、HDR調整機能が充実した(2018年3月以降のもの)プレーヤー側で調整してあげる必要がありそうです。
そもそもソフトによってもHDRのメタ情報があったりなかったりしますので、本機だけの問題ではないと思います。
AVACでもソフトによっての調整値をメモしていて、再生前に都度設定してくれていましたので・・・。



2Kソース


これはブルーレイのことです。
4Kにアップコンバートされます。
見事です。

本機のレビューの中心はこのブルーレイ画質です。
注釈がない限り、ブルーレイの画質レビューだと思ってもらえれば良いかと思います。

クッキリしています。
このクッキリ度合が明確で、特に明るいシーンでは既視感を覚えるくらい明確です。
また暗部も2Kプロジェクター時代は、モヤモヤと暗いだけで、何をしているのかさっぱりわからなかったシーンがクッキリです。
輪郭補正をしているわけでもないのに、階調と色でコントラストがあり、それこそ4K液晶TVで見るよりはっきり分かります。
たぶん、暗部の色再現性が高いためだと思います。
本機の暗部は前モデルに比べ改善されたので、JVCとは好みの違いになるかと思います。
前モデルでは、JVCのほうが良かったです。

前モデル同様にフィルムグレインもクッキリと見えますので、どこまでも映像に含まれるものは引き出す方向の映像です。
それでいて、2Kプロジェクターにありがちな、カリカリの輪郭のダメな映像にはなりません。
線はとても繊細で、デジタルノイズはほぼ感じません。
全く不満はありません。
2Kブルーレイ資産を活かすなら、この4Kプロジェクターは最適です。



1Kソース


ここでの1Kとは、正確には1KではないDVDのことです。
実はこのDVDもブルーレイ同様に良いのです。
4Kアップコンバート機能が良いので、120インチスクリーンでもピンボケ度合が軽微です。
凄いです。
要は40インチくらいの液晶TVで見ているとDVDもそこそこ見れると思いますが、そういう感じで120インチでも見れます。
例えると、ガラケーで撮影した写真を、スマホで見るとボケボケになってしまうと思います。
そういうところが少ないのが本機の特徴です。
DVDでも結構観れてしまいますよ。
むしろ4K液晶TVのほうが色滲みが深くなってしまったりします。




使いこなしTips



【設置と振動対策】


前モデルと同じです。
本機に限らずプロジェクターは振動しています。
筐体がプラなので、映像がぶれやすいです。
自己責任でカバーを外し、Fo.Qシールをカバーの裏側に貼るとよいと思います。
大きさはA4サイズ分くらいが目安です。
これでずいぶん、映像のフォーカス感が変わると思います。

また天吊りシャフトにも貼ると良いと思います。
前モデルでは天井にネジ止めする取り付ける部分(穴が4つ空いている鉄板のようなもの)には、Fo.Qの制振シートを挟み、天井にねじ止めしています。
こういう使い方はあまりしないと思いますが、振動対策にはとても良いです。
何かと効き目がありすぎるFo.Qですが、映像にはとても良い効果を発揮します。
なお、プロジェクター内部は熱で相当熱くなりますので、貼る場所は吟味が必要です。
間違えても溶けたり、火災の元になるようなランプやモーター付近に何かを付けたり貼ったりしてはいけません。
自己責任の範囲で注意してください。


【オートキャリブレーション】


 前モデルと同じです。
 これはJVCが得意としてきた機能で、ようやく4Kモデルから(たぶん?)SONYにも搭載されました。
 本機はJVCのように多機能でない代わりに、本体にソフトは内蔵されており、PCが必要ありません。
 使ったことはありませんが、使用時間が長くなると出番がありそうです。


【Mastered in 4K モード】


 前モデルと同じです。
 Mastered in 4Kのブルーレイソフトを試聴する場合、メニューから切替えて使います。
 たしかに、モスキートノイズやざわつくデジタルノイズが減り、クッキリしてきます。
 一方、スクリーンから視聴位置が遠めだとちょっと判り難い変化でもあります。
 スクリーンに近づいてみると、かなりの違いを確認可能です。
 非常に難しい機能です。


【HDMI2.0】


※下記は前モデル購入時の感想です。
一方、2018年4月現在、状況はあまり変わっていません・・・。

HDMIのバージョンは2.0です。
4Kプロジェクターで問題になるのは、伝送速度とケーブルです。
2Kですと、伝送速度はHDMI1.3~HDMI2.0でも10.2Gbpsで足ります。
4Kの場合、HDMI2.0で、伝送速度は18Gbpsが必要になります。
ところが、このケーブルがあまりないのです。
短いケーブルなら今ではそこそこ出回っています。
しかしプロジェクターのように長いケーブルが必要な場合、なぜかほとんどなくて、あってもかなり高額です。
AVACでそれを聞いた時にはこの期に及んでまだHDMIがそんなに進化していないのかとびっくりしました。
伝送速度が18Gbpsに足りない場合、最悪は映像が映らないらしいです。
本機を購入した2016年当時の選択肢(2018年3月現在でもほぼ同じ)では、
・光HDMI2.0ケーブル
・5M以下のHDMIケーブルの中間にブースターをかまして接続する中継方式
・減衰前提での18Gbps対応HDMI2.0ケーブル
の3択でした。

管理人の経験上、ブースターは画質劣化が結構ある印象なので却下しました。
光HDMIは当時、ほとんどなく、動作不具合も結構多いとのことで、何年かしてちゃんとした光HDMIを購入した方が良いとお勧めされたので、光HDMIはこの時点では却下でした。
そうすると、残りは1択で、減衰がどのくらいなのか不明ですが、賭けでHDMI2.0ケーブルの10Mを購入するしかありませんでした。
そうなると値段と性能です。
ちなみに10Mでも18Gbpsを保証しているのは、AIM電子くらいしか当時はありませんでした。
2018年3月現在は未調査です。
保証していないメーカーは、モンスターケーブルなどいくつかありました。
ただ、AIM製品は値段がかなり高く、LS2-10という型番のケーブルが10Mで180,000円です。
もう1つの下位ケーブルでも、FLS2-10という型番のもので130,000円です。
ちょっと、ケーブルで10万円以上は厳しいです。
ちなみに、JVCから20M限定でVX-HD1200LCという型番の製品がありました。
値段は20万円です。
10Mしか必要ないのに、20Mはいくら何でも不要です。
また18Gbps伝送の保証がない10Mのケーブルを買うにはリスクがありすぎでした。

そこで、AVAC社で実績のあるケーブルにしました。
AVAC社自社ブランド(ユニソニック)のケーブルということでした。
型番はHDMI-UN10.0というもので、10Mで4万円弱です。
減衰はするだろうけれども、映像が映らないということはないということでした。
実際、4Kでも映像は映りましたのでとりあえず良しとしました。
管理人は計測する手段がないため実際の伝送速度は不明ですが、どのくらいの実測値なのか気になるところです。


【キーストンとレンズシフト】


 前モデルと同じです。
 台形補正はありません。
 これは恐らく画質低下を嫌ったためかと思います。
 台形補正は確実に画質が劣化します。
 このクラスの機種を買う人は、オフィス用と違い、高い場所に据え置きで使用するとメーカーが考えているためキーストン機能がないのだと思われます。
 そこで、レンズシフト機能を使い、調整が出来ます。
 これ、とっても重要です。
 出来るだけ画質劣化なしに、投射位置を変えられますので、本機を天吊りする場合、レンズ中心の床からの高さを計算できます。
 もちろん、補正すること自体、画質劣化になりますが、キーストン補正よりはましです。
 SONYでは設置位置のシミュレーターをネットに掲載していますので、購入前には利用したいです。
 これは、天吊り金具のシャフトの高さもそれで計算できますので、設置前に必ず確認すべきです。
 管理人も、天吊りはリフォーム業者にお願いしましたが、一緒にあれこれ計算して取り付け位置を割り出しました。
 
 ■設置シミュレーターはこちら External_Link_15px.png




【機能デメリット1】


 前モデル同様、レンズカバーは手で外すのですが、外しにくいです。
 取り外し時にカクカクして取り外そうとすると、本体まで揺れてしまい、天吊りしているため、本体の位置がずれてしまいそうです。


【機能デメリット2】


 前モデルと同じです。
 前面排気で、ちょっと音は大きめです。
 レンズの周りからも排気するので、レンズへのほこり付着も気になります。
 レンズの周りの砲塔のようなデザインは実は排気口です。
 視聴後は、カメラレンズの手入れと同じで、ブロアーで吹き飛ばす必要があります。
 ほこりは、カメラに詳しい人ならわかると思いますが、放置しておくと取れにくくなるだけでなくカビなどの原因にもなります。
 管理人は、本機を通常は天井の中に収容するようリフォームしましたので、視聴していない時は軽く密閉している状態で、カビ対策として袋入りの炭を収納ボックスに入れています。

 なお、この音に関しては気になる人は多いと思います。
 この点でJVCを選ぶ人もいると思います。
 管理人はエアコンを付けて視聴する機会が多いため、気にしないようにしました。
 どうせエアコンの音がするので・・・。


【機能デメリット3】


 前モデルと同じです。
 付属の電源ケーブルにはアース端子があります。
 これから考えても、アース前提の作りなのだと思います。
 接続するコンセントはアース付きが良いと思います。
 アースのありなしでは比較していませんが、あったほうが良いと思います。
 また管理人は天井内へプロジェクターが収容出来るようにリフォームしましたが、使わない時間がほとんであるため、通常はコンセントから電源ケーブルを抜いています。
 で、使う時に挿すと、パチっと火花が出ます。
 まあこれは電源ケーブルが入るとスタンバイ状態になり、いきなり通電する影響です。
 電源回路には悪影響だと思いますが、電源ケーブルを挿したままでずっとスタンバイ状態にするよりましだと考えています。
 ここ、どうにかならないものですかね・・・。
 電源ケーブルを挿していても、スタンバイにならないようにしたいです。
 本当は電源アイソレーション・バランスフォーマー などをかまして、突入電流を防ぐゼロクロス機能を使いたいのですが、なにしろ天吊りなので、不可能です。
 天井裏に電源機器を入れるのは火災などの危険もありますし、重量もかなりありますので・・・。
 ベタ置きするわけにもいかず、御影石などを置くと、天井補強がいくらあっても足りませんし・・・。



【機能デメリット4】


前述のHDR対応です。
4K Ultra HDソフトを視聴する場合、大抵の場合、ちょっと調整が必要です。
明るいはずのシーンの輝度を上げたり、色味を変化させたりすると良くなるケースが多いです。

なお、4Kソースの場合、カラースペースが自動で切り替わり、BT.2020になります。
※プレイヤー側の出力をアップコンバートせず、1080P出力にする必要があります。
 たしか、カラースペースは、「カラースペース3」を選択しておく必要があったかと思います・・・。
規格上は4K/60p YCbCr 4:2:0 /10bitです。
明るい方向にも輝度が伸びますので、良くなっています。



クオリティ・レビュー詳細2

 

【管理人独断レビュー】
 ※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)


音声評点



・解像感・精細感
   精細   ●●●○○○ 柔らかい
・ノイズ感
   多い   ○○○○●● 少ない
・階調性
   自然   ●●●○○○ 不自然
・輝度・コントラスト
   明るい  ○●●○○○ 暗い
・HDR
   自然   ○○○●●○ 不自然
・色
   正確   ●●○○○○ 疑似的
・コストパフォーマンス
   高い   ●●●○○○ 低い
・満足度
   高い   ○●●○○○ 低い




※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標



さいごに


本機はHDR以外の機能についてはかなり完成されたプロジェクターではないかと思います。
前モデルの弱点だった
・黒の沈み込みがJVCより甘いという点(黒浮きしているわけではありません)
・色があっさりしていた点(気になるほどではありませんでした)
この2点が改善され、HDR映像以外はほぼ文句なしです。
JVCの競合製品とはやはり好みの世界で違いがあります。

全モデルとの違いはこの2点で、あとはコントラストが深くなって映像にメリハリがでていることです。
JVCユーザーだったとしても、この映像なら乗り換えできそうな完成度だと思います。

HDRの手動設定調整が必要な点は、前モデル同様で、JVCよりも完成度は低いと思います。
ただし、色と輝度の伸びがかなり良くなっていて、解像度も上がっているため、赤かぶりの調整をしたらかなり劇的に良い映像になることは強調しておきます。
調整は難しくないと思いますし、ユーザープリセットで記憶も出来ますので、いくつかのHDR用の調整画面を作っておくと、視聴時に切替してピッタリのものを選ぶと楽かと思います。






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