2018年05月01日
【CDソフトレビュー】浜田麻里 :Sincerely
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本レビューは管理人が所有している数少ない日本人アーティストのCDです。
1989年発売の本作は、曲数の割にトータル時間の短いバラード・アルバムで、最初はミニアルバムかと思っていました。
2008年に紙ジャケット仕様で、デビュー25周年記念として初回限定リマスター版が発売されています。
管理人は入手していませんので、クオリティはわかりませんが、音圧は上がって聴きやすくなっているようです。
本バージョンは、初回限定として、箱のケースに入っていたと思います。
邪魔だったので、ケースは捨ててしまったので、定かではありません。
写真は、CDと全く同じだったと記憶しています。
なお、1989年作品ですが、管理人の所有CDで初めて経年劣化でまともに聴くことが出来なくなったCDでもあります。
本レビューのため、かなり久しぶりに聴いたのですが、音が割れてプチプチと音が出ます。
昔、CDは半永久とか売り文句があったと思いますが、今ではそういう話は聞かないですね。
本作は、管理人がその昔、かなりリピートをして聴いていたアルバムです。
この独特の世界観と、秀逸な琴線に触れるような日本人好みのメロディにはまりました。
1989 VICTOR MUSICAL INDUSTRIES,INC.
■リリース:
発売:VICTOR MUSICAL INDUSTRIES,INC.
時間:44 min
発売日:1989年12月16日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■ジャンル:ハードロック / ヘビー・メタル
■プロデューサー:
・SEIICHIRO ISHIHARA(エグゼクティブ・プロデューサー)
・MOTOSHI UNO(エグゼクティブ・プロデューサー)
・GREG EDWARD
■作曲:
・-
■編曲・アレンジ:
・GREG EDWARD / RANDY KERBER
・H.M.Project
・HIROSHI TERAO,MARI HAMADA
・GREG EDWARD / TOM KEANE / H.M.Project
※H.M.Project:
浜田麻里
大槻啓之(作曲家、ギター)
増田隆宣(キーボード)
増崎孝司(ギター)
岡田典之(ドラム)
山田友則(ベース)
■レコーディング / ミックス:
・GREG EDWARD
■レコーディングスタジオ:
・RUMBO RECORDERS
■マスタリング:
・STEPHEN MARCUSSEN
■マスタリングスタジオ:
-
浜田麻里は、1962年生まれの日本のシンガーソングライターです。
ハイトーンボイスと癖のあるビブラート歌唱は、独特で、好みがはっきり分かれると思います。
管理人もビブラートは苦手です。
1983年にメジャーデビューし、ジャンルはハードロック、ヘビー・メタルで売り上げもそこそこありました。
1988年頃からは、セールスも好調で、それに伴うようにPOPS寄りの楽曲が増えていきました。
1989年にはアルバムチャート1位を記録するなど、90年代に入っても好調をキープしていきました。
90年代中盤に、それまでと違う傾向のアルバムをリリースしたり、アジアやヨーロッパ進出などを行いますが、レコード会社移籍に伴い活動が一時停滞します。
2002年リリースの「marigold」で、ハードロック路線に戻り、ツアーも再開しています。
2013年リリースのベスト盤「INCLINATION III」で、アルバムチャート1位を獲得し、評価が高まっています。
2018年に再びJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに移籍しました。
本バージョンは、1989年リリースのアルバムで経年劣化していますが、その点を除いてレビューをしています。
古い日本のCDのため、音のクオリティは元々良くありません。
古いCDでも音が良いものはありますが、本アーティストのアルバムはほとんど音が良くない傾向にあります。
レコーディングなどはLAで録ることが多く、非常に凝っていることからして、マスタリングなどのCD化工程で劣化してしまうのだと思います。
一昔前に、日本のCDマスタリングは、ラジカセでバランスよく聴こえるようにしていると聞いたことがあり、そういうことも関係していると思います。
日本人のJ-POPリスナーは、ラジカセが多いという通説があったようです。
実際、音量が小さいという音圧の問題もありますが、音量を上げると付帯音やノイズ感が増えて、高域と低域の伸びがあまりないことがわかります。
音量が小さくても音のダイナミックレンジが広い場合は、再生側でボリュームを上げれば良いのですが、こういう伸びがない音源は、ボリュームだけでは解決しないわけです。
ただし、本作のようなJ-POPのアルバムをオーディオ的な観点で聴く人はかなり限られますので、オーディオクオリティを求めること自体、外れていると思われます。
時代背景もあって、音にはリバーブがかかって壮大さを出しているので、曇った感じがまとわりつきます。
【DVD-AUDIOクオリティ】
80年代のCDらしく、音圧は低いです。
ボリュームを上げても、音のコントラストや伸びが不足しているため、眠たい音です。
そのためダイナミックレンジもあまりなく、ちょっと聴いただけで古いCDとわかります。
S/Nが良くないため、あまりボリュームは上げたくありません。
音に付帯ノイズがあるためです。
曲によってはミックスが違うせいで、特定の楽器(アコースティックギターなど)が大きくなってレンジも広いものもあったりします。
ボーカル中心のミックスで、そこそこ情報量はあります。
バラードアルバムのためか、エコーは強めで、独特の世界観です。
芯があれば良いのですが、浅い表現です。
囁くような表現まで適度なクリア感があります。
生々しさはほとんど感じません。
アコースティックギターが主役の演奏で、これだけずば抜けて音が良いです。
タイトな演奏音で、録音状態も良いです。
マイケル・ランド―や増崎孝司のギターは、クリアでスタジオの空気感をよく伝えます。
ギターアレンジだけでなく、音色も良いので、ギター好きにはもってこいの楽曲が多いです。
ただし、曲によって、ギターのクオリティは全く違いますので、ご注意ください。
これは演奏者やギターの種類、録音スタジオの違いなのかよく分かりません。
楽器音そのものは厚めで、低音楽器は重量感があります。
ただし、アルバムとしては、中高域寄りの細くて芯が感じられない音色です。
低域の伸びがカットされているくらいに感じるのは、この時代の作りなのかもしれません。
よくあるJ-POP風の音色です。
演奏と録音はLAらしいタイトで厚みのある音色が楽しく感じるほどですので、ちょっとCDとしてのサウンドは残念です。
いまどきのコンプが掛かっている音ではなく、音がこもっているというサウンドです。
定位はフロント2chの中心にきっちりとしていますが、音そのものもほぼ中心に集まっています。
そのため、音場感はせまく、オーディオ環境で聴くことは想定されていない作りです。
左右のスピーカーに音はあまり振られていないため、ごく一部のコーラスが左右に広がるくらいです。
あとはほぼ全ての楽器が、モノラル風にセンターでまとまっています。
リバーブを効かせている作りのため、センターの奥行は深めで、楽器の分離はそれなりにあります。
そこがごちゃっとならずに済んでいる良い要素かと思います。
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
【通常版(廃盤)】
【2008年リマスター版(初回生産限定)】
【オンラインダウンロード(2008年リマスター版)】
1986 METALLICA
Universal International, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY.
1986 Blackened Recordings, under exclusive license to Universal International Music B.V. Universal International, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY.
1989 METALLICA.
1986 Blackened Recordings
1986 Blackened Recordings
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本レビューは管理人が所有している数少ない日本人アーティストのCDです。
1989年発売の本作は、曲数の割にトータル時間の短いバラード・アルバムで、最初はミニアルバムかと思っていました。
2008年に紙ジャケット仕様で、デビュー25周年記念として初回限定リマスター版が発売されています。
管理人は入手していませんので、クオリティはわかりませんが、音圧は上がって聴きやすくなっているようです。
本バージョンは、初回限定として、箱のケースに入っていたと思います。
邪魔だったので、ケースは捨ててしまったので、定かではありません。
写真は、CDと全く同じだったと記憶しています。
なお、1989年作品ですが、管理人の所有CDで初めて経年劣化でまともに聴くことが出来なくなったCDでもあります。
本レビューのため、かなり久しぶりに聴いたのですが、音が割れてプチプチと音が出ます。
昔、CDは半永久とか売り文句があったと思いますが、今ではそういう話は聞かないですね。
本作は、管理人がその昔、かなりリピートをして聴いていたアルバムです。
この独特の世界観と、秀逸な琴線に触れるような日本人好みのメロディにはまりました。
【CDソフトレビュー】 浜田麻里 Sincerely posted with カエレバ ネットオフで調べる タワーレコードで調べる |
ソフト情報
■リリース:
発売:VICTOR MUSICAL INDUSTRIES,INC.
時間:44 min
発売日:1989年12月16日
■オーディオ:
CD 2.0ch 44.1kHz 16bit
■ディスク:
CD Disc
片面1層 (1 CD-640MB/700MB)
■ジャンル:ハードロック / ヘビー・メタル
■プロデューサー:
・SEIICHIRO ISHIHARA(エグゼクティブ・プロデューサー)
・MOTOSHI UNO(エグゼクティブ・プロデューサー)
・GREG EDWARD
■作曲:
・-
■編曲・アレンジ:
・GREG EDWARD / RANDY KERBER
・H.M.Project
・HIROSHI TERAO,MARI HAMADA
・GREG EDWARD / TOM KEANE / H.M.Project
※H.M.Project:
浜田麻里
大槻啓之(作曲家、ギター)
増田隆宣(キーボード)
増崎孝司(ギター)
岡田典之(ドラム)
山田友則(ベース)
■レコーディング / ミックス:
・GREG EDWARD
■レコーディングスタジオ:
・RUMBO RECORDERS
■マスタリング:
・STEPHEN MARCUSSEN
■マスタリングスタジオ:
-
アーティスト情報
浜田麻里は、1962年生まれの日本のシンガーソングライターです。
ハイトーンボイスと癖のあるビブラート歌唱は、独特で、好みがはっきり分かれると思います。
管理人もビブラートは苦手です。
1983年にメジャーデビューし、ジャンルはハードロック、ヘビー・メタルで売り上げもそこそこありました。
1988年頃からは、セールスも好調で、それに伴うようにPOPS寄りの楽曲が増えていきました。
1989年にはアルバムチャート1位を記録するなど、90年代に入っても好調をキープしていきました。
90年代中盤に、それまでと違う傾向のアルバムをリリースしたり、アジアやヨーロッパ進出などを行いますが、レコード会社移籍に伴い活動が一時停滞します。
2002年リリースの「marigold」で、ハードロック路線に戻り、ツアーも再開しています。
2013年リリースのベスト盤「INCLINATION III」で、アルバムチャート1位を獲得し、評価が高まっています。
2018年に再びJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに移籍しました。
クオリティ・レビュー総評
本バージョンは、1989年リリースのアルバムで経年劣化していますが、その点を除いてレビューをしています。
古い日本のCDのため、音のクオリティは元々良くありません。
古いCDでも音が良いものはありますが、本アーティストのアルバムはほとんど音が良くない傾向にあります。
レコーディングなどはLAで録ることが多く、非常に凝っていることからして、マスタリングなどのCD化工程で劣化してしまうのだと思います。
一昔前に、日本のCDマスタリングは、ラジカセでバランスよく聴こえるようにしていると聞いたことがあり、そういうことも関係していると思います。
日本人のJ-POPリスナーは、ラジカセが多いという通説があったようです。
実際、音量が小さいという音圧の問題もありますが、音量を上げると付帯音やノイズ感が増えて、高域と低域の伸びがあまりないことがわかります。
音量が小さくても音のダイナミックレンジが広い場合は、再生側でボリュームを上げれば良いのですが、こういう伸びがない音源は、ボリュームだけでは解決しないわけです。
ただし、本作のようなJ-POPのアルバムをオーディオ的な観点で聴く人はかなり限られますので、オーディオクオリティを求めること自体、外れていると思われます。
時代背景もあって、音にはリバーブがかかって壮大さを出しているので、曇った感じがまとわりつきます。
クオリティ・レビュー総評2
【DVD-AUDIOクオリティ】
80年代のJ-POPクオリティ
クオリティ・レビュー詳細
ダイナミックレンジ
80年代のCDらしく、音圧は低いです。
ボリュームを上げても、音のコントラストや伸びが不足しているため、眠たい音です。
そのためダイナミックレンジもあまりなく、ちょっと聴いただけで古いCDとわかります。
S/Nが良くないため、あまりボリュームは上げたくありません。
音に付帯ノイズがあるためです。
曲によってはミックスが違うせいで、特定の楽器(アコースティックギターなど)が大きくなってレンジも広いものもあったりします。
ボーカル情報量・解像感
ボーカル中心のミックスで、そこそこ情報量はあります。
バラードアルバムのためか、エコーは強めで、独特の世界観です。
芯があれば良いのですが、浅い表現です。
囁くような表現まで適度なクリア感があります。
生々しさはほとんど感じません。
演奏情報量・解像感
アコースティックギターが主役の演奏で、これだけずば抜けて音が良いです。
タイトな演奏音で、録音状態も良いです。
マイケル・ランド―や増崎孝司のギターは、クリアでスタジオの空気感をよく伝えます。
ギターアレンジだけでなく、音色も良いので、ギター好きにはもってこいの楽曲が多いです。
ただし、曲によって、ギターのクオリティは全く違いますので、ご注意ください。
これは演奏者やギターの種類、録音スタジオの違いなのかよく分かりません。
バランス(帯域と楽器再現度)
楽器音そのものは厚めで、低音楽器は重量感があります。
ただし、アルバムとしては、中高域寄りの細くて芯が感じられない音色です。
低域の伸びがカットされているくらいに感じるのは、この時代の作りなのかもしれません。
よくあるJ-POP風の音色です。
演奏と録音はLAらしいタイトで厚みのある音色が楽しく感じるほどですので、ちょっとCDとしてのサウンドは残念です。
いまどきのコンプが掛かっている音ではなく、音がこもっているというサウンドです。
分離感
定位はフロント2chの中心にきっちりとしていますが、音そのものもほぼ中心に集まっています。
そのため、音場感はせまく、オーディオ環境で聴くことは想定されていない作りです。
左右のスピーカーに音はあまり振られていないため、ごく一部のコーラスが左右に広がるくらいです。
あとはほぼ全ての楽器が、モノラル風にセンターでまとまっています。
リバーブを効かせている作りのため、センターの奥行は深めで、楽器の分離はそれなりにあります。
そこがごちゃっとならずに済んでいる良い要素かと思います。
★CDクオリティ :66点
(CDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :64点
(広さと偏り)
ボーカル情報量・解像感 :72点
(定位や鮮度)
演奏情報量・解像感 :72点
(MIXや密度)
バランス :60点
(帯域と楽器再現)
分離感 :61点
(音場と立体感)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
【通常版(廃盤)】
Sincerely | ||||
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【2008年リマスター版(初回生産限定)】
Sincerely(紙ジャケット仕様) | ||||
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【オンラインダウンロード(2008年リマスター版)】
Sincerely (2008 Digital Remaster) | ||||
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