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2018年03月05日

【プロジェクター・レビュー】プロジェクター SONY VPL-VW515

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VPL-VW515.JPG【プロジェクター・レビュー】
プロジェクター
SONY
VPL-VW515




posted with カエレバ

コピーライトマーク 2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.




製品概要




種別


4K ビデオプロジェクター

特徴



HDR(High Dynamic Range)対応でより鮮やかで感動的な映像を。
シアター専用部屋向け4K高画質モデル


「立体感」、「奥行き感」、「精細感」が増し、リアリティーが飛躍的に向上する、HDR(High Dynamic Range)対応
ソニー独自のネイティブ4Kパネル0.74型「4K SXRD」と「データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)」
映像のダイナミックレンジを拡大する「アドバンストアイリス3」

コピーライトマーク 2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.




製品詳細



発売日


2015年10月

販売


2018年3月現在、生産完了品です。
※ただし、流通在庫はまだあるようです。

メーカー希望小売価格


価格:
希望小売価格900,000円+税
※流通在庫の価格は約半額近くのものも探せばありますので、お買い得とも言えます。


仕様


詳しい内容は、SONYのWebサイトを参照下さい。
External_Link_15px.png SONY





4Kビデオプロジェクターについて


2018年3月現在の情報です。
基本的に、4Kビデオプロジェクターはまだハイエンド製品が中心で、そのメーカーも限りがあります。
ポータブルタイプのものや業務用のものまで幅は広いですが、家庭用の据え置き型となると限りがあります。
ここでは家庭用据え置き型に絞ります。

4Kに限りませんが、プロジェクターを選ぶ場合のポイントは以下だと管理人は考えます。


1.投影距離が部屋に収まるかどうか


ここが一番最初の考慮ポイントになるべきかと考えます。
プロジェクタを置ける、または天吊りする位置はあまり選択肢がないと思いますので、そこからの投影距離に過不足がないか調査します。


2.投影サイズ(スクリーンサイズ)をどうするか


上記投影距離とほぼ同時に考えないといけません。
投影距離によってサイズも限界値があります。
距離が短いとサイズは小さくなりますし、距離が遠いとサイズは大きくなります。
ここを考えておかないとスクリーンが余ってしまったり、スクリーンよりも大きな投影サイズになってしまいます。
またスクリーンのゲインも重要です。
現在はHDRなど輝度情報が高いものを要求されているため、スクリーンのゲインも高いほうが良い傾向にあります。
ただし、視聴スタイルによってはゲインを上げられない生地を選ぶ必要があり、そこは部屋と視聴環境で選択します。
スクリーンについては、別途記事にしたいと思います。


3.入出力端子がプレーヤー(レコーダーなども)の端子と合っているかどうか


基本的に2018年現在ではHDMIで繋ぎます。
4Kや2Kの映像をプロジェクターに繋ぐ場合は、HDMIになります。
PCからの接続の場合は、注意が必要です。
PC接続を想定したプロジェクターは意外と少ないです。
そっちは業務用などのプロジェクターがほとんどです。
またHDMIのバージョンも要注意です。
4Kの場合は、HDMI2.0(伝送速度は最大18Gbps)以上は必要です。
なお、HDMI2.1はまだ製品投入は家庭用ではありません。
HDMI1.4(伝送速度は最大10.4Gbps)は2Kの場合は特に問題ありません。
プレーヤー側のHDMIに合わせるか、将来の買い替えを見越して現在よりも上位HDMIバージョンのプロジェクターを購入することになります。
HDMIは下位互換はありますので、映像が写らないという心配はありません。
逆にプレーヤー側のHDMIバージョンが上位で、プロジェクター側が下位バージョンですと、映像がカクカクするなどのフレームレートの問題や、遅延などの問題が出る可能性があります。
その場合は下位側のフレームレートにプレーヤー側の設定を下げてあげる必要があります。
要するに、同じバージョンの仕様(レートなど)で揃える設定をするということです。


4.解像度をどうするか


2Kにするか、4Kにするか、考えます。
出来れば、今から買うなら4Kだと思いますが、値段との折り合いですね。



この次あたりからマニアの領域です。
詳しくない人は、この後の領域は考えなくてもよいかと思います。
上記まで考えたら、あとは値段と好みかと思います。



5.光源をどうするか


従来の水銀ランプか、レーザーかLEDの選択肢があります。
レーザーはハイエンド製品にしか採用されていません。
メリットは寿命が長いことと、経年変化による映像変化が少ないことです。
経年変化によって水銀はランプが焼けてきたり、色が変わってきたり、周辺と中心部分がかなり違ってきます。
LEDは2018年現在、1機種しかありませんので、今後については良く分かりません。
このままなのか、主流になるのかもわかりません。


6.パネルをどうするか


透過型3LCD液晶パネル、DLPパネル、反射型3LCD LCOSパネルの3つが主流です。
ここはメリットとデメリットがあるので注意が必要です。
・透過型3LCD液晶パネル
 【メリット】普及している方式でコストメリットがあります。
 【デメリット】黒浮きがあったりします。
・DLPパネル
 【メリット】経年劣化が少なく、小型化しやすい
 【デメリット】カラーホイールを回して使うので、虹のような模様が見える
 (ハイエンド機は改善済)
・反射型3LCD LCOSパネル
 【メリット】高解像度で高コントラストで高級機に使われる
 【デメリット】構造が複雑で大きさが必要となり、かつ高価格


7.最大輝度をどうするか


ここはHDRとの関係もありますが、最大輝度は高いほど良いのは今も昔も同じです。
ルーメンという単位で表示されています。
将来はわかりませんが、数字が大きいほど画質は良いです。
ここは出来るだけ明るいものを選びたいです。
特に全暗に出来ない部屋ほど明るいものが必要になります。
値段とは比例していませんので、実際に視聴して、どこまで(暗さを)我慢できるか検討する領域かと思います。
1800ルーメンと1500ルーメンを比べると、数字上は大した違いはない気もしますが、実際は全然違います。
1800ルーメンを見ると、1500ルーメンはかなり暗いです。
当然、2000ルーメンを見ると1800ルーメンも暗いです。
1700ルーメン以上あると、大抵の場合は、暗いとか感じないレベルかと思います。
それ以下の場合はスクリーンのゲインで調整をして持ち上げると良いと思います。
注意点としては、ルーメンが高いと階調も良いかというとそうではありません。
ルーメンが低くても階調性の良いプロジェクターは多いです。
オフィスで使うデータプロジェクターは明るいものが多いのですが、階調性は犠牲になっていたりします。


8.メーカーをどこにするか


実は一番ここがマニアにとってのポイントだったりします。
オーディオと同じで好みが出る領域です。
プロジェクターのメーカーは、市場の縮小に伴い、大体決まってきています。
プレイヤーは、SONY、JVC、EPSON、BenQ、三菱電機、OPTOMAに絞られます。
ハンディ型やオフィス用データプロジェクターなどではもう少しプレイヤーがいます。
基本的に、ホームシアターでは、ハイエンドはSONY、JVC、EPSONの3極かと思います。

【SONYの特徴】
※当然ですが、機種によって特徴は違いますので、あくまでも2018年現行機の特徴として。
SONYの画作りは、液晶TVに似たモニター調でクッキリした映像です。
精細でシャープな画は好みがはっきり分かれます。
色温度は高めで色表現はあっさり(苦手)です。
(もちろん、調整すればいくらでも色温度は変えられます)
4Kネイティブパネルを使った高解像度の精細感あふれる映像です。


【JVCの特徴】
※当然ですが、機種によって特徴は違いますので、あくまでも2018年現行機の特徴として。
JVCの画作りは、明るさは抑えて(苦手)、暗部階調の濃密でしっとりした映画館風の映像です。
色温度は低めで赤の表現が得意です。
(もちろん、調整すればいくらでも色温度は変えられます)
コントラストが高く、階調表現が豊かで黒の表現は艶を伴うことが多いです。
色域は広く、階調性とともに映画らしい表現が得意です。
2018年現在、ネイティブ4KではなくeShiftデバイスでの4K相当のパネルを使用しています。(なぜ?)


【EPSONの特徴】
・・・すいません、管理人はあまり詳しくありません・・・。





クオリティ・レビュー総評



本プロジェクターは、2015年リリースのちょうどHDR規格を製品に投入し始めた過渡期のハイエンド製品です。
その後、本当のハイエンド製品がリリースされていますが、約800万円という値段のする文字通りハイエンド過ぎな製品です。
これは例外と考えるべきかと思います。
JVCからも約350万円ハイエンド製品ががリリースされていますが、それも例外ですね。

本機はアップデートでHDR対応をしています。
一方、本機のリリース時には4Kソフトがリリースされていなかったため、実際は使い物にはならないレベルです。
かなり画質調整をしないといけません。
ソフトにあわせて調整すると、別のソフトでは使えないほど違いがあるため、面倒でやってられません。
調整なしでHDR映像を見ると、大抵は赤かぶりの暗い映像になってしまいます。
HDRの規格上、プロジェクターの輝度範囲をはるかに超えているため、プロジェクター側でのHDRは暗部方向に重きを置いた設定にならざるを得ません。
そうすると輝度の低い暗い映像になってしまいます。
暗部の階調が良いとも言えますが、昼間のシーンでも暗いので管理人は苦手です。

ネイティブ4Kの最初のリリースは、2011年のVPL-VW1000ESで、それが4K第一世代になると考えています。
まだHDRという考えがなく、高精細な映像と2,000ルーメンというかなり明るい映像はインパクトがありました。
それから普及価格帯のモデルが登場したのが、2013年のVPL-VW500ESとVPL-VW1100ESになりますがこの時点でもHDRの機能の搭載はありませんでした。
本機は第三世代の4Kプロジェクターとなります。
リリース時ではHDRの機能はありませんでした。
バージョンアップでHDR対応を果たしていますが、4K Ultra HDの主要な規格であるHDR10には未対応です。
2018年3月現在では、第四世代の4Kプロジェクターが現行品です。
この現行機種ではHDRの対応(VPL-VW535はHDR10対応)が進化していると捉えれば良いかと思います。
ただし、本機と現行機種の違いは大きいわけではなく、HDRがまだ過渡期ではっきりしていないため、まだまだ微妙です。
HDR10+やDolby Visionなどがこれから出てきますので、そのあたりの兼ね合いが第五世代(例年ですと2018年後半)でどうなるかだと思います。
そもそもHDR10+対応とか、プロジェクターでどうなるのかまだわかっていません。
JVCはネイティブ4Kパネルを投入するのかも注目です。



4Kプロジェクターと2Kプロジェクターの違い


この記事を見ている方は、きっと気になっているのは、そもそも4Kプロジェクターって、2Kプロジェクターとどのくらい違う?という点かと思います。
それと競合のJVCとどう違う?という2点かと思います。

まず、4Kプロジェクターはどうかという疑問に対しては、2Kプロジェクターとは全然違います。
DVDとブルーレイの違いくらい、明確に違います。
2Kプロジェクターを使っていた方なら大抵は苦労したか嫌だったはずの悪い点がほぼ解消されています。
まず、判りやすいのは、解像度です。
大画面だからこそ一瞬で分かりますが、高精細でリアルです。
2Kのソース(ブルーレイとか衛星放送とか)も、4Kにアップコンバートしてくれるので、かなり精細感があります。
比較すると2Kプロジェクターの画はDVD風のピンボケ映像に見えます。
これは液晶TVのサイズでは気にならなかった点かと思います。
TVのサイズではここまで違いは気にならないと思います。
大画面だからこそ、4Kの解像度は活きてきます。

それから、パネルが違うからか、光源が新しいからか理由は不明ですが、2Kプロジェクターにありがちな「緑かぶり」がありません。
※ないわけではありませんが、気になりません。
2Kプロジェクターはこの緑かぶりが気になって、調整ばかりしていました。
もうその緑かぶりとは無縁です。
恐らく、ゲインやバイアスなどの工場出荷前の調整がしっかりしていることも大きな要因だと思いますが、管理人はここが一番よかった点です。
白が白で、空が青で、肌色は肌色をしています。
当たり前かもしれませんが、今までのプロジェクターではそうではありませんでした。

恐らく2008年リリースのVPL-VW80あたりの機種からこの緑かぶりは改善してきたと思います。
そして本機の2つ前のモデルのVPL-VW1000あたりで色かぶりの問題は解決に近い完成形になったと思います。

思えば、三管式をあきらめ、管理人初の液晶プロジェクターだったSONY VPL-10HTは、それはもう「緑」の世界でした。
映画マトリックスの世界どころではない「画面全てが緑色」というひどいものでした。
映画の人物は全て「緑色の半魚人」という様相です。
65万円も出して、緑の世界を買うなんて想像もしていませんでした・・・。
当時オフィスで使っていたSONYのデータプロジェクターは色も普通で何も問題なかったので、ちゃんと視聴しないで購入したのが間違いでした。
ただ、専門誌でも絶賛されていたので、それを信用して購入したので、それも良くなかった点です。
このあたりから専門誌は鵜呑みにしてはいけないと、ようやく気が付いたわけです。

で、大枚をはたいて購入したからには、緑を消すためにそれはもうランプを4本も5本も変えるくらい調整したものです。
サービスマンモードという裏技を使い、日々調整でした。
それでも緑を薄めるため、他の色が犠牲になるという試行錯誤の世界です。
この顛末はいつか別の記事で。



競合のJVCとの違い


競合のJVC製品では、ちょうど同じ時期には同等製品はありませんでした。
2015年と2016年はこのSONY製品が販売でも独占状態だったと思います。
2016年後半になり、DLA-X770Rがリリースされました。
ネイティブ4KではなくeShiftデバイスでの4K相当で解像感や精細感は劣るものの、ネイティブコントラストやルーメンはこちらが若干ですが上です。
JVCの新作は、いつも専門誌やネットでの評判が良く、このDLA-X770Rは相当売れたのではないでしょうか?
管理人としては、プロジェクターに関しては、必ず視聴することをお勧めします。
専門誌やネットの評判と実際に見比べてみると、感想が全然違います。
ピュアオーディオの機器感想よりも違いが大きいと思います。

さて細かいスペックの違いはあるにしても、結局はSONY対JVCの世界です。
ネイティブ4Kの精細感と明快であっさり明るい画のSONYか、4K相当の高コントラストと濃厚な色で迫る黒の締りのJVCか、というところでしょうか。
ここは視聴で好みを決める領域かと思います。





映像レビュー



【色の再現性に優れていて滲みやかぶりがない】
【そのかわり色はあっさり】
【ネイティブ4Kの精細感とクッキリ明快なモニター調の映像】

とにもかくにも、4K液晶TVとほぼ同じ映像です。
正確には、液晶TVの悪い点がなくなっていることが一番感心した点でした。
液晶TVの苦手な色滲みがほぼない点です。
4Kとは関係ないのですが・・・。

工場出荷状態で、設定をデフォルトのままで見ても、色がピシッと明快です。
白は白で、黒は黒です。
人物の顔が赤っぽかったり、空のハイライトに緑の縁取りが出来ていたりはしません。

今までの2Kプロジェクターでは、白が薄青や薄赤、薄緑だったりするものがほとんどですが、本機は正確です。
ここが管理人にとっては重要でした。
JVCを選ばなかった大きな理由でもあります。
ここは過去のSONY製品でも気になっていたところですが、4Kプロジェクターのリリース以降、ここが良くなってきたのです。
ここが甘いと画素の色ずれが発生して色の濁りやにじみが出てしまいます。
この点をカメラ事業で培った技術で良い画質に繋げています。
ここはとにかく良い点です。

人物のスキントーンは、白人ですと白に薄ピンクがほんのり乗っている白昼の表現がそのまま既視感に繋がる正確さで迫ります。
液晶TVですと、ちょっと滲んだり、かぶりがあったりします。
顔の影になっている部分が緑色だったり、髪の毛の一番暗い部分が赤茶色だったりします。
これはソースが元々そうなっていることが多いのですが、それでもそういう傾向が液晶TVにはあります。

管理人は、4Kの液晶TVはPanasonicの2015年ハイエンドモデルを使っているので、そう悪くはない映像なのだと思っています。
それでもそのTVが色滲みがあったりしますので、液晶の限界かと思っています。
2018年現在、有機EL(OLED)が普及を開始していて、液晶と違いバックライトが不要で、ライトの色が乗らないし、画素ズレがないので色表現は正確です。
輝度には問題がありますが・・・。

なお、SONYの液晶TVの白は青っぽい色でどう調整しても真っ白になりません。
とにかく、本機は色の再現性が正確です。
モニター調というべきでしょうか?
ただし、ブルーレイプレーヤーがOPPOということもありますが、色域というか色純度はあっさりです。
「色が薄い」です。
色濃度調整をしても、良い方向にはいきません。
変な色というか、乾いた色素を重ねるような表現になってしまい、色濃度調整は良くありません。
ここは競合のJVCが得意な領域ですね。

本機のデメリットはこの「薄い色」だと思います。
しかし、気にしない人も多いと思います。
色の再現性はジャストで、「かぶりやにじみ」がないためとても良いです。
JVCは濃厚で色域も広く感じますが、「かぶりやにじみ」は感じました。
赤かぶりがあり、ジャストな再現性ではないと管理人は感じました。
JVCでの人物は赤っぽく、赤い壁か何かの反射か、日焼けしているような感じにも見えました。
散々、これまでの2Kプロジェクターで悩まされてきたので、SONYのジャストな色再現性が一番魅力的でした。
逆に、本機が色かぶりをしていたら、購入していませんでした。

またネイティブ4Kの精細感と既視感が良好で、画面のどこでもクッキリと明快です。
また高域の表現が階調豊かに明るく、ハイライトは簡単には飛びません。
雲の階調性や人物のハイライトもしっかりしています。
ここも4K液晶TVでは苦手なところですが、本機の優れている表現で実際に見ているように既視感を伴います。




クオリティ・レビュー詳細1

 

※主に2Kブルーレイソフトをベースにしたレビューになります。
4Kソースの場合などは、都度そう表現しています。


解像感


精細感に優れていて、大画面程、その優位性が際立ちます。
120インチ画面ではスクリーンに近づくとピクセルが見えるのですが、細かいです。
4Kソースでは、ピクセルはかなり細かくほぼ気になりません。
解像感はコントラストとも密接な領域ですが、クッキリしています。
線で描いている印象の解像感ですので、JVCの階調で描く解像感とは違っています。
ただ、本機が優れているのはいままでのSONY機で多かったカリカリの画にならない解像感です。
あくまでも自然な表現で、そこは4Kならではなのかもしれません。
話は違いますが、リアルなハイレゾ音源は突き詰めるとアナログ的なマイルドさが出てきたりしますが、本機の精細感も付きつめられていてマイルドな表現もあわせ持つクッキリとした高画質映像です。


ノイズ感


明るい画面なので、フィルムノイズ(フィルムグレインなど)もクッキリします。
ただし、管理人はフィルムグレインは好みなので、むしろ大歓迎です。
デジタルノイズはほぼありません。
動体ボケやブロックノイズ、モスキートノイズはほぼないと言ってよいと思います。
ただ、ブルーレイプレーヤーなどでもノイズ低減機能があるため、本機だけの性能かははっきりしません。
バンディングノイズがJVCに比べ、散見されると聞いたことがありますが、ソース側の問題でない限り、管理人は見えたことがありません。
4KTVでもそういう場合は確認しますが、同じように4KTVでもバンディングノイズはあるため、本機の問題ではないと考えています。
少なくとも4KTVよりもノイズはないと言ってよいと思います。


階調性とコントラスト


精細感を伴う繊細な階調で、暗部の沈み込みが早かったり、ハイライトが簡単には飛んだりしません。
ここは重要です。
そのため、擬似輪郭や中間階調での擬似色(髪の生え際などに表れるベッタリした赤や緑の偽色)は全くありません。
4KTVではちょっとソースによっては出てしまったりするので、ソフトの画質レビューでは本機を使います。
本機の階調性は優れていますが、コントラストと言う点では、黒の締まりが弱めです。
明るい方向ではコントラストはクッキリしていますが、コントラストが甘いソフトなどの最暗部はちょっと黒浮きしそうな弱さがあります。
JVCが得意な領域です。
ただ、黒が浮くほどではなく、あくまでも比較の世界です。
普通のコントラストのソフトで、暗部の沈み込みが甘いと感じたことはありません。
本機より黒が締まっているのは、JVCの競合機やハイエンド機またはレーザー光源の機種になると思います。



鮮度感や輝度


色の再現性に優れ、精細感があるため、非常に鮮度良く表現します。
一番わかりやすい点は、空気感が透明です。
それによって奥行き表現も良いです。
対するJVCは、絵画的な奥行き表現です。
どちらも好みの世界ですが、そういう違いがあります。

本機は絵画調になりがちな映画ソースもリアルに表現します。
透明度が優れているためですね。
明快で明るい画面は別にHDRに優れていなくても十分に鮮度を伴う表現をします。
ランプを「低」にしても全く問題ない明るさで暗いと思うことはありません。
それでも明るいくらいで、人によってはさらにガンマカーブの数字を上げて少し暗くしたいと思うかもしれません。
ちなみにランプを「高」にすると、黒浮きしそうなほど明るくなりますが、クッキリ具合が強力で、ガンマカーブとは違う明快でコントラストの効いた画になります。

一方、HDRのソースは、リリース時にHDR対応ソフトがなかったため、イマイチです。
暗くて赤かぶりの画になってしまいます。
4K Ultra HDのソフトを観る時は苦労すると思います。
せめてHDR10に、バージョンアップで対応してほしいものです。
恐らく本機では難しいでしょうから、ソフトの再生プレーヤー側で調整するのが現実的かと思います。
まだほとんどその機能はリリースされていませんが、プレーヤー側にHDRの最適化機能が搭載され始めるようなニュースを見たりします。
これはHDR10とか、HDR10+とか関係なしに最適化してくれる機能です。
ソフト毎(正確にはシーン毎)に最適化出来るようですので、メモリ機能がついてソース毎に対応出来るよう、今後の進化に期待です。
なにしろ、4Kソフトの中には、HDR情報(メタ情報)が全くないものも普通にあるようですので・・・。




色の再現性がとても良いです。
正確です。
かぶりやにじみはありません。
とにかくここが重要です。
白は白、赤は赤、黒は黒でないとお話しになりませんが、そういう機種はほぼありません。
JVCは色表現が良いと言われています。
そしてSONYは青緑が強いです。
本機はそういう悪いところが感じられません。
ここが管理人が一番気に入っている点です。

ただ、色があっさりしています。
濃く調整しても、違和感があります。
この色の影響で、黒の沈み込みにも影響があり、薄めの暗部階調に繋がっていると思います。
ただ、暗部の色再現性も良く、とにかく正確です。
これで色がPanasonicのように純度が高かったら最高なのですが・・・。


4Kソース


ここでは4K Ultra HDブルーレイソフトや4K動画配信などを複合的に表現しています。
管理人は4K Ultra HDブルーレイのプレーヤーを所有していませんが、購入前にAVAC社で数か月も視聴を繰り返し、比較もしながら本機を選びましたので、そこでの印象になります。
また4K動画配信はお試しや予告編を含め、たまに観ることがあるのでそのレビューになります。
本機はHDR対応はしていてもHDR10には対応していません。
それはどういうことかと言いますと、映像としては暗部階調を重視した映像になっています。
判りやすく言いますと画面全体が暗いです。
AVACの人も、専門誌の人も言ってますが、本当の暗さを表現しているということらしいです。
つまり、夜の電気が付いていない部屋では暗いのですが、リアルな暗さということらしいです。
まあ、そう言われればそうですが、昼間も暗いのはどうかと思います。
それに夜のシーンでも配光をしたりして見やすい撮影をしている映画はかなりたくさんあると思います。
夜のシーンが本当に暗いのは、ドキュメンタリー映画か意図的に配光しない映画くらいしかないのではないでしょうか?
そもそも夜の街頭のシーンを撮る際も、大抵は散水車で水を撒き、道路が光っているようにしたり、色付きのライトを当てて独自の世界観を出すようにしている映画はかなり多いと思います。
そうした中、夜は本当に暗いんだ、と言われても・・・。

HDR10+とかの最新規格はシーン毎(フレーム毎)の調整が行われるらしいので、暗いシーンは暗く、明るいシーンはまぶしいくらい明るいということになるかと思います。
それなら、納得します。
本機はそういうHDR10+とかDolby Visionには対応していませんので、いつでも暗いです。
メニューから輝度調整をしたり、ガンマ調整をしたりしても、映像全体が明るくなる関係で暗部も持ちあがるので黒浮き気味になるだけです。
そして暗部に隠れていた色滲みや擬似色(大抵は緑色か赤茶色)が見えてきてしまい、汚い映像になってしまいます。
※ソフトによるので一概には言えませんが・・・。
なお、視聴した4K Ultra HDソフトは、
・オデッセイ
・エクソダス
・スパイダーマン(タイトルは覚えていません・・・)
です。

このように4Kソースをストレスなしで観るには、HDR調整機能が充実した(2018年3月以降のもの)プレーヤー側で調整してあげる必要がありそうです。
そもそもソフトによってもHDRのメタ情報があったりなかったりしますので、本機だけの問題ではないと思います。
AVACでもソフトによっての調整値をメモしていて、再生前に都度設定してくれていましたので・・・。



2Kソース


これはブルーレイです。
4Kにアップコンバートされます。
見事です。

本機のレビューの中心はこのブルーレイ画質です。
注釈がない限り、ブルーレイの画質レビューだと思ってもらえれば良いかと思います。

クッキリしています。
このクッキリ度合が明確で、特に明るいシーンでは既視感を覚えるくらい明確です。
また暗部も2Kプロジェクター時代は、モヤモヤと暗いだけで、何をしているのかさっぱりわからなかったシーンがクッキリです。
輪郭補正をしているわけでもないのに、階調と色でコントラストがあり、それこそ4K液晶TVで見るよりはっきり分かります。
たぶん、暗部の色再現性が高いためだと思います。
前述の映像総評レビューでは、本機の暗部は少し黒が沈み切らないという表現をしていますが、それはJVCと比べた場合であり、比べないとかなり優秀です。
ソフトによりますが、良く沈む暗部表現をするソフトであれば、黒は艶を伴いますし、暗部にも色がしっかり乗っています。
今までのプロジェクターでは苦手だった部分です。
大抵はグレー寄りになってしまっていました。
とにかくブルーレイソフトが正確にかつ発色豊かに楽しく表現されます。
色があっさりとレビューしていますが、それはあくまでもJVCとの比較です。
比較しないと、かなり優秀ですよ。
ソフトの色表現が濃厚であれば、濃厚に表示されますし、不満には全く感じません。
フィルムグレインもクッキリと見えますので、どこまでも映像に含まれるものは引き出す方向の映像です。
それでいて、2Kプロジェクターにありがちな、カリカリの輪郭のダメな映像にはなりません。
線はとても繊細で、デジタルノイズはほぼ感じません。
全く不満はありません。
2Kブルーレイ資産を活かすなら、この4Kプロジェクターは最適です。



1Kソース


ここでの1Kとは、正確には1KではないDVDのことです。
実はこのDVDもブルーレイ同様に良いのです。
4Kアップコンバート機能が良いので、120インチスクリーンでもピンボケ度合が軽微です。
凄いです。
要は40インチくらいの液晶TVで見ているとDVDもそこそこ見れると思いますが、そういう感じで120インチでも見れます。
例えると、ガラケーで撮影した写真を、スマホで見るとボケボケになってしまうと思います。
そういうところが少ないのが本機の特徴です。
DVDでも結構観れてしまいますよ。
むしろ4K液晶TVのほうが色滲みが深くなってしまったりします。




使いこなしTips



【設置と振動対策】


本機に限らずプロジェクターは振動しています。
筐体がプラなので、映像がぶれやすいです。
自己責任でカバーを外し、Fo.Qシールをカバーの裏側に貼っています。
大きさはA4サイズ分くらいは貼っています。
これでずいぶん、映像のフォーカス感が変わります。
また天吊りシャフトにも貼っています。
天井にネジ止めする取り付ける部分(穴が4つ空いている鉄板のようなもの)には、Fo.Qの制振シートを挟み、天井にねじ止めしています。
こういう使い方はあまりしないと思いますが、振動対策にはとても良いです。
何かと効き目がありすぎるFo.Qですが、映像にはとても良い効果を発揮します。
なお、プロジェクター内部は熱で相当熱くなりますので、貼る場所は吟味が必要です。
間違えても溶けたり、火災の元になるようなランプやモーター付近に何かを付けたり貼ったりしてはいけません。
自己責任の範囲で注意してください。


【オートキャリブレーション】


 これはJVCが得意としてきた機能で、ようやく4Kモデルから(たぶん?)SONYにも搭載されました。
 本機はJVCのように多機能でない代わりに、本体にソフトは内蔵されており、PCが必要ありません。
 使ったことはありませんが、使用時間が長くなると出番がありそうです。


【Mastered in 4K モード】


 Mastered in 4Kのブルーレイソフトを試聴する場合、メニューから切替えて使います。
 たしかに、モスキートノイズやざわつくデジタルノイズが減り、クッキリしてきます。
 一方、スクリーンから視聴位置が遠めだとちょっと判り難い変化でもあります。
 スクリーンに近づいてみると、かなりの違いを確認可能です。
 非常に難しい機能です。


【HDMI2.0】


HDMIのバージョンは2.0です。
4Kプロジェクターで問題になるのは、伝送速度とケーブルです。
2Kですと、伝送速度はHDMI1.3~HDMI2.0でも10.2Gbpsで足ります。
4Kの場合、HDMI2.0で、伝送速度は18Gbpsが必要になります。
ところが、このケーブルがあまりないのです。
短いケーブルなら今ではそこそこ出回っています。
しかしプロジェクターのように長いケーブルが必要な場合、なぜかほとんどなくて、あってもかなり高額です。
AVACでそれを聞いた時にはこの期に及んでまだHDMIがそんなに進化していないのかとびっくりしました。
伝送速度が18Gbpsに足りない場合、最悪は映像が映らないらしいです。
本機を購入した2016年当時の選択肢(2018年3月現在でもほぼ同じ)では、
・光HDMI2.0ケーブル
・5M以下のHDMIケーブルの中間にブースターをかまして接続する中継方式
・減衰前提での18Gbps対応HDMI2.0ケーブル
の3択でした。

管理人の経験上、ブースターは画質劣化が結構ある印象なので却下しました。
光HDMIは当時、ほとんどなく、動作不具合も結構多いとのことで、何年かしてちゃんとした光HDMIを購入した方が良いとお勧めされたので、光HDMIはこの時点では却下でした。
そうすると、残りは1択で、減衰がどのくらいなのか不明ですが、賭けでHDMI2.0ケーブルの10Mを購入するしかありませんでした。
そうなると値段と性能です。
ちなみに10Mでも18Gbpsを保証しているのは、AIM電子くらいしか当時はありませんでした。
2018年3月現在は未調査です。
保証していないメーカーは、モンスターケーブルなどいくつかありました。
ただ、AIM製品は値段がかなり高く、LS2-10という型番のケーブルが10Mで180,000円です。
もう1つの下位ケーブルでも、FLS2-10という型番のもので130,000円です。
ちょっと、ケーブルで10万円以上は厳しいです。
ちなみに、JVCから20M限定でVX-HD1200LCという型番の製品がありました。
値段は20万円です。
10Mしか必要ないのに、20Mはいくら何でも不要です。
また18Gbps伝送の保証がない10Mのケーブルを買うにはリスクがありすぎでした。

そこで、AVAC社で実績のあるケーブルにしました。
AVAC社自社ブランド(ユニソニック)のケーブルということでした。
型番はHDMI-UN10.0というもので、10Mで4万円弱です。
減衰はするだろうけれども、映像が映らないということはないということでした。
実際、4Kでも映像は映りましたのでとりあえず良しとしました。
管理人は計測する手段がないため実際の伝送速度は不明ですが、どのくらいの実測値なのか気になるところです。


【キーストンとレンズシフト】


 台形補正はありません。
 これは恐らく画質低下を嫌ったためかと思います。
 台形補正は確実に画質が劣化します。
 このクラスの機種を買う人は、オフィス用と違い、高い場所に据え置きで使用するとメーカーが考えているためキーストン機能がないのだと思われます。
 そこで、レンズシフト機能を使い、調整が出来ます。
 これ、とっても重要です。
 出来るだけ画質劣化なしに、投射位置を変えられますので、本機を天吊りする場合、レンズ中心の床からの高さを計算できます。
 もちろん、補正すること自体、画質劣化になりますが、キーストン補正よりはましです。
 SONYでは設置位置のシミュレーターをネットに掲載していますので、購入前には利用したいです。
 これは、天吊り金具のシャフトの高さもそれで計算できますので、設置前に必ず確認すべきです。
 管理人も、天吊りはリフォーム業者にお願いしましたが、一緒にあれこれ計算して取り付け位置を割り出しました。
 
 ■設置シミュレーターはこちら External_Link_15px.png
 https://www.sony.jp/video-projector/setting/


【機能デメリット1】


 レンズカバーは手で外すのですが、外しにくいです。
 取り外し時にカクカクして取り外そうとすると、本体まで揺れてしまい、天吊りしているため、本体の位置がずれてしまいそうです。
 100万円近くもする本機に、レンズシャッターがないのはいかがかと思います。


【機能デメリット2】


 前面排気で、ちょっと音は大きめです。
 レンズの周りからも排気するので、レンズへのほこり付着も気になります。
 レンズの周りの砲塔のようなデザインは実は排気口です。
 視聴後は、カメラレンズの手入れと同じで、ブロアーで吹き飛ばす必要があります。
 ほこりは、カメラに詳しい人ならわかると思いますが、放置しておくと取れにくくなるだけでなくカビなどの原因にもなります。
 管理人は、本機を通常は天井の中に収容するようリフォームしましたので、視聴していない時は軽く密閉している状態で、カビ対策として袋入りの炭を収納ボックスに入れています。

 なお、この音に関しては気になる人は多いと思います。
 この点でJVCを選ぶ人もいると思います。
 管理人はエアコンを付けて視聴する機会が多いため、気にしないようにしました。
 どうせエアコンの音がするので・・・。


【機能デメリット3】


付属の電源ケーブルにはアース端子があります。
これから考えても、アース前提の作りなのだと思います。
接続するコンセントはアース付きが良いと思います。
アースのありなしでは比較していませんが、あったほうが良いと思います。
また管理人は天井内へプロジェクターが収容出来るようにリフォームしましたが、使わない時間がほとんであるため、通常はコンセントから電源ケーブルを抜いています。
で、使う時に挿すと、パチっと火花が出ます。
まあこれは電源ケーブルが入るとスタンバイ状態になり、いきなり通電する影響です。
電源回路には悪影響だと思いますが、電源ケーブルを挿したままでずっとスタンバイ状態にするよりましだと考えています。
ここ、どうにかならないものですかね・・・。
電源ケーブルを挿していても、スタンバイにならないようにしたいです。
本当は電源アイソレーション・バランスフォーマー などをかまして、突入電流を防ぐゼロクロス機能を使いたいのですが、なにしろ天吊りなので、不可能です。
天井裏に電源機器を入れるのは火災などの危険もありますし、重量もかなりありますので・・・。
ベタ置きするわけにもいかず、御影石などを置くと、天井補強がいくらあっても足りませんし・・・。



【機能デメリット4】


前述のHDR対応です。
4K Ultra HDソフトを視聴する場合、大抵の場合、ちょっと調整が必要です。
明るいはずのシーンの輝度を上げたり、色味を変化させたりすると良くなるケースが多いです。
良くなると言っても高画質というより、見やすくなるというべきですが・・・。
将来のアップデートでもHDR10対応は行われないと思います。
現在のアップデートによるHDR機能は、カラースペースが自動で切り替わり、BT.2020になりますが、ちょっと今一つです。
規格上は4K/60p YCbCr 4:2:0 /8bitです。
HDR入力のカラースペースはBT.2020になり、4K/24pならYCbCr 4:2:2 /10bitです。
※アップデート後
まあ一応、これでバンディングノイズ(虹のような縞模様)はあまり出ないことになります。
管理人もプロジェクターの問題でのバンディングノイズは未確認です。
ソフトによっては元から入っているものもあります・・・。
なお、後継機のVPL-VW535ではこのHDR機能の向上はそこそこあります。
明るい方向にも輝度が伸びますので、良くなっています。
後継機のレビューはまた別の機会にしたいと思います。



クオリティ・レビュー詳細2

 

【管理人独断レビュー】
 ※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)


音声評点



・解像感・精細感
   精細   ●●●○○○ 柔らかい
・ノイズ感
   多い   ○○○○●● 少ない
・階調性
   自然   ●●●○○○ 不自然
・輝度・コントラスト
   明るい  ●●○○○○ 暗い
・HDR
   自然   ○○○○●● 不自然
・色
   正確   ●●○○○○ 疑似的
・コストパフォーマンス
   高い   ○○●●○○ 低い
・満足度
   高い   ○●●○○○ 低い




※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標



さいごに


本機はHDR以外の機能についてはかなり完成されたプロジェクターではないかと思います。
黒の沈み込みがJVCより甘いという点はありますが、それでも黒浮きしているわけでもなく、むしろ明るいシーンは明らかにクッキリとしています。
暗いシーンでも色が抜けることなく、階調性も良く、とても見やすい暗部で4K液晶TVよりも見やすいコントラストで迫ります。

HDRのデメリットは、今後HDR規格と機能が落ち着いて来れば、プレーヤーやレコーダー側で調整(自動)して表示すれば良いと思います。
BT.2020のカラースペースは機能としてあるので、たぶん問題ないと思っています。

このようなデメリット以上に、4Kの精細感ある階調性と正確な色表現のプロジェクターはなかなかありません。
もちろん今後、どんどん良いプロジェクターは出てくるでしょうが・・・。




商品紹介


VPL-VW515 ブラック
by カエレバ




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【AVアンプ】




【18Gbps 4K対応HDMI】



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