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2017年08月31日
【ソフトレビュー】評価基準
記事一覧TOP > その他記事リスト > 【ソフトレビュー】評価基準
ソフトのクオリティ感想を始めるにあたり、評価基準を出しておきたいと思います。
何枚もレビューをしていると、相対的にあのBDよりもこちらは・・・、と自分の中でも基準が崩れてくるので一応の目安を考えたいと思います。
まずは、ソフトのレビュー全般に言えるのですが、ソフトの内容(映画の内容そのものやライブの演奏そのものやアーティスト、出演者等)に関しては、十人十色の感想になりますし、他で多くの意見が出ているので、その点は掲載しない予定です。
ここではソフトのクオリティをメインに記載したいと思います。
基本的に、レビュー時には、基準となるCDをまず聴きます。
基本的にはレビューするCDのクオリティ基準は頭に入っているので、
・優秀
・並
の2つのあたりをつけて、その3つのレベルの基準となるCDをまず聴きます。
なお低レベルに関しては、敢えてレファレンスCDは聴かないで直感でレビューしています。
そのレファレンスCDは、以下です。
・優秀:シモーネ・コップマイヤー / Simone Kopmajer :emotion
・並:シャンタール・クレヴィアジック : Since We Met: The Best Of 1996-2006
この2つのCDを聞いて、それ以上かそれ以下か判断しながら、一旦、総合点を想定しレビュー評価をします。
Koninklijke Philips N.V., 2004 - 2017. All rights reserved.
CDソフトは、100点満点にしたいと思います。
・おおむね90点前半が実質の満点くらいの評価になると思います。
・80点台:オーディオ的には普通で、面白みを感じないレベルになります。
・70点台:オーディオとしての音質レベルには全く達していない状態で、楽曲を楽しむために購入を検討するというレベルになります。
・60点台またはそれ以下:音質を気にしない人でも判るほど、音質は良くないレベルです。
【評価軸】
・ダイナミックレンジ(広さと偏り):
CD全体の印象に繋がります。
S/N比のノイズ感もこの軸で評価します。
レンジが広いほど、表現が3次元的で楽器の位置まで見えてくる傾向にあります。
・ボーカル情報量・解像感 :
ボーカルは一般的に注力しているケースが多いため、ここの音質がCDの音質の絶対的基準になります。
ボーカルだけは通常、演奏とは別途録音するケースが多く、このパートの音がそのCDの一番良い音となる傾向にあります。
息遣いや舌の動き、口の表現、大きさまでの解像感もここで評価します。
リアルなほど評価が高く、オフマイク気味ですと評価はどうしても下がります。
※オフマイクがいけないわけではないので、考慮はします。
・演奏情報量・解像感 :
管理人が結構重視している点です。
ボーカルだけ良くて、演奏は後ろでただ伴奏のように軽く鳴っているだけのCDは結構たくさんあります。
それは、時代や家庭での再生環境にもよります。
90年代くらいまでは、レコード会社は、再生環境をラジカセと捉え、ラジカセで音が良く聞こえるように最終マスタリングをしていたケースが多いようです。
それはドラムやベースが大きいと、ボーカルが聴こえないというリスナーからのクレームから来ているようです。
2017年現在は、ヘッドフォンで良く聴こえるように最終マスタリングするようです。
音圧は高めで、高域をかなり伸ばす方向です。
ハイレゾのマスタリングがまさにこの方向です。
本来ハイレゾは高域も低域も伸びるものですが、ヘッドフォンの再生帯域にあわせて、目立つ高域を目立たせます。
※この方向が強すぎた時期があり、音圧による耳への影響を危惧する声が結構頻発していたことがあります。
管理人は、そういう最終マスタリングは想定再生機器を置かず、スタジオでのありのままの音を収録したものに高評価をします。
スタジオに行けば(行かなくてもライブでもなんでも)わかりますが、一番大きな音は通常のバンド構成では、多少の前後はありますが、
1.ドラム
2.ギター
3.ベース
4.キーボード
5.ボーカル
です。
一方、よくCDに収められている音量の順では、逆になります。
1.ボーカル
2.キーボード
3.ギター
4.ベース
5.ドラム
スタジオの音と、全く正反対のミックスが結構な割合でリリースされているのです。
ボーカルのためのCDというものは理解できます。
歌を引き立たせるためです。
またそういうジャンルもあると思います。
演歌、歌謡、日本のPOPS(J-POP)、アイドル関連、制作年数の古いもの、ボーカルもの、あたりでしょうか?
これらは元々そういうものなので、スタジオの音を入れても逆に良さを殺してしまいます。
一方、それ以外のものは、順番を入れ替えるミックスとマスタリングは、疑問です。
楽器同士の鳴りあい、演奏とボーカルのせめぎあい、そして融合と、各種の音がちゃんと存在してサウンドになっていると思います。
ライブやスタジオ(プロでもアマチュアでも)のほうがCDより良い音に感じたり、感動するのはそういうことではないでしょうか?
ロックバンドのライブに行って、ボーカルがメインで、演奏は聴こえるか聴こえないか、くらいの音量で一番聴こえるはずのドラムが聴こえなければ、ライブサウンドに感動することはないと断言できるくらいです。
そういうわけで、楽器の再現度というこの評価基準は、演奏形態に即したミックスや音量、再現度かどうかをまずは重視します。
また楽器がちゃんと聴こえるか評価します。
3ピースJAZZだとベースとドラム、そしてピアノがそれぞれちゃんとした音量でバンドサウンドとして鳴るかどうか、アコースティックギターとボーカルの場合ギターがちゃんと聴こえるか、という評価をします。
当たり前のようで、ちゃんとしているCDは少ないです。
・バランス(帯域と楽器再現) :
なぜかこの帯域が上下するケースが多いです。
これはオーディオ機器でもそうですが、ど真ん中にならないケースが多いのと同じです。
スタジオ環境(機材など)に依存するのだと思いますが・・・。
この帯域の偏りによって、特定の楽器の特定の音域がマスクされてちゃんと聴こえないことが生じます。
かなりこの現象は起こります。
ピアノとボーカルは鳴り響いているにも拘らず、ベースの音はブーミーになっていたり、ドラムのシンバルはシャンシャンと鳴っている一方、スネアの音は「タッ」としか聞こえないなど、楽器の音の再現に極端なケースが目立ちます。
もともと「タッ」という演奏をしているなら違いますが、実際は楽曲から判断します。
たいていの場合は、「ダン〜」とか、音量も何倍も違う表現が実際の音だったりするものです。
こうやって記載すると、大げさに聞こえるかもしれませんが、かなり多くのCDでそういう傾向にあります。
ガンガンの乗りのロックCDで、ドラムの音が、まるでJAZZのブラッシングタッチの音だったりするわけです。
・分離感 :
これは楽器やボーカルの分離感を指します。
通常ボーカルは別録なのでよく分離していますが、楽器同士はごちゃっとしていて面の表現をしたりします。
よく分離していると、スピーカーからの音離れが良く、空間を使って楽器が鳴ります。
移動感も出ますし、サラウンド感まであったりします。
JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp. All rights reserved.
UNIVERSAL MUSIC LLC ALL RIGHTS RESERVED.
Memory-Tech Corp All Rights Reserved.
Sony Music Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
その他CD(SHM-CDなど)は、CDと同一基準上に定義します。
それでもSHM-CDなどの変形フォーマットで良質なものが90点を超えると思います。
その他CDは、Blu-spec CDやSHM-CD、DVD-Audioなどマイナーフォーマットで、これらの満点指標は良く分かりません。CDより良さそうかどうか、という個人的な趣向が反映された点数になるとお考え下さい。
逆に、その他CDのフォーマットで、85点以下はわざわざこのフォーマットで購入する意味はほとんどないというレベルです。
SACDやハイレゾ音源は、規格上CDより「上位」ですが、アナログLPとCDの音質比較のようなもので、好みの要素が強く、比較が難しいため満点は都度考えます。
良質なものでCDの満点の100点前後になると考えています。
2005 DVD Format/Logo Licensing Corporation. All rights reserved.
DVDソフトの映像はこのHD点数は超えないものとしたいと思います。
The Association for Promotion of Advanced Broadcasting Services. All rights reserved.
【HD画質】総合 :70点
・解像感 :73点
・ノイズ感:65点
・鮮度感 :75点
・階調性 :73点
・カラー :68点
これによりDVDソフトは、相対的にHD(地デジ基準2K)との関係で満点は70点とします。
感覚的には70点以上のものはありますので、そのソフト紹介時に満点越えはそうご案内します。
地デジは、解像度は理論上、フルHDとなりますが、転送レートや電波強度などの関係でデジタルノイズなど見るに堪えないものも結構あります。
地デジの画質は、一般的なCMの画質を基準にしています。
(地デジの中でも比較的良好だと考えます)
※DVDの評価項目は下記ブルーレイソフトと同じです。
CD同様に、BDソフトのレビュー前には、基準となるソフトを一度視聴します。
レビュー対象のソフトがどのレベルか一旦、あたりをつけて、基準のソフトより高画質か、高音質かという大雑把な判断で総合点数を目論見して、評価していきます。
以下、リファレンスソフトです。
・優秀(画質):オブリビオン / Oblivion
・優秀(音質):オブリビオン / Oblivion
・並(画質):ゼロ・グラビティ / Gravity
・並(音質):ジョン・ウィック / John Wick
Blu-ray Disc, Blu-ray, Blu-ray 3D, BD-Live, BONUSVIEW, BDXL, AVCREC, and the logos are trademarks of the Blu-ray Disc Association.
BDソフトは、一旦100点満点にしたいと思います。
お勧めできるレベルは、85点以上を目安にします。
UHD-BDソフトは、再生環境がないため、レビューする機会があれば基準は考えます。
なお、BDソフト(2K)とDVDソフト(1K≒0.8K)の間にあるHD地デジ(1K)は、主にニュース番組を感覚的に捉えて点数化したものを指標に考えています。
地デジでももっと点数が良かったり、悪かったりしますが、平均すると下記のような点数だろうという感覚的な指標を置いています。
指標がないとBDソフトやDVDソフトの点数がおかしくなってしまうためです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【映画BD、DVDの評価項目補足】
★映像クオリティ(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上):
・90点台:高画質です。画質にこだわりがない人でも一目で、キレイな映像に見えます。
・80点台:特に感想がないレベルです。きれいとか汚いとか、感じることが少ないです。
・70点台:画質にこだわりがない人でも、ちょっと画質の粗が気になるレベルです。
ちょっとピンボケしているように感じるシーンがあったりします。
・69点以下:地デジ以下になりますので、DVDレベルです。
DVDのアップコンバートなどのBDなどはこのレベルです。
■解像感 :そのまま解像度です。120インチ大画面でも精細に見えるかどうかが1つの基準です。
・90点台:優秀でクッキリ見えていることと、2Kのピクセルレベルまで画素が崩れていないケースが多いです。
・80点台:並のHD画質です。液晶TV(〜60インチ程度)までであれば、結構高画質にも見えます。
大画面ではフォーカス感に甘さが出ているレベルです。
・70点台:高画質DVDの満点レベルです。
2K(Blu-Ray)としては、地デジなみなので輪郭も崩れているシーンがあったり、画質を気にしない人でも、気になるシーンがあるレベル感です。
■ノイズ感:フィルムグレイン(銀塩の粒状性でフィルムの特性)は映画的には大好物のため加点します。このフィルムグレインはザラザラと見えるため、嫌いな人と好みがはっきり分かれます。
ノイズにはいくつも種類があり、良くあるのはプリントポジティブの出来が悪いとありがちな色味の退色による鮮度低下と、ホワイトノイズです。モヤがかかったような映像はこのマスタによるものなので、大きな減点ポイントです。また、転送レートやエンコードの問題で生じるブロックノイズやモスキートノイズなども大きな減点ポイントです。ただし、大画面ほど目立ちますので、小画面の方は目立たない可能性があります。
鮮度感:これはノイズや色だけの要素ではなく、全体のバランスが良い場合に良くなりやすいため、感覚的な要素が強いです。
パッと見て、古臭い映像か真新しい映像か、という観点です。
被写界深度の浅さや深さ(背景がぼけている/クッキリしている)でも印象は変わるため、そこは考慮して評価します。
階調性:色味と表裏一体ですが、暗部が自然かどうか、ハイライトが自然かどうかという観点です。
また、暗部で色がなくならず、粘って表現しているかどうかも考慮します。
ブリーチバイパス(銀塩残し)によるハイライトを飛ばし、暗部をつぶす技法や、
カラーコレクションによる映像加工をしている場合は、その技法がソフトにどれだけ反映されているかを見て判断します。
カラー:色の偏り有無や、純度を評価します。
わざと色を付けたり抜いた映像は、それを考慮して判断します。
★音声クオリティ(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上):
・90点台:高音質です。映画であれば緊張して視聴しないといけないほど、リアリティと緊迫感が生じます。
爆発シーンでは身構える必要がありますし、銃撃シーンでは首をすぼめたくなりますし、見えない怖いものがいる場合は、サラウンドを見渡したくなります。
特に銃を構えているシーンでは、高音質ですと、大きく鋭い銃声がしそうで、ドキドキしてしまう感じのレベルです。その後、実際に銃が鳴るとビクッとします。
高音質のレベルでないと、銃を構えたシーンだけで、そうなったりはしません。
・80点台:BDとしては普通です。
何かの評価項目に不足があるケースが多いです。
音楽がやけに大きく、サラウンドも音楽しか聞こえない、なんてことがあるケースが目立ちます。
・70点台:BSあたりのサラウンド(AAC方式)と同レベルになります。
このあたりでは、わざわざBDを音質のために購入する意味はなくなります。
ダイナミックレンジ(広さと偏り):
高域から低域までの広さを中心に判断します。
また最高音量と最低音量(無音以上)の差なども判断します。
情報量(台詞、SE音、音楽):
DVDと一番違いが出る点で、情報量や密度感で判断します。
センターチャンネルの活用などもここで評価します。
鮮度感:音の生々しさやシャープさなど音声独自の解像感を評価します。
音楽の世界では、「音像感」「音場感」に相当し、対極で比較されるケースが多いです。
音像感が優れていると、音場感は減退し、またはその逆になります。
音像感と音場感はどういう傾向かという意味合いで評価しますので良し悪しになり難いです。
分離感(広がり方、奥行など):スピーカー(チャンネル)ごとの分離感や移動感、チャンネルとの繋がり、音が埋もれていないか、などの要素もここで評価します。
サラウンド:そのままですが、サラウンドチャンネルが活用されているか、効果的か、という観点で評価します。
情報量や移動感などもここで評価します。
個人的には環境音が多く、移動感があると評価が上がる傾向です。
一方、サントラ音楽がいつでも鳴り響くサラウンドの評価は低めになりやすいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【CD等の評価項目補足】
・ダイナミックレンジ(広さと偏り):
一番下の小さな音と一番大きな音との広さを評価します。
このレンジが広いと、一般的には聴きやすくなり、狭いとこもった感じがします。
また音圧も同様の傾向になります。
新しいCDほどこのレンジは広めです。
ただし、広すぎて音が割れ気味だったり、余計な音(暗騒音など)まで大きくなっているので聴き難い音になってしまうケースもあり、その点もチェックします。
そのためレンジが広くても評点が低いケースもあります。
・ボーカル情報量・解像感:
演奏とは別にボーカルは録音されるケースが多く、また演奏よりも重視されるケースが多く、演奏のクオリティとは違う評価になるケースが多いです。
一般的に、この項目は演奏より高評価になります。
演奏は、ボーカルを引き立てるため、甘くミックスされる傾向があります。
・演奏情報量・解像感:
ボーカルとは別に、演奏楽器がどれだけ実在感(マイクを通じた場合含む)がある表現をするか、どれだけ細かい音が聴こえるかチェックします。
ここの情報量や解像度が低いと、オーディオとしてはクオリティが上がりません。
また、特定の音がミックス時に弱くなっていたりした場合も評価が下がります。
特に、ベースの音や、ドラムのバスドラムがしっかり鳴るかチェックします。
ギターは生々しさや芯のある音がするかチェックします。
一般的にボーカルより低評価になりやすいです。
・バランス(帯域と楽器再現度):
音域が低域とか高域にどのくらい寄っているか、チェックします。
中域(真ん中)にバランスがあっても、高域と低域が伸びていない場合もあります。
・分離感:
楽器やボーカルがそれぞれちゃんと分離して聴こえるか、定位が独立しているか、チェックします。
ここの項目が悪いと、グチャっとして面白みのない音になります。
良いと、3次元的な表現をしたり、楽器の場所が判ったりします。
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
ソフトのクオリティ感想を始めるにあたり、評価基準を出しておきたいと思います。
何枚もレビューをしていると、相対的にあのBDよりもこちらは・・・、と自分の中でも基準が崩れてくるので一応の目安を考えたいと思います。
まずは、ソフトのレビュー全般に言えるのですが、ソフトの内容(映画の内容そのものやライブの演奏そのものやアーティスト、出演者等)に関しては、十人十色の感想になりますし、他で多くの意見が出ているので、その点は掲載しない予定です。
ここではソフトのクオリティをメインに記載したいと思います。
CDのリファレンスソフト
基本的に、レビュー時には、基準となるCDをまず聴きます。
基本的にはレビューするCDのクオリティ基準は頭に入っているので、
・優秀
・並
の2つのあたりをつけて、その3つのレベルの基準となるCDをまず聴きます。
なお低レベルに関しては、敢えてレファレンスCDは聴かないで直感でレビューしています。
そのレファレンスCDは、以下です。
・優秀:シモーネ・コップマイヤー / Simone Kopmajer :emotion
・並:シャンタール・クレヴィアジック : Since We Met: The Best Of 1996-2006
この2つのCDを聞いて、それ以上かそれ以下か判断しながら、一旦、総合点を想定しレビュー評価をします。
CDの基準
Koninklijke Philips N.V., 2004 - 2017. All rights reserved.
CDソフトは、100点満点にしたいと思います。
・おおむね90点前半が実質の満点くらいの評価になると思います。
・80点台:オーディオ的には普通で、面白みを感じないレベルになります。
・70点台:オーディオとしての音質レベルには全く達していない状態で、楽曲を楽しむために購入を検討するというレベルになります。
・60点台またはそれ以下:音質を気にしない人でも判るほど、音質は良くないレベルです。
【評価軸】
・ダイナミックレンジ(広さと偏り):
CD全体の印象に繋がります。
S/N比のノイズ感もこの軸で評価します。
レンジが広いほど、表現が3次元的で楽器の位置まで見えてくる傾向にあります。
・ボーカル情報量・解像感 :
ボーカルは一般的に注力しているケースが多いため、ここの音質がCDの音質の絶対的基準になります。
ボーカルだけは通常、演奏とは別途録音するケースが多く、このパートの音がそのCDの一番良い音となる傾向にあります。
息遣いや舌の動き、口の表現、大きさまでの解像感もここで評価します。
リアルなほど評価が高く、オフマイク気味ですと評価はどうしても下がります。
※オフマイクがいけないわけではないので、考慮はします。
・演奏情報量・解像感 :
管理人が結構重視している点です。
ボーカルだけ良くて、演奏は後ろでただ伴奏のように軽く鳴っているだけのCDは結構たくさんあります。
それは、時代や家庭での再生環境にもよります。
90年代くらいまでは、レコード会社は、再生環境をラジカセと捉え、ラジカセで音が良く聞こえるように最終マスタリングをしていたケースが多いようです。
それはドラムやベースが大きいと、ボーカルが聴こえないというリスナーからのクレームから来ているようです。
2017年現在は、ヘッドフォンで良く聴こえるように最終マスタリングするようです。
音圧は高めで、高域をかなり伸ばす方向です。
ハイレゾのマスタリングがまさにこの方向です。
本来ハイレゾは高域も低域も伸びるものですが、ヘッドフォンの再生帯域にあわせて、目立つ高域を目立たせます。
※この方向が強すぎた時期があり、音圧による耳への影響を危惧する声が結構頻発していたことがあります。
管理人は、そういう最終マスタリングは想定再生機器を置かず、スタジオでのありのままの音を収録したものに高評価をします。
スタジオに行けば(行かなくてもライブでもなんでも)わかりますが、一番大きな音は通常のバンド構成では、多少の前後はありますが、
1.ドラム
2.ギター
3.ベース
4.キーボード
5.ボーカル
です。
一方、よくCDに収められている音量の順では、逆になります。
1.ボーカル
2.キーボード
3.ギター
4.ベース
5.ドラム
スタジオの音と、全く正反対のミックスが結構な割合でリリースされているのです。
ボーカルのためのCDというものは理解できます。
歌を引き立たせるためです。
またそういうジャンルもあると思います。
演歌、歌謡、日本のPOPS(J-POP)、アイドル関連、制作年数の古いもの、ボーカルもの、あたりでしょうか?
これらは元々そういうものなので、スタジオの音を入れても逆に良さを殺してしまいます。
一方、それ以外のものは、順番を入れ替えるミックスとマスタリングは、疑問です。
楽器同士の鳴りあい、演奏とボーカルのせめぎあい、そして融合と、各種の音がちゃんと存在してサウンドになっていると思います。
ライブやスタジオ(プロでもアマチュアでも)のほうがCDより良い音に感じたり、感動するのはそういうことではないでしょうか?
ロックバンドのライブに行って、ボーカルがメインで、演奏は聴こえるか聴こえないか、くらいの音量で一番聴こえるはずのドラムが聴こえなければ、ライブサウンドに感動することはないと断言できるくらいです。
そういうわけで、楽器の再現度というこの評価基準は、演奏形態に即したミックスや音量、再現度かどうかをまずは重視します。
また楽器がちゃんと聴こえるか評価します。
3ピースJAZZだとベースとドラム、そしてピアノがそれぞれちゃんとした音量でバンドサウンドとして鳴るかどうか、アコースティックギターとボーカルの場合ギターがちゃんと聴こえるか、という評価をします。
当たり前のようで、ちゃんとしているCDは少ないです。
・バランス(帯域と楽器再現) :
なぜかこの帯域が上下するケースが多いです。
これはオーディオ機器でもそうですが、ど真ん中にならないケースが多いのと同じです。
スタジオ環境(機材など)に依存するのだと思いますが・・・。
この帯域の偏りによって、特定の楽器の特定の音域がマスクされてちゃんと聴こえないことが生じます。
かなりこの現象は起こります。
ピアノとボーカルは鳴り響いているにも拘らず、ベースの音はブーミーになっていたり、ドラムのシンバルはシャンシャンと鳴っている一方、スネアの音は「タッ」としか聞こえないなど、楽器の音の再現に極端なケースが目立ちます。
もともと「タッ」という演奏をしているなら違いますが、実際は楽曲から判断します。
たいていの場合は、「ダン〜」とか、音量も何倍も違う表現が実際の音だったりするものです。
こうやって記載すると、大げさに聞こえるかもしれませんが、かなり多くのCDでそういう傾向にあります。
ガンガンの乗りのロックCDで、ドラムの音が、まるでJAZZのブラッシングタッチの音だったりするわけです。
・分離感 :
これは楽器やボーカルの分離感を指します。
通常ボーカルは別録なのでよく分離していますが、楽器同士はごちゃっとしていて面の表現をしたりします。
よく分離していると、スピーカーからの音離れが良く、空間を使って楽器が鳴ります。
移動感も出ますし、サラウンド感まであったりします。
その他CDの基準
JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp. All rights reserved.
UNIVERSAL MUSIC LLC ALL RIGHTS RESERVED.
Memory-Tech Corp All Rights Reserved.
Sony Music Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
その他CD(SHM-CDなど)は、CDと同一基準上に定義します。
それでもSHM-CDなどの変形フォーマットで良質なものが90点を超えると思います。
その他CDは、Blu-spec CDやSHM-CD、DVD-Audioなどマイナーフォーマットで、これらの満点指標は良く分かりません。CDより良さそうかどうか、という個人的な趣向が反映された点数になるとお考え下さい。
逆に、その他CDのフォーマットで、85点以下はわざわざこのフォーマットで購入する意味はほとんどないというレベルです。
SACDやハイレゾ音源は、規格上CDより「上位」ですが、アナログLPとCDの音質比較のようなもので、好みの要素が強く、比較が難しいため満点は都度考えます。
良質なものでCDの満点の100点前後になると考えています。
DVDのリファレンスソフト
2005 DVD Format/Logo Licensing Corporation. All rights reserved.
DVDソフトの映像はこのHD点数は超えないものとしたいと思います。
The Association for Promotion of Advanced Broadcasting Services. All rights reserved.
【HD画質】総合 :70点
・解像感 :73点
・ノイズ感:65点
・鮮度感 :75点
・階調性 :73点
・カラー :68点
これによりDVDソフトは、相対的にHD(地デジ基準2K)との関係で満点は70点とします。
感覚的には70点以上のものはありますので、そのソフト紹介時に満点越えはそうご案内します。
地デジは、解像度は理論上、フルHDとなりますが、転送レートや電波強度などの関係でデジタルノイズなど見るに堪えないものも結構あります。
地デジの画質は、一般的なCMの画質を基準にしています。
(地デジの中でも比較的良好だと考えます)
※DVDの評価項目は下記ブルーレイソフトと同じです。
ブルーレイのリファレンスソフト
CD同様に、BDソフトのレビュー前には、基準となるソフトを一度視聴します。
レビュー対象のソフトがどのレベルか一旦、あたりをつけて、基準のソフトより高画質か、高音質かという大雑把な判断で総合点数を目論見して、評価していきます。
以下、リファレンスソフトです。
・優秀(画質):オブリビオン / Oblivion
・優秀(音質):オブリビオン / Oblivion
・並(画質):ゼロ・グラビティ / Gravity
・並(音質):ジョン・ウィック / John Wick
Blu-Rayの評価基準
Blu-ray Disc, Blu-ray, Blu-ray 3D, BD-Live, BONUSVIEW, BDXL, AVCREC, and the logos are trademarks of the Blu-ray Disc Association.
BDソフトは、一旦100点満点にしたいと思います。
お勧めできるレベルは、85点以上を目安にします。
UHD-BDソフトは、再生環境がないため、レビューする機会があれば基準は考えます。
なお、BDソフト(2K)とDVDソフト(1K≒0.8K)の間にあるHD地デジ(1K)は、主にニュース番組を感覚的に捉えて点数化したものを指標に考えています。
地デジでももっと点数が良かったり、悪かったりしますが、平均すると下記のような点数だろうという感覚的な指標を置いています。
指標がないとBDソフトやDVDソフトの点数がおかしくなってしまうためです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【映画BD、DVDの評価項目補足】
★映像クオリティ(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上):
・90点台:高画質です。画質にこだわりがない人でも一目で、キレイな映像に見えます。
・80点台:特に感想がないレベルです。きれいとか汚いとか、感じることが少ないです。
・70点台:画質にこだわりがない人でも、ちょっと画質の粗が気になるレベルです。
ちょっとピンボケしているように感じるシーンがあったりします。
・69点以下:地デジ以下になりますので、DVDレベルです。
DVDのアップコンバートなどのBDなどはこのレベルです。
■解像感 :そのまま解像度です。120インチ大画面でも精細に見えるかどうかが1つの基準です。
・90点台:優秀でクッキリ見えていることと、2Kのピクセルレベルまで画素が崩れていないケースが多いです。
・80点台:並のHD画質です。液晶TV(〜60インチ程度)までであれば、結構高画質にも見えます。
大画面ではフォーカス感に甘さが出ているレベルです。
・70点台:高画質DVDの満点レベルです。
2K(Blu-Ray)としては、地デジなみなので輪郭も崩れているシーンがあったり、画質を気にしない人でも、気になるシーンがあるレベル感です。
■ノイズ感:フィルムグレイン(銀塩の粒状性でフィルムの特性)は映画的には大好物のため加点します。このフィルムグレインはザラザラと見えるため、嫌いな人と好みがはっきり分かれます。
ノイズにはいくつも種類があり、良くあるのはプリントポジティブの出来が悪いとありがちな色味の退色による鮮度低下と、ホワイトノイズです。モヤがかかったような映像はこのマスタによるものなので、大きな減点ポイントです。また、転送レートやエンコードの問題で生じるブロックノイズやモスキートノイズなども大きな減点ポイントです。ただし、大画面ほど目立ちますので、小画面の方は目立たない可能性があります。
鮮度感:これはノイズや色だけの要素ではなく、全体のバランスが良い場合に良くなりやすいため、感覚的な要素が強いです。
パッと見て、古臭い映像か真新しい映像か、という観点です。
被写界深度の浅さや深さ(背景がぼけている/クッキリしている)でも印象は変わるため、そこは考慮して評価します。
階調性:色味と表裏一体ですが、暗部が自然かどうか、ハイライトが自然かどうかという観点です。
また、暗部で色がなくならず、粘って表現しているかどうかも考慮します。
ブリーチバイパス(銀塩残し)によるハイライトを飛ばし、暗部をつぶす技法や、
カラーコレクションによる映像加工をしている場合は、その技法がソフトにどれだけ反映されているかを見て判断します。
カラー:色の偏り有無や、純度を評価します。
わざと色を付けたり抜いた映像は、それを考慮して判断します。
★音声クオリティ(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上):
・90点台:高音質です。映画であれば緊張して視聴しないといけないほど、リアリティと緊迫感が生じます。
爆発シーンでは身構える必要がありますし、銃撃シーンでは首をすぼめたくなりますし、見えない怖いものがいる場合は、サラウンドを見渡したくなります。
特に銃を構えているシーンでは、高音質ですと、大きく鋭い銃声がしそうで、ドキドキしてしまう感じのレベルです。その後、実際に銃が鳴るとビクッとします。
高音質のレベルでないと、銃を構えたシーンだけで、そうなったりはしません。
・80点台:BDとしては普通です。
何かの評価項目に不足があるケースが多いです。
音楽がやけに大きく、サラウンドも音楽しか聞こえない、なんてことがあるケースが目立ちます。
・70点台:BSあたりのサラウンド(AAC方式)と同レベルになります。
このあたりでは、わざわざBDを音質のために購入する意味はなくなります。
ダイナミックレンジ(広さと偏り):
高域から低域までの広さを中心に判断します。
また最高音量と最低音量(無音以上)の差なども判断します。
情報量(台詞、SE音、音楽):
DVDと一番違いが出る点で、情報量や密度感で判断します。
センターチャンネルの活用などもここで評価します。
鮮度感:音の生々しさやシャープさなど音声独自の解像感を評価します。
音楽の世界では、「音像感」「音場感」に相当し、対極で比較されるケースが多いです。
音像感が優れていると、音場感は減退し、またはその逆になります。
音像感と音場感はどういう傾向かという意味合いで評価しますので良し悪しになり難いです。
分離感(広がり方、奥行など):スピーカー(チャンネル)ごとの分離感や移動感、チャンネルとの繋がり、音が埋もれていないか、などの要素もここで評価します。
サラウンド:そのままですが、サラウンドチャンネルが活用されているか、効果的か、という観点で評価します。
情報量や移動感などもここで評価します。
個人的には環境音が多く、移動感があると評価が上がる傾向です。
一方、サントラ音楽がいつでも鳴り響くサラウンドの評価は低めになりやすいです。
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補足
【CD等の評価項目補足】
・ダイナミックレンジ(広さと偏り):
一番下の小さな音と一番大きな音との広さを評価します。
このレンジが広いと、一般的には聴きやすくなり、狭いとこもった感じがします。
また音圧も同様の傾向になります。
新しいCDほどこのレンジは広めです。
ただし、広すぎて音が割れ気味だったり、余計な音(暗騒音など)まで大きくなっているので聴き難い音になってしまうケースもあり、その点もチェックします。
そのためレンジが広くても評点が低いケースもあります。
・ボーカル情報量・解像感:
演奏とは別にボーカルは録音されるケースが多く、また演奏よりも重視されるケースが多く、演奏のクオリティとは違う評価になるケースが多いです。
一般的に、この項目は演奏より高評価になります。
演奏は、ボーカルを引き立てるため、甘くミックスされる傾向があります。
・演奏情報量・解像感:
ボーカルとは別に、演奏楽器がどれだけ実在感(マイクを通じた場合含む)がある表現をするか、どれだけ細かい音が聴こえるかチェックします。
ここの情報量や解像度が低いと、オーディオとしてはクオリティが上がりません。
また、特定の音がミックス時に弱くなっていたりした場合も評価が下がります。
特に、ベースの音や、ドラムのバスドラムがしっかり鳴るかチェックします。
ギターは生々しさや芯のある音がするかチェックします。
一般的にボーカルより低評価になりやすいです。
・バランス(帯域と楽器再現度):
音域が低域とか高域にどのくらい寄っているか、チェックします。
中域(真ん中)にバランスがあっても、高域と低域が伸びていない場合もあります。
・分離感:
楽器やボーカルがそれぞれちゃんと分離して聴こえるか、定位が独立しているか、チェックします。
ここの項目が悪いと、グチャっとして面白みのない音になります。
良いと、3次元的な表現をしたり、楽器の場所が判ったりします。
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