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2018年06月11日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】エージェント・マロリー / Haywire

記事一覧TOP > 映画ブルーレイリスト > 【ブルーレイ映画ソフトレビュー】エージェント・マロリー / Haywire


本レビューは、スティーヴン・ソダ―バーグ監督によるアメリカ女子総合格闘技界を代表するジーナ・カラーノ主演の作品です。
本作のレビューは、TSUTAYA限定ブルーレイというレンタルアップのものです。
購入コスト削減のため、中古品になります。
通常版との違いは不明です。
ご注意ください。

海外版は、高クオリティで評価が多かったため、期待していましたが、このTSUTAYA版はかなりひどいクオリティです。
ただ、海外版は日本語環境がないため、購入していません。
思わずプレイヤーやAVアンプなどの設定を何度も確認したくらいで、映像も音声も良くありません。
通常版や海外版のクオリティはどうなのでしょうね。



コピーライトマーク 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved.


ブルーレイ評価

映像84.jpg音質65.jpg





ソフト情報



■リリース:
 バージョン:TSUTAYA限定ブルーレイレンタル版
 発売:東宝
 時間:93 min
 レーティング:G(日本) / PG-13(米国)
 制作年:2011年
 発売日:2013年2月22日

■映像:
 コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
 解像度: 1080p
 アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)

■オーディオ:
 英語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)
 日本語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)

■字幕:
 日本語、吹替用日本語

■ディスク:
 Blu-ray Disc 1枚
 片面2層 (BD-50GB)

■リージョン:
 Region A

■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約31Mbps

■撮影カメラ:
 レッド・ワンMX、ホークV・ライト・レンズ、V-Plus and Vシリーズ・レンズ

■映像マスタ:
 撮影マスタ・フォーマット:
 Redcode RAW:4.5K
 Digital Intermediate(DI):2K
 
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
 Deluxe社(フィルム)
 LightIRON Digital(DI)

■音響:
 Dolby Digital、Datasat、SDDS

■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
 Buzzy's Recording(ポストプロダクション)
 Swelltone Labs(ポストプロダクション)
 Audio Head Post(ポストプロダクション、最終ミックス)
 Dolby Laboratories(サウンド・ミックス)
 20th Century Fox Studios(フォーリー・レコーディング)※特殊効果音

■制作背景
・制作予算:約23億円 /100円換算
・世界興行収入:33億円 /100円換算
・撮影:アメリカ、アイルランド、スペイン

■賞:
7つの賞にノミネートしています。



キャスト情報


■監督:
スティーヴン・ソダーバーグ / Steven Soderbergh

■出演者:
ジーナ・カラーノ / Gina Carano
ユアン・マクレガー / Ewan McGregor
マイケル・ファスベンダー / Michael Fassbender




映像クオリティ・レビュー総評



【画質】

ツルっとしたデジタル風の高コントラスト映像





ブルーレイ映像マスタ



映画マスターは、デジタルカメラのレッド・ワンMXカメラで撮影された4.5Kがマスターの映像です。
それを2KのDIで仕上げたマスターになります。
TSUTAYA限定レンタル版を購入したため、通常版と違うのかわかりませんが、困った映像です。
とにかくツルツルしていて、立体感がありません。
全編蛍光色と白黒の映像で、評価が非常に難しいです。
1つ言えることは、決して高画質ではないということです。


解像感


解像感が一番難しいのですが、一見するとビデオ風に見えるのですが、よくみると細かいところまで解像しています。
恐らく色がハレーションをおこしていて、シーンによって蛍光色の色素液体をこぼしたような感じです。
そのため、解像感に影響しているように感じます。
その色を気にしないようにすると、解像感が結構あることが見えてきます。
冒頭20分はかなり色の影響で印象が悪いですが、よく見ていくと解像感があることがわかります。
色にじみで精細感は感じません。


ノイズ感


蛍光色の色滲みで、ノイズ化しているように感じます。
これはカラーグレーディングによるものだと思いますが、ほぼ全ての被写体が蛍光色で、色がハレーションをおこして、縁取りにそのグレーディングの色で輪郭が出来ています。
つまり、窓の光であれば、蛍光青色の輪郭、人物の顔は蛍光黄緑色の輪郭、白熱灯であれば蛍光赤色の輪郭という具合です。
管理人としては、光などに色の輪郭は不要です。
グレーディングでシーンの色調が、赤寄りだったり、青寄りだったりするのは演出上、そういうものと理解できますが、輪郭の縁取りが出来るほどのものはちょっと困ります。
またハイライトは完全に飛んでいて、光が飽和しています。
一方、冒頭20分を過ぎ、車を強奪したあとは、白黒映像が混ざり出し、色のハレーションは収まります。
逆に、白黒映像に合わせたかのように、通常シーンも色が脱色調に激変します。
くすんだ茶系の色調です。
デジタルノイズはほとんどないのも特徴です。
なんとも評価が難しいソフトです。


鮮度感


白ピークと黒はなぜかちゃんとしていますので、空気感は鮮度を感じます。
最初に視聴した時は、撮影環境を知らなかったため、4Kの一眼レフで撮影したのだと思っていました。
それくらい、ホームビデオ風に感じます。
一方で、鮮度はあるので、不思議に思っていました。
ただし盛大な蛍光色と、脱色調によって、既視感は全くありません。


階調性・コントラスト


コントラストは、かなり高く、ハイライトは飛んで、黒は強力に沈みます。
そして不思議ですが、顔などの階調性はかなり自然で、バンディングなどはありません。
人物表現の良い階調性で良好です。


カラー


冒頭の蛍光色を除くと、中盤以降は色数はかなり削られています。
意図されたものだと思いますが、白黒シーンもそこそこ多く、ちょっと今一つです。
脱色調がメインと捉えたほうが良いと思います。
所々、シーンによって、急激にカラフルになったり、緩急が極端です。



音声クオリティ・レビュー総評



【音質】

センターチャンネル中心の環境音メインの音声






ブルーレイ音声マスター


映画マスターは、普通ですが、このソフトはとても不思議です。
基本的に、ホームビデオで収録されたようなセンターチャンネルメインのモノラル風音声です。
最初、AVアンプの設定がおかしいのかと思ったくらいです。
それから、音圧がほとんどありませんので、かなりボリュームを上げることになります。
ソフト化に際して、エンコードがよくなかったのかもしれません。


ダイナミックレンジ(音域バランス)


ダイナミックレンジはせまく、ホームビデオ風です。
冒頭30分くらいは本当に、ハンディカムで収録したのだと思っていました。
バランスはよいものの、上下に伸びる感じはしません。
ただ、S/Nはかなりよく、1音1音がクリアでキレイな音です。


瞬発力・量感(キレと強さ)


銃声しかこのソフトの良い所はありません。
銃声だけにフォーカスしますと、80点くらいです。
基本的に、同録風の音声のため、瞬発力も量感も特に感じるシーンはないため、今一つです。
ホームビデオの音声評価が難しいのと同じです。


情報量(台詞、SE音、音楽)


台詞:
いたって普通です。
同録風の特に感想もない音声です。
ただし、クリアでノイズ感は全くありません。

SE音:
SE音は何と言うか、ほとんどありません。
同録調の環境音が普通に鳴っています。
センターチャンネルがほとんどで、まさにホームビデオ収録のような音声です。
ホームビデオ音声から風切り音や暗騒音を抜いたような感じです。

音楽:
サントラもなぜか、センターチャンネルから鳴ります。
フロント左右のスピーカーでは鳴りません。
どういうこと?
フロント2chのパワーアンプの電源を入れ忘れたのかと思いました。


サウンドデザイン(音像感と音場感含む)


ホームビデオ風のデザインは、エンコードのみならず、マスターからそうなのかもしれません。
または、日本でのエンコードがおかしかったのかもしれません。
昔、ブラックホークダウンのDVDの音声で、サラウンド音声が左右反対だったこともあります。
なにか、そういった類のもののような気もします。
海外版の評価は高いためです。
いずれにしても、オリジナルとは違っていると思いますので、評価は下がります。


サラウンド(移動感含む)


サラウンドはほとんどありません。
センターチャンネルしかほとんど出番がありません。




クオリティ・レビュー詳細



★総合クオリティ     :75点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


★映像クオリティ     :84点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 解像感        :91点
 ノイズ感       :88点
 鮮度感        :80点
 階調性・コントラスト :84点
 カラー        :78点




★音声クオリティ     :65点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 ダイナミックレンジ  :68点
 (音域バランス)
 瞬発力・量感     :70点
 (キレと強さ)
 情報量        :68点
 (台詞、SE音、音楽)
 サウンドデザイン   :60点
 (オリジナルとメディア化)
 サラウンド      :60点
 (移動感含む)




レビュー基準についてはこちらInternal_Link_15px.png
クオリティレビューは、あくまで管理人が感じたことや調べた範囲の事柄であり、記載していることが全て正しい情報とは限りません。
ご容赦下さい。


商品ソフト紹介


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オーディオとホームシアターが三度の飯より好きなアラフィフ管理人です。どちらかと言えばホームシアターのほうがオーディオより好きです。映画ソフトはかなりたくさん観てきましたので、機器だけではなくソフトのクオリティ・レビューも気ままにしていきたいと考えてます。機材検討やソフト購入検討のお役に立てれば幸いです。
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