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2018年05月11日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】96時間 / Taken

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本作は2008年の作品で、2010年リリースのブルーレイ作品です。
フォックスのブルーレイ発売は、2006年11月10日が第一弾ですので、ブルーレイのクオリティも安定してきた時期です。
フォックスがブルーレイに力を入れていた時期ですので、なかなか良いクオリティです。
ただし、DVD時代の名残のような粗さが映像に出ているのが残念です。



コピーライトマーク 2008 EuropaCorp., M6 Films and Grive Productions. All Rights Reserved.


ブルーレイ評価

映像84.jpg音質93.jpg






ソフト情報



■リリース:
 バージョン:ブルーレイ通常版
 発売:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
 時間:94 min
 レーティング:PG-12(日本) / PG-13(米国)
 ※珍しく日本でレーティングが入っています。
  これよりハードな内容で「G」映画はいっぱいありますが、どういう基準なのでしょうね。
 制作年:2008年
 発売日:2010年3月5日

■映像:
 コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
 解像度: 1080p
 アスペクト: 2.34:1(スコープサイズ)
 ※某Web販売サイトはビスタサイズ表記ですが間違いです。

■オーディオ:
 英語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)
 日本語:DTS 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)

■字幕:
 日本語、英語

■ディスク:
 Blu-ray Disc 1枚
 片面2層 (BD-50GB)

■リージョン:
 Region A

■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約37Mbps

■撮影カメラ:
 ジェネシスHD Camera、パナビジョン・プリモレンズ
 ※2Kデジタルカメラ
 パナフレックス・ミレニアムXL2、パナビジョン・プリモレンズ
 パナフレックス・ミレニアム、パナビジョン・プリモレンズ

■映像マスタ:
 撮影マスタ・フォーマット:
 HDCAM SR(撮影マスター)(2K)
 Super 35 (フィルム)
 DI(Digital Intermediate):2K
 
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
 DeLuxe, Hollywood(フィルム)
 Digital Factory(カラー・タイミング)
 Eclair Numérique(カラー・グレーディング)

■音響:
 DTS、Dolby Digital、SDDS

■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
 Analog Factory(サウンド編集)
 Digital Factory(リ・レコーディング、ミックス、サウンド編集、音響効果)
 Dolby Laboratories(サウンド・ミックス)

■制作背景
・制作予算:約25億円 /100円換算
・世界興行収入:226億円 /100円換算
・撮影:フランス、アメリカ

■賞:
2つの賞にノミネート、2つの賞を受賞しています。



キャスト情報


■監督:
ピエール・モレル / Pierre Morel

■出演者:
リーアム・ニーソン / Liam Neeson
ファムケ・ヤンセン / Famke Janssen
マギー・グレイス / Maggie Grace




映像クオリティ・レビュー総評



【画質】

フィルムルックでクッキリ映像





ブルーレイ映像マスタ



映画マスターは、2Kのデジタルカメラと、フィルムカメラの両方で撮影され、2KのDIが作られています。
DIが2Kで作られていると、そこで画質は決まってしまうため、せっかくのフィルム撮影が活かせないことになってしまいます。
撮影後、すぐにフィルムスキャンされたため、キレイなフィルムグレインです。
フィルムとデジタルの撮影の違いはあまり感じられないレベルで、フィルムグレインがあるかどうか、という具合です。

ブルーレイのマスターはこの2KDIですが、かなり明快でクッキリした映像です。
「ダイ・ハード4.0」に近い映像で、同じ20世紀フォックスのブルーレイだからかもしれません。
制作は違いますが・・・。
マスターDI制作時かエンコーディング時に付いたであろうデジタルノイズが残念ですが、それ以上にクッキリした画面は好印象です。


解像感


解像度はフィルム撮影の2Kマスターにも関わらず、結構優秀です。
劇画調の描写ですが、クッキリしていて明快です。


ノイズ感


デジタルノイズはDIで出来たような気がしますが、輪郭補正とモスキートノイズがあります。
ちょっとDVDに通じるノイズです。
フィルムグレインは黒い粒子を多めに残してザラザラしていますが、恐らく高感度フィルムを使った制作者の意図だと思います。
ところどころ明部と暗部の境目に出る暗部側の緑かぶりがちょっと残念です。
米国でのシーンでは、強い日差しでハイライトが飛び、階調がベタっとして、輪郭に赤いにじみが出るシーンもあります。


鮮度感


カラー・タイミングやカラー・グレーディングを専門の会社が担当していることから判りますが、結構凝っています。
配光は、青緑やアンバーのものを使ったりして、仕上げ時に映える背景色にしていることが判ります。
TVドラマのCSIシリーズなどでもおなじみの手法ですね。
空気感は良く、白と黒の鮮度が良いため、非常に安定しています。
階調を損ねるシーンや色かぶりのあるシーンも散見され、そこでは鮮度感が損なわれます。


階調性・コントラスト


グレーディングによる強靭なコントラストはどのシーンもクッキリしています。
かなり強いコントラストで、暗部の黒はかなり沈みます。
一見してわかる劇画タッチの深いコントラストです。
緑かぶりがあるシーンでは階調は今一つですが、そうでないシーンもあります。
フィルム特有の強靭なコントラストのため、明部はクリアで、暗部はずっしり沈みます。
暗部に関しては、意図的に沈めていますので、暗部階調は黒が強く既視感のある階調ではありません。
あくまでも高コントラストでエッジの効いた劇画タッチの暗部階調です。


カラー


ちょっと見たら、Deluxe社のフィルム映像だとわかる濃厚な色彩です。
色の純度が高く、かつ自然に近いので、違和感はあまりないかと思います。
また凝った色の付いた配光により色数もそこそこ多めです。
肌の表現などがとても良いため、キレイな映像に見えると思います。




音声クオリティ・レビュー総評



【音質】

丁寧に作られた音場感のある音






ブルーレイ音声マスター



映画マスターは、低予算ながらしっかりと丁寧に作り込まれたお手本のようなサウンドです。
重量感のある音場の広いサウンドで、ソフト化に際してもしっかりしていて、気持ちの良いサウンドです。
20世紀フォックスのブルーレイの基本フォーマットで、メイン音声はロスレスDTS-HDMAで日本語はロッシーDTSです。

なお、余談ですが、2作目、3作目となぜか新しい作品になるほど、音のクオリティは落ちていきます。
3部作の中では、本作が一番音が良いです。


ダイナミックレンジ(音域バランス)


ダイナミックレンジはかなりあり、要所での音は重低域が良く伸びます。
中低域寄りのバランスでアクション映画らしいサウンドと言えます。
高域は少し抑えめで、マイルドな印象もあります。


瞬発力・量感(キレと強さ)


瞬発力よりも量感で迫る音響です。
低音はオーディオ的な弾力を感じる締りのある音で、心地よさがあります。
そういう意味で音楽的な音響です。
キレキレの音ではないため、物足りない感じもありますが、厚みのある音が好きな方には高評価だと思います。


情報量(台詞、SE音、音楽)


台詞:
台詞はアフレコが多いのか、情報量があります。
分厚い音が乗るので、ちょっと自然さはありませんが、劇場風の映画らしい台詞です。

SE音:
芝居部分の環境音まで作り込んだSEは、かなり情報量があります。
現代的な粒々感のある優秀なサウンドです。
銃撃音もちょっと強調気味ですが、管理人の好みです。
同録の空砲音収録のソフトも多くなっている中、本作のように作り込んだ派手な銃声はやはり迫力が違います。

音楽:
サントラは、現代フランスのデザインっぽさが出ていて、ロック系のサウンドです。
弾けるような低音や太めの高域は、ロック音楽をオーディオ的に聴いている感じです。
またそれが芝居部分を邪魔せず、高揚感を伴うようなミックスで好感が持てます。
芝居部分同様に音場感は広く、伸びやかです。
重厚なオーケストラ編成のサントラとは違う味が出ています。


サウンドデザイン(音像感と音場感含む)


音のコントラストが高いため、克明に鳴りますが、空間の広がりも感じられるデザインです。
フランスの空気感や雑踏感などもよく描写します。
これはストーリー上、音を聴くようなシーンもある関係で、環境音は多めです。
アクションものなので、話に集中すると聞き逃してしまいそうな感じですが、その場面にいるような実在感のある音作りです。
ソフト化に際して、不満に感じる部分はほとんどなく、そつなく良く作り込んでいます。
監督のこだわりだと思いますが、銃声やアクション音はかなり凝っていると思います。


サラウンド(移動感含む)


濃密なサラウンドではなく、雑踏などの環境音や車の移動音などが自然に配置されています。
アクションシーンではよく包囲するデザインで、移動感よりも広い音場感を形成します。
どのシーンでもサラウンドスピーカーがなんらか自然と鳴っていて、結構なこだわりを感じます。



クオリティ・レビュー詳細



★総合クオリティ     :89点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


★映像クオリティ     :84点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 解像感        :87点
 ノイズ感       :80点
 鮮度感        :81点
 階調性・コントラスト :85点
 カラー        :88点




★音声クオリティ     :93点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 ダイナミックレンジ  :92点
 (音域バランス)
 瞬発力・量感     :92点
 (キレと強さ)
 情報量        :94点
 (台詞、SE音、音楽)
 サウンドデザイン   :93点
 (オリジナルとメディア化)
 サラウンド      :92点
 (移動感含む)




レビュー基準についてはこちらInternal_Link_15px.png


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オーディオとホームシアターが三度の飯より好きなアラフィフ管理人です。どちらかと言えばホームシアターのほうがオーディオより好きです。映画ソフトはかなりたくさん観てきましたので、機器だけではなくソフトのクオリティ・レビューも気ままにしていきたいと考えてます。機材検討やソフト購入検討のお役に立てれば幸いです。
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