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地方の闇 〜 詐偽師X 〜 3

X 以上に温泉施設を食い物にした連中がいたのである。
土建屋の社長である村長と、その娘婿である別の土建屋だ。 2人は、地域の建設工事の談合を仕切っており、 Xの温泉施設も、総工費のうち5割はゼネコンが受注したが、 それ以外を村長の娘婿の会社が受注した。 また、施設の警備・清掃は、村長の娘の会社が受注している。 欧米では、こういう公私混同をしただけで、村長はクビである。 ところが、地方ではこうしたことをほとんど問題視しないのである。 こうした状況の中、警察が動いた。 村の自浄能力のなさに、業を煮やしたようだ。 不正入札の疑いで、役場の課長と業者の社員を逮捕したのである。 役場の課長は、高卒の苦労人で、真面目な人だったが、 村長らに命じられるまま、書類を作っていたようだ。 その直後、Xも逮捕され、拘留されて検察の取り調べを受けたが、 従属的犯行で関与の度合いが低いとして、不起訴処分になった。 私の友人いわく 「すべてを役場の課長がやったかのように、Xが書類を作っていたに違いない」。 なお、役場の課長が逮捕された日、村長は悠々と温泉に入っていたそうである。 そんな村長や村議会の態度に警察がカチンときた。 そんな態度なら今度は徹底的にやってやる、とばかりに、 別件の受託収賄の疑いで、村長と娘婿を逮捕してしまった。 村長はそれでも職に居座ろうとしたが、ついに観念して辞職した。 警察関係者によると、村長の自宅の金庫には、1億円以上の現ナマが入っていたそうである。 Xは、「地方には懲りた。俺は地方にはもう手を出さない」と言っているそうである。 地方の闇〜詐偽師Xと夕張市〜 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後がなんか しまらなかったです(^^;)

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