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医療事故を起こした医者たちが、それを隠ぺいしたことから悪夢の一夜を迎えることになった・・・ しかし、本当に怖いのはウイルスではなく、追いつめられた人間たちの精神が、壊されていく事だった。

皆さんこんばんは。
最近、マック行って、知らないハンバーガーがたくさんあり過ぎて注文の時に悩み過ぎた結果、
100円マックでその場をしのいだ、僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございまする。



さて、今夜お送りする作品は、久しぶりにJホラー作品をご紹介しましょう。
その映画とは「感染」でございます。
昨日、たまたまYouTubeに投稿しているのを偶然みかけてしまい、最後まで見ちゃいました(笑)

「感染」という言葉を聞くと、人間が、特殊なウィルスに感染され、ゾンビになって他の人間を襲っていくというイメージが多いと思うんですが、今作では死に追い込むような特殊な
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「28日後」「●REC」のようなゾンビやウィルス感染によって、人間を襲うシーンなどは、一切出てこないんです。
その代わり、日本独特の不気味さで描かれているからこそ、おぞましく思える全く別の意味としての「感染」がこの作品の軸となっているんです。

それでは、ここで登場人物の心の中に潜む、様々な思惑を描いた作品。「感染」のあらすじを
ご紹介しましょう。

舞台はとある古い病院。
患者数が多い割には赤字続きで、国からの交付金も満足に受けられずに予算がなく、
注射針などの備品も底をつきかけ、業務の多忙さ故にほぼ毎日夜勤でスタッフ間の関係や病院内の雰囲気も悪くなっていく。
そんなある日、塩化カルシウムを入れる所を塩化カリウムを入れるという初歩的な医療ミスによって一人の患者を死なせてしまうのだった。
このミスが発覚すると、確実に交付金がストップすると思った主人公・秋葉らはそのミスを隠ぺいする。

そんな中、内臓が溶け出すと言う奇怪な症状の急患が運ばれて来た。
どうやら、未知のウイルスに冒されているらしい。
現状では自分たちの手に負えないと判断した秋葉は、受け入れを拒否してしまう。
ところが、、研究欲に駆られた赤井医師によって、患者は院内に運び入れられるのだった。
その後、ウイルスは接触した看護婦らに感染し、次々に命を奪ってしまう。

その出来事を、始まりに彼らを今まで味わったことのない恐怖の一夜が幕を開けるのであった・・・・
劇中の中でも、佐野史郎演じる赤井が、「このウィルスは、意識に感染するんだ」というセリフが
あるんですが、僕が思うに、映画の人物の中に潜む、恐怖・怒り・葛藤・絶望など負の要素を、
周りの人間に不気味で得体の知れない物理的なモノとして描かれているんですね。
最初の発端は、ちょっとした医療ミスが原因だったんです。
この事件により、怯える人間、冷静になろうとする人間、揉み消そうとする人間、正直に事の成り行きを報告しようとする人間など、一つの出来事に様々な思惑が飛び交うんですね。

その場での決定が、「死体を温め誤って投与してしまった証拠を隠ぺいする」結論に至った訳なんですがでも、自分達が今している行為に対しての恐怖心がしだいに大きくなってしまい、その後、次々と浮かび上がる不安材料の登場で、その中の一人が精神的に壊れてしまい、やがて関わった周りの人間も「感染」というような解釈で伝染してしまったのではないのかなとも思えたんですね。

そして、日本の不気味さを象徴するアイテムが「鏡」なんです。
色々なJホラーで鏡という特別な存在として様々な作品にも使用されている重要なアイテムなんですが、今作でも、人物を映し出すシーンの前に、鏡の世界から、現実世界に戻すような描写が
印象的でもあったんです。
そして、入院中のおばあちゃんが鏡の中で話しかけたり、佐藤浩市演じる秋葉が、巧みなカメラ演出によって鏡の中から出てきたかのようなシーンもあったりなど、「鏡」という存在を通して、この
空間がすでにこの世のモノでは無い場所という考えも彷彿させているようにも感じたんです、しかも、今作の舞台は「病院」。
僕個人的な、思いとしては病院という場所は何処か不気味な感じがするんですね。
お昼に誰かのお見舞いとか行って、トイレにいくとなんとも落ち着かないんです、後ろの個室から
「何かが」出てきそうな・・・・
今でも病院のトイレに行くのは躊躇してしまいますね(笑)
そんな、不気味な場所でさらに恐怖心を煽るような演出も数多くあったんです。

その中で、特に印象的だったのは、登場人物が画面から消えても数秒間その部屋を映し
出す事により、いるはずのない「何かの存在」をアピールしているんです。
なので、その演出を意図的にされる事により、観客が無意識に画面の隅々にまで目を通してしまうんですね。
以前ご紹介したスティーブンキングの「1408号室」でも似たような手法が使われていたと思いますよ。
しかも、今回は日本独特な不気味さを感じれる病院という事もあるので、なおさらこの手法により
観客の立場からすれば一段と恐怖のリアリティが増すのではないでしょうか?

この「感染」で起こり得る状況を理解する解釈の一つに精神科の中園が、人間の脳によってすべては、決定され物事を見せさせられているという医学的な根拠も含め解説するシーンがあるんです。
例えば、僕たちが見ているりんごという赤色も実は、脳が赤というように命令しているんだとか・・・

その事により、秋葉を含めた関係者達が、緑の液体に犯されてしまうという恐怖を脳が具体化させ、パニックに陥ってしまったという事も医学の視点からみれば頷ける解釈でもあるんですね。
でも、結局はそれが、現実い起こった事なのか、それとも集団でパニック状態になったのか?それは結局誰にも分からないんですね。

なので、科学や医学でも、すべては説明することは不可能というテーマも込められている作品とも
感じ取れたんです。

誰も心の奥に潜む「負」の感情をテーマにして描かれるJホラー作品、「感染」。

是非、ご覧下され。

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