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古いCPUのメルトダウンとスペクターのパフォーマンス影響は?25.75%のダウンと10.28%のダウン

メルトダウンとスペクター問題ご存知でしょうか?どちらもIntel製CPUは影響を受ける脆弱性です。この脆弱性はmacOSの緩和策やWIndowsの緩和策のパッチ(OSのアップデート)で対策でき、すでにリリースされています。この緩和策を当てれば脆弱性の影響が抑えられる一方、パフォーマンスが悪くなるという噂があります。特にパフォーマンスの影響を受けてしまうのは古いCPUです。最近のSkylakeやKabyLakeなどのCPUは影響をあまり受けないと言われています。当ページで第3世代CoreプロセッサーIvy Bridgeのパフォーマンスへの影響がわかります。


Appleの公式測定では、Meltdown、Spectreの緩和策のパフォーマンス影響は2.5%未満と発表しています。ほぼ影響がないってことですね!
Apple公式の見解:ARM ベースおよび Intel CPU の投機的実行の脆弱性について


メルトダウンとスペクター問題って何?


メルトダウンはIntel製CPUの脆弱性でCPUが利用するメモリの生データにアクセスでき、最悪パスワードも知ることができてしまう問題、スペクターはIntel、AMD、ARM CPUメーカー共通の脆弱性でレイヤーを迂回できる脆弱性です。パッチの提供で影響が緩和されるようですが30%程度の性能ダウンの可能性があるとかないとか騒がしい状態です。2018年になってから突然このような話が湧いて出てきましたが、数ヶ月前から各メーカーは対策に力を入れていたようです。


原因はCPUのアーキテクトの問題(アウトオブオーダー実行)と言われているのでOS関係なしでIntel製CPUが搭載されている製品は影響を受けてしまいますね。
Yahooトップニュースでも報道されていました。
CPUに脆弱性発見、機密データ漏えいの恐れ 業界全体で対応
1/4(木) 13:41配信

Windows7以降はWindows Updateで対策が可能です。
Microsoft is already fixing the big chip bug − here are the Windows PCs that will be most affected
古いCPUはパフォーマンスダウンが避けれない感じです。Skylake以降であれば性能は大差ないようです。

Apple iPhone/iPadはiOS 11.2でメルトダウン緩和策対策済です。
macOSはHigh Sierra 10.13.2で緩和対策済です。
Apple TVはtvOS 11.2で対策済です。
Apple曰く、メルトダウンとスペクター問題は「全MacシステムとiOSデバイス」に影響を与えるが長くは続かない

さらに、スペクター問題を緩和するためのmacOS High Sierra 10.13.2 Supplemental Updateが1/9にリリースされています。
Apple、CPU脆弱性“Spectre”へ備えた追加アップデートをMacへ提供開始
High SIerra 10.13.1から10.13.2にアップデートした際、ベンチマークの数値が下がったのはこの影響があるのかもしれませんね。(こちらでベンチマークの結果を公開しています。メモリ、CPUなど細かな性能を比較しながら見ることができます。)

Ivy Bridge Core i5のメルトダウンとスペクターのパフォーマンス影響は?


第3世代CoreプロセッサーIvy Bridge Intel(R) Core(TM) i5-3210M CPU @ 2.50GHzを採用したMacBook Pro Retina Late2012でメルトダウンとスペクターを緩和したことによるパフォーマンスへの影響を調べてみました。

結論としては、以下の通りです。
Ivy BridgeのCore i5は性能ダウンの影響を受ける!
シングルCPU性能は25.72%のダウン
マルチCPU性能は10.28%のダウン


macOS High Sierra 10.13.2でメルトダウンの緩和策、10.13.2の追加アップデートでスペクターの緩和策に対応しています。ここでは、macOS High Sierra 10.13.1と10.13.2の追加アップデートのベンチマークの値を比較して性能への影響を見ていきます。

macOS 10.13.2は10.13.1からどの程度性能が変わっているの?


追加アップデートを提供した10.13.2と10.13.1のUnixBenchの生の数値を比率(10.13.2÷10.13.1)表していす。100%で10.13.2と10.13.1は同性能、100%超えで10.13.2追加アップデートの性能が優れいていることを示しています。わかりやすいように赤は性能が劣っている、青は性能が良いというように色づけしています。
ベンチ項目シングルCPUの性能マルチCPUの性能
Index Score74.28%89.72%
Dhrystone 2 using register variables91.65%103.02%
Double-Precision Whetstone92.03%99.86%
Execl Throughput88.26%86.22%
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks79.72%169.03%
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks89.08%184.52%
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks93.10%137.39%
Pipe Throughput36.15%41.54%
Pipe-based Context Switching71.27%60.80%
Process Creation82.92%93.73%
Shell Scripts (1 concurrent)94.03%95.91%
Shell Scripts (8 concurrent)101.92%91.91%
System Call Overhead28.03%34.29%


シングルCPUはとても遅くなっています!メルトダウン、スペクターの緩和策に影響を受けていることがなんとなくわかりますね。
マルチCPUも落ち込み幅は少なくなっています。でも影響を受けています。

i5-3210Mは、2コア、4スレッドのIntel製CPUです。シングルCPUは4スレッドのうち1つを使ったベンチマーク、マルチCPUは4スレッドを使ったベンチマークです。通常の利用でCPUがシングルで動いている、マルチで動いていると意識することはありません。

アプリでマルチスレッドプログラミングを施していない単純なプログラムはシングルCPUで動作します。
今回のベンチマークは、1つのプログラムを動かした処理時間と同じプログラムを複数同時に動かした場合の処理時間の結果を数値化したものです。

macOSのカーネル、SafariやFinderなどのアプリはマルチスレッドを使っています。スレッドは1つの処理と考えると1つ1つの処理はパフォーマンスが悪くなります。アプリはファイルを読み込んだり、ファイルを書いたり、スレッドを生成したりと色々なことを行なっているので細かくベンチマーク項目単位で考えること自体意味がないですよね。

落ち込みが激しいベンチマーク項目は、Pipe ThroughputとSystem Call Overheadです。
プロセス間通信でパイプを使うパターンが少ないと思っているのでPipe Throughputは通常あまり意識する必要がないベンチマークだと思います。

System Call Overheadは、OS標準関数を呼び出す際のオーバーヘッドにあたるのでこの数値が悪いほど1つ1つの呼び出しに時間がかかり(とは言っても1つ1つはわずかな時間です)、パフォーマンスに影響を与えやすいです。

マルチCPU性能は10.28%のダウンです。今までよりちょっと遅い?って感覚だと思います。
シングルCPU性能の25.72%のダウンは、1つの処理がとても重い、エンコードなどのアプリが25.72%遅くなる可能性を秘めています。
軽い処理に関しては影響は軽微です。1秒で終わるのが1秒ちょっとになっても体感上あまり変わらないかと思います。



macOS High Sierra メルトダウン・スペクターの影響を受ける前と後【シングルCPU】


macOS High Sierra メルトダウン・スペクターの緩和策適用前の10.13.1のScoreと適用後の10.13.2追加アップデートのScoreをベンチマーク項目と影響を合わせて掲載しています。ScoreはいずれもシングルCPUです。マルチCPUはこちらです。

ベンチ項目影響10.13.2 Score/10.13.1 Score
Dhrystone 2 using register variables性能ダウン27221282.6/29700150.4
Double-Precision Whetstone性能ダウン4777.9/5191.7
Execl Throughput性能ダウン345.2/391.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks性能ダウン175768.2/220471.9
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks性能ダウン48801.7/54781.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks性能ダウン658727.3/707540.8
Pipe Throughput性能大幅ダウン368341.5/1018827.6
Pipe-based Context Switching性能ダウン86430.6/121266.6
Process Creation性能ダウン1740.9/2099.5
Shell Scripts (1 concurrent)性能ダウン2538.4/2699.6
Shell Scripts (8 concurrent)性能アップ589.6/578.5
System Call Overhead性能大幅ダウン286342.2/1021461.3
Index Score性能ダウン412.1/554.8


macOS High Sierra メルトダウン・スペクターの影響を受ける前と後【マルチCPU】


macOS High Sierra メルトダウン・スペクターの緩和策適用前の10.13.1のScoreと適用後の10.13.2追加アップデートのScoreをベンチマーク項目と影響を合わせて掲載しています。ScoreはいずれもマルチCPUです。シングルCPUはこちらです。
ベンチ項目影響10.13.2 Score/10.13.1 Score
Dhrystone 2 using register variables性能ダウン65169561.9/63258320.6
Double-Precision Whetstone性能ダウン18394.6/18421
Execl Throughput性能ダウン851.9/988
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks性能アップ364041.3/215365.1
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks性能アップ102190.5/55381.7
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks性能アップ1120079/815272.8
Pipe Throughput性能大幅ダウン955445.6/2300005.9
Pipe-based Context Switching性能ダウン269600.3/443393.9
Process Creation性能ダウン3849.5/4107.1
Shell Scripts (1 concurrent)性能ダウン4528.6/4721.5
Shell Scripts (8 concurrent)性能ダウン631.4/687
System Call Overhead性能大幅ダウン817913.8/2385468.7
Index Score性能ダウン925.2/1031.2


まとめ


いかかでしたでしょうか。ここまでMacBook Pro Retina Late2012のIvy Bridge 第3世代プロセッサー Intel Core i5でメルトダウン・スペクター緩和策を適用する前と後の違いから影響度をご紹介してきました。

影響はアプリの実装次第というところがあります。
システムコールのオーバヘッドが大幅に悪化しているのでOS標準関数を大量に呼び出している処理は影響を受けやすいです。

残念ながらIvy Bridge世代の古いCPUは影響を受けてしまうことがわかりました。

でもメルトダウン・スペクター共に脆弱性に該当しています。メインで使うmacには適用しておきたいですね!特にメルトダウンは悪用される可能性が最も高い脆弱性とAppleが発表しています。できる限り速やかにアップデートです。


macペアレンタルコントロールでできること【小学生にmacを使わせるための設定例】

WindowsノートPCが古くなり、小学生(高学年)の子供にmacを使わせるためにmacOS High Sierraを使って設定した内容をまとめています。子供用AppleIDの取得方法、macのアカウント登録、macのペアレンタルコントロールなどがわかります。

macOS Catalina以降はScreen Timeに統合されました


macOS High Sierra、Mojaveまではペアレンタルコントロール(システム環境設定)です。macOS Catalina以降、iPhone、iPadと同機能のスクリーンタイムに機能が変更になっています。ここでご紹介している内容はぺレンタルコントロールに関する記事です。


ペアレンタルコントロールとスクリーンタイムの違いは?ペアレンタルコントロールはmacOS限定のサービスでした。スクリーンタイムはiOS(iPhone/iPad)、macOS統合されたサービスです。そのためiPhone/mac個別に管理することができなくなります。macの利用時間は3時間、iPhoneは2時間まで等の個別設定することができなくなります。スクリーンタイムで設定済みの休止時間、App使用時間の制限等がmac利用時にも適用されます。App使用時間の制限にmacにインストールしたアプリ(その他カテゴリ)が表示できます。こちらでアプリ毎の時間制限を指定することもできます。



macペアレンタルコントロールでできること


iOSと違い、macは複数のユーザで利用することができますね。子供用のアカウントを作る際、ペアレンタルコントロールでmacで使える機能を制限することができます。ペアレンタルコントロールで管理できることは、こちらで紹介しています(画面付き)

macでペアレンタルコントロールを使うことで何ができるのか?代表的なものを3つご紹介します。
1)macを使う時間を制限することができます
Yahoo!きっずで遊んだり、ゲームをしているとあっという間に時間が過ぎますよね。この1日1時間だけ!というような設定ができます。30分単位で設定することが可能です。
利用制限時間が近づくとメッセージが表示されます。この画面で延長することも可能です(管理者権限が必要)

=>親がいなくても、macを使う時間を制限することができます。

2)使わせたくないアプリを制限できます
アプリの起動はLaunchPadではなく、アプリの一覧が表示されるような画面から行います。この画面に表示されるアプリは、ペアレンタルコントロールで許可したアプリしか表示できません。

さらにFinderはmacの様々な情報にアクセスできますよね、シンプルFinderは本当にシンプルでサーバに接続することや他のボリュームを見るような操作がほぼできないようになっていました。子供が画像をダウンロードしたとしても、シンプルFinderからは探すことができないくらいです。

=>勝手に色々見るには、若干の敷居があります。好き放題できるようになった子供は素直に褒めてやりたいです。

3)ブラウザの制限ができます
あらかじめ許可したサイトだけ見ることができる設定、アダルトサイトは制限し、さらに許可するサイトと禁止するサイトを設定する方法の2つの方式があります。
お子さんがブラウザで何か見たいと小さい頃のうちは、あらかじめ許可したサイトだけ見ることができる設定が便利です。
アダルトサイトは制限する方式は、Apple独自のフィルタが入っているようで通常のサイトでも見ることができないサイトがあります。規則はわかりません。子供がSafarで見えないページがあると訴えてきたらその場(管理者権限)で許可することもできます。
Safari以外のブラウザでは制限できません。アプリを許可する際に、Chrome、Firefox、vivaldiなど標準以外のブラウザは禁止してくださいね。

=>危険なサイトは見れないので安心です


子供にmacを使わせるなら自分のアカウントではなく、ペアレンタルコントロールを設定した子供用アカウントを用意することで、ご紹介したような制限ができます。

子供用AppleIDの取得方法


子供用AppleIDは取得しなくても、取得するにしても、macにログインするための必須事項ではないです。子供用AppleIDを作るメリット、デメリットをまとめました。
【子供用AppleIDを作るメリット】
・子供用のAppleID(@icloud.com)が使えるようになる。
・連絡手段としてメールが使えるようになる。
・お古のiPhoneを子供にもたせてFaceTimeオーディオを使った無料通話が可能
・使えるアプリやアクセスできるサイトを制限できる
・5GBのiCloudストレージが利用できる

【子供用AppleIDを作るデメリット】
・親が管理するものが増えます。
・AppleID自体の作り直しができない。安易なアドレス名は避けたい
・一度登録するとWebなどから削除できない。(サポートに連絡して削除できます)


13歳未満の息子、娘に家族用のAppleIDが作れるってご存知ですよね。
子供用AppleIDのつくり方はこちらのアップル公式でわかります。
ファミリー共有とお子様用の Apple ID

親がAppleIDをすでに持っていることが前提です。子供のアカウントで何か購入(承認と購入のリクエストをONにすることで制限ができます)すると親のAppleiDに紐づけられたクレジットカードから支払いが行われる仕組みです。

iPhoneで作る方法のほか、macでも作ることができます。macOS High Sierra、macOS Sierraでも作れます。

子供用AppleIDを取得する際に注意したい事


AppleIDを取得する際、ID名以外で悩ましいのは、パスワードとセキュリティの質問です。
パスワードは、8文字以上、1つ以上の大文字と小文字、1つ以上の数字を混ぜる必要があります。
セキュリティの質問は、AppleIDサイトにログインする際、パスワードのリセットをする際などに利用されます。そのため初めて飼ったペットの名前、憧れの職業などその当時は覚えていたりしますが時間がたつと忘れがちですよね。

セキュリティの質問で失敗した悪い例です。メモに残して、残した場所も記憶しておきましょうね!
・犬や猫の名前ならともかく、ペットとして飼ったの名前として挙げたのは金魚でした。名前も子供が適当につけて、すでにお亡くなりになっています。
・憧れの職業は、どの時点の憧れだったのか、成長とともに変わっています。

セキュリティの質問の回答は、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字なんでも設定できてしまうので当然覚えていませんよ。子供が入力できるようにひらがなにしたのか、漢字にしたのか、ローマ字にしたのか、それすら覚えていませんでした(笑)

子供の記憶力は信じたいです。こっそりメモにも残しておきましょう


macOS High Sierra ユーザーを作成する


システム環境設定、ユーザーとグループからmacOS High Sierraにログインできるユーザーを新規作成できます。子供のアカウントを作る場合は、制限ユーザーで作ります。
新規アカウントを作成する際、管理者通常ユーザー、ペアレンタルコントロールで管理共有のみ、グループが選べます。

子供のアカウントは、「ペアレタルコントロールで管理」を選びます。

ペアレンタルコントロールで管理できること


ペアレンタルコントロールで何が管理できるの?管理できることは管理画面を見るのがわかりやすいです。
子供が使えるアプリケーションを許可することができます。

アプリケーションタブでは、アプリケーションの使用制限の設定のほか、カメラの許可、Game Centerへの接続許可、メールの送受信を許可した連絡先のみに制限することができます。

メールの管理は、このような設定になります。許可した連絡先をあらかじめ設定できます。これ以外のアドレスからメッセージを交換しようとすると、要請の送信先へメールが届きます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール アプリケーション メールの管理画面



WebサイトにアクセスできるURLを指定できます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール Webの画面

Webサイトへのアクセスを制限しない、アダルトサイトだけアクセスを制限する方法と、あらかじめ許可したURL以外アクセスさせない方法の3つ方式が選べます。

アダルトサイトだけアクセスを制限する方法は、アダルトコンテンツを含む Web サイトを「Safari」で表示できないようにするフィルタを有効化します。またカスタマイズでアクセスを許可するサイトと許可しないサイトを指定することができます。指定したWebサイトのみアクセスを許可するよりは細かな制限が可能になります。

iTunesストアで見せたくない映像を抑止できます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール Storeの画面

iTunes StoreやiBooks Storeを無効にすることもできます。映画やAppのレーティング(年齢)を指定することで大人向けの映画やAppを抑止することもできます。

macを使える時間を制限できます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール Timeの画面

平日に使える時間、週末に使える時間をスライダーで調整できます。夜中や朝方にこっそり使えないようにすることもできます。
設定した時間を超過すると時間の延長を要請することができます。

プライバシーの変更させる項目を設定することができます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール プライバシーの画面

アプリケーションが許可を求める場合があります。その場合は、親が確認しながら許可を与えることができます。

シンプルFinderが使えます。
macOS High Sierra ペアレンタルコントロール その他の画面

初心者向けのFinder、間違いが起きやすいSiriや音声入力の禁止などが設定できます。

ここまで管理画面を見ながらペアレンタルコントロールで何が管理できるのか大体わかったかと思います。

ペアレンタルコントロールで管理するユーザを作成する


システム環境設定>ユーザとグループを選び、鍵マークをクリックして変更を可能にします。リストの下にある+ボタンをクリックすると新しいユーザ、グループを作ることができます。
システム環境設定>ユーザとグループから新しいユーザを作る画面


新規アカウントコンボボックスを通常から「ペアレンタルコントロールで管理」を選びます。
システム環境設定>ユーザとグループから新しいペアレンタルコントロールで管理するユーザを作る画面

フルネームはお子さんのお名前、
年齢は4+が幼児から小学低学年、9+は小学低学年から中学生未満、12+は中学生・高校生、17+は未成年のレーティングです。ここのレーティング設定を元にペアレンタルコントロールのアプリや映画のレーティングが設定されます。あとからペアレンタルコントロールの設定で変更することができます。
アカウント名は、ホームフォルダとして利用するのでローマ字や英語で指定します。
パスワードは子供と相談しながら決めてください。好きなものと嫌いなものをパスワードに設定しました。
確認は子供に打ち込ませて確認しましょう。パスワードのヒントは自由に書いていいです。ただパスワード自体を入力するのは避けた方が良いです。

「ユーザを作成」ボタンをクリックしてペアレンタルコントロールで管理できるユーザが追加できます。

ユーザが作られると、ペアレンタルコントロールの設定も完了しています。もっと細かく調整したい方は、先ほどのペアレンタルコントロールで管理できることを見ながら設定を続けることができます。

実際にログインするとこんな感じです


今回、ペアレンタルコントロールされたユーザはシンプルFinderを使うように設定しています。どんなことができるのでしょうかね。
シンプルFinder、ペアレンタルコントロールされたユーザがmacOS High Sierraにログインした画面、許可したアプリの一覧もわかる


子供のアカウントでは、このMacについてメニューや、システムを再起動することはできません。ログアウト、画面のロックができます。
シンプルFinderは本当にシンプルです。DockにはあらかじめAppの一覧、ドキュメント一覧を表示するためのショートカットがあります。

許可したアプリは、App Store、電卓、iTunesなどの標準アプリのほか、Minecraftも許可しています。
許可は、システム環境設定>ペアレンタルコントロールから設定変更することができます。
Safari以外のブラウザでChromeやFireFoxなどがあります。これは許可しないようにします。アクセスさせたくないサイトが表示できてしまいます。


取得したApple IDは、管理者でも指定することができます。
今回は、子供のアカウントでログインしたあと、システム環境設定>iCloudから設定しました。
管理者アカウントで設定する場合は、ユーザーとグループを開くとユーザーの一覧が表示されます。ここで右クリック操作(2本指でたっぷ)すると詳細オプションが表示できます。詳細オプション画面で、Apple IDの変更ができます。

子供のmac用アカウントのパスワードを忘れたら、管理者はリセットすることができます(ユーザとグループ)

もし、子供または親が子供用AppleIDのパスワードを忘れてしまった場合、こちらからリセットすることができます。
https://iforgot.apple.com/password/verify/appleid?language=ja_JP

まとめ


ここまで、小学生にmacを使わせるための設定として、子供用AppleIDを取得する際に注意したい事やAppleIDの取得方法、ペアレンタルコントロールで管理できること、macOS High Sierraでペアレンタルコントロールのユーザーを作成する方法などをご紹介してきました。

子供の成長は早いですよね。ペアレンタルコントロールのメリットは、時間制限が設定可能なところだと思っています。やりすぎないようにコントロールできるのでいい感じですよ。

iCloudを新たに取得しましたが、Macではあまり活用していません。iPhoneを使わせるためには必須ですね。Macだけなら、必要ないかもしれません。

macのNAS化は信頼性に欠ける?2つの理由

MacBook Pro Retina Late2012とMid2015、2台所有しています。2台のMacはmacOSで快適に連携できる!と信じていました。Late2012にMac OS拡張(ジャーナリング)ボリュームの外付けHDDをつなげています。ネットワーク共有でMid2015から簡単にLate2012に接続した外付けHDDをTime Machine用HDDにすることができます。いわゆるmacのNAS(ネットワーク接続ハードディスク)化ですね。
別のmacのHDDをTime Machineディスクとして使っているイメージ


ネットワーク経由です。バックアップの速度はかなり遅いです。ただTime Machineは裏でこっそりバックアップ処理しているため遅さが目立つことはありません。

そんな環境では、復元時に困るのでは?Late2012に接続している外付けHDDをMid2015に接続することで高速復元が可能になります。

最高の環境が整った!とおもったんです。ですが、どうやら信頼性に欠けることがわかってきました。


以前、Windowsの共有先をTime Machine HDDとして利用しました


Windowsの共有フォルダをMacのTime Machine保存先にすることができます。(できました)
ちなみにmacOS High Sierra 10.13では、defaultsの設定方法が変わったのか、この方法は使えませんでした。

Windowsの共有フォルダに作成したsparsebundleをTime Machineのバックアップディスク先として指定できます。
Time Machineのバックアップは、複数のプロセスが同時にアクセスするような仕組みでした。
そのため、共有フォルダに同時接続数が多くなり、Windowsの挙動がとても不安定になります。
この影響のためか、Time Machineディスクもよく壊れます。First Aidは真っ赤で回復できませんでした。

ネットワーク経由のバックアップは、NASやApple Time Capsuleのようなものが必要なんでしょうね。
そこでひらめいたのがMacのファイル共有を使ってTime Machineディスクに仕立ててしまう方法でした。


mac2台でファイル共有はそこそこいい感じ、でも信頼性がない?


構成はこんな感じです。
MacBook Pro Retina Mid2015=>Wi-Fi=>MacBook Pro Retina Late2012 (USB外付けHDD)

Mid2015は、macOS Sierra、Late2012はmacOS High Sierraです。
Late2012はファイル共有を有効にしています。Late2012はスリープしない設定です。

外付けHDDは、300GBのパーティションをMac OS 拡張ジャーナリングフォーマット、Mid2015のバックアップ用に割り当てています。

Mid2015からLate2012のバックアップドライブをFinderで確認することで、自動マウントされます。これだけの操作でTime Machine環境設定の[ディスクを選択...]からそのまま選ぶことができるようになっていました。

Apple製品MacOS同士なので当然ですが、素晴らしいですね!

ネットワークを経由して、別macに接続している外付けHDDをTime Machineディスクとして利用することができます。
バックアップが始まると、指定したディスク上にApple スパースバンドル・ディスクイメージ Mediaが作られます。ファイル名(ディレクトリ名)はホスト名.sparsebundleです。

初回バックアップにかかる時間は使用済みのストレージ容量に依存します、約150GBで5時間ぐらいが一つの目安です。初回以降は差分なのでそれほど時間はかかりません。

macのNASは信頼性に欠ける理由


2ヶ月間常用してみて、
Windowsの共有フォルダにバックアップするより断然良い
というのが率直な感想です。

問題がないわけではありません。NAS専門HDDやApple Time Capsuleとの違いがわかってきました。

理由その1 再起動がネック


Time Machineは裏方でしっかり働いているので意識することはほぼないです。
これが悪い面に働くことがあり、1度バックアップが壊れ、再作成しています。
Late2012でmacOS High Sierra 10.13を10.13.1にアップデートした時に壊れました。

NASとして利用しているのは、macOSです。当然アップデートがあります。
アップデートする際に、TIme Machineでバックアップ中ってことを意識していれば問題ないのですが、忘れてしまうとバックアップを壊してしまう結果につながります。

バックアップディスクが壊れた場合、Time Machineのバックアップが失敗し続けることになります。壊れてすぐに気づくことはできませんでした。10日ぐらいたった後、通知で気づくことができます。

理由その2 信頼性がなくなることがある


どのタイミングでこれが起きるのか、2ヶ月間使ってみて、1度発生しました。

ある日突然、Md2015で以下のようなメッセージが表示されました。
信頼性を向上するために、新規バックアップを作成する必要があります。と突然バックアップが失敗し始めるイメージ


「"mymac"上のバックアップの検証を完了しました。信頼性を向上するために、新規バックアップを作成する必要があります。」
mymacはLate2012のホスト名です。ボタンは、「後でバックアップを作成」、「新規バックアップを作成」の2つ選べます。

新規バックアップ作成以外の方法で、復旧できるの?
できませんでした。(やればできるのかも)
「後でバックアップを作成」を選んで、ディスクユーティリティで「First Aid」を物理ディスク、物理ボリューム両方やってみました。物理ディスクの方は、警告状態です。物理ボリュームの方は、問題がありませんでした。
物理ディスクのFirst Aid結果、警告状態でパーティションマップに問題が発生していることがわかる
物理ディスクのFirst Aid結果

物理ボリュームのFirst Aid結果、正常です
物理ボリュームのFirst Aid結果

ちなみに、Time Machineディスクに指定すると、ホスト名. sparsebundleフォルダが作られるとご紹介しました、
このsparsebundleフォルダをディスクユーティリティで開くと以下のようになります。
物理ディスク:Apple スパースバンドル・ディスクイメージ Media
  物理ボリューム:Time Machineバックアップ

First Aid後、今すぐバックアップを作成してみましたが、「信頼性を向上するために、新規バックアップを作成する必要があります。」が表示され、一次的なディスクの復旧手段は効果がなかったです。

直前までバックアップはうまくいっているように見えましたが、結局新規に作成し直しました。

macのNAS化は使えないの?


ここまでご紹介したように、バックアップディスクが壊れることがあります。壊れた後、気づくことができます。
バックアップの目的が「ファイルの履歴管理」としても使っている場合、macのNAS化は使えません。10日間バックアップできなかったことに気づけませんでした。

いざという時のためのバックアップとして利用するなら、macのNAS化は使えます。
バックアップファイルが壊れても、バックアップ元のmacが無事ならバックアップし直すだけで復活できます。

mac NAS化のメリット


macのNAS化のメリットは、複数台macを持っている方は「追加投資不要」でmacをTime Machineディスクとして使うことができることです。

また、Appleで正式サポートされている方法なので、復元する際も、HDDを差し替えるだけでUSB3.0の高速アクセスのメリットを受けることができます。

でも、ここまでご紹介したように信頼性にかけます。


まとめ


macのNAS化は、macを複数台持っている方ができる方法です。メインで使っているmacのバックアップ用HDD/SSDを常時接続している方は1つUSBポートが余らせることができます。

信頼性に問題はあります。USBポートを一つ減らせるので、このまま使い続けていくつもりですよ!




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