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2018年05月01日

大きなのっぽのメイドロボ レビュー感想 ゆりかごから墓場まで(ネタバレ)

お婆様のお屋敷で暮らすことになった女の子。
彼女は、お婆様に仕えるメイドロボット「リーシャ」が苦手でした。
時の止まったようなお屋敷で紡がれる、ヒトとモノの穏やかなお話。

エンディング:1種類
プレイ時間:約10分
見ようによっては百合に見えるかもしれないし見えないかもしれないそういうアレです









まじででけえな

yasashiisekai_No-0017.jpg










▼家族や親族からも見捨てられ、傷付いた少女カレンは、唯一の心の拠り所である祖母の家にやってくる。



そこで出会ったのは心の無い、常に笑顔の旧式メイドロボ、リーシャ




自分が心の拠り所にしている祖母に常に付き添い、嫉妬と苛立ちを覚えるカレンだったが…










▼グラフィックがとても綺麗。しかも立ち絵が動きます。




旧式ロボってことで、モーションを追及したんでしょうか。




キュルキュルと動き、効果音をピコピコ鳴らしながらしゃべり、台詞は片仮名混じり。




メイドロボは人間同然に描かれるのが普通なので、靴も履いてなければ手足も完全にむき出しの機械仕掛けだったり、ここまでロボ感のあるメイドロボはなかなかないね












▼お前は感情のない機械だからと、自分のミスも直しておくように偉そうに命令し、これまでの人生で受けた劣等感や怒り、失望全てをリーシャにぶつけるカレン。



だが何を言われても心が無いリーシャは終始笑顔。



心の無い言葉でリップサービスを言われ、カレンは更にいら立つ…












▼う〜〜ん……



このあたりの描写、マジで胸が痛い。


まずこのゲーム、選択肢が数回出てくるんだけど、全部一択なんだよね。

スクショ_No-0002.jpg






そしてそんな一択は、リーシャに冷たく当たるものしかない。






普通のゲームなら好感度がガラガラと落下するようなね。

でも、リーシャはどんな時も、何を言われても、笑顔なんだよね。

スクショ_No-0003.jpg






syuyaku.jpg






こんなに濃い顔ではないが機械と言いながらもキレてしまうカレン。





















つまりカレン=主人公=プレイヤーは、強制的にリーシャに冷たく当たることになる。






これはもうね、リーシャがものすごくいい子なだけにね…







悪い…やっぱ辛ぇわ…









リーシャにはちゃんと心があって、優しさでカレンを受け入れてることが分かるだけに、そんなの関係なく悲しいシーンだ






小島よしおくらい、でもそんなの関係ねぇ!













▼祖母はリーシャを呼び出し、自分が死んだらこの人に譲渡権を渡すと紳士を紹介する。






そこでも笑顔で従うリーシャだったが、カレンに「嘘」というロボットにあるまじき行動をとり、自ら死を選ぶ



ロボットの自殺はSFではたまにあるが、心がテーマの作品としては悲しくも、もっともインパクトがある末路だった





ベタ路線だと、次の主人がカレンというストーリーだからね。で、ロボ子だけが何世代も主人公一族を見守るセカイ系になったりする



でも、おばあちゃんとリーシャはお互いにオンリーワンだから、それはない。


どれだけ孫が可愛かろうと、それはない。











▼維持費が膨大だから金持ちの紳士に頼むシーンなんて、やけにリアルだ







ここで初めてカレンの見た目が出てくるけど、地中海育ちっぽくって可愛い




ベタな金髪幼女ではないところもいい















▼本作はジャンルが泣きゲーに位置すると思うのだが、中でも祖母が生まれた時から死ぬまでリーシャと一緒にいたことを表現したスタッフロールでは、目頭が熱くなってしまった



特に最後のあれは卑怯やで…























▼まあ、最後の締めである武蔵野モーツァルトのクレジットには爆笑したけどね









この名前、普段使ってるウケ狙いだからなあ















▼強い心を手に入れ、悲しい出来事から非常に前向きな、明るいエピローグもよかった



タイトルに戻ると笑顔のカレンとリーシャに変わっているのが、実に小粋な演出だ

yasashiisekai_No-0025.jpg




リーシャが下を見ているので何かあるのかな?とは思ったけど、この演出はニクイね





























評価B+
75点




ベタなようで変化球もあり、大変クオリティが高い一作でした。






作者はベーコンレタス列伝などのネタ要素の強いホモゲーを作ってて、今作も百合ゲーという触れ込みだったので、ライトな物を想像していたら、いい意味で裏切ってくれました。




これは凄い…




全然百合なんかじゃないよ…





これはもう、命のドラマだね








ぶっちゃけこのジャンルの製作センスのほうが鋭いんじゃないかと。






ホモゲーよりも









屋上、 レビュー感想 「少女」と「妹」(ネタバレ)

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▼前作、人魚草子-ningyozoushi-同様、義理のきょうだいをテーマにした一作で、屋上での出来事をテーマにした掌編ぽえむ。




前作は姉萌えだったが、今回は妹萌え








▼主人公には自殺してしまった妹がいた



自殺の原因はイジメだった。



主人公はその事をずっと後悔し、助けたいと思っていた



妹は、それでも何度も自殺を繰り返す、そう自縛霊になっても







▼主人公は右往左往しながらも、妹の気を一瞬だけ引く事に成功する…




素顔を取り戻す妹…





















ショッキング表現のあるフェイクなゲームでしたね

警告マークもクリア後に出るというお遊びっぷり。










▼その後ギャグシーンも織り交ぜ、中々の不条理カオスゲームでした。





ここまで、この話の着地点はどこなの?って思ったのは初めてかも






突拍子もない展開のオンパレードなので、伏線を丁寧に張ってあればよかった。








▼でも、結局は「流血表現が苦手な方はノーマルエンドのみプレイ推奨」とあるように、ノーマルエンド以外は、見なくても成立するんですよね(終わり方もノーマルが一番好き)







または4つのEDで完結したストーリーだと見ました






▼掌編というにはかなり長いので、4つのED以外は正直見なくてもいい蛇足で、飛ばしてもいいんじゃないかと。(でもグラフィック表現など、見所も多い)































評価D
50点




絵は元々上手でしたが(今作は素材がかなり多いが、素材ながらに、こんな風に使うとはって感じで、)表現力が人魚草子-ningyozoushi-から上達してましたね











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