2022年05月09日
【ネタバレあり】『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』を語る
夕方に現れて、今晩は。
『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』を見返して案の定茜雫(せんな)熱と茜雫ロスが同時に悪化した、『暇人の独り言』管理人です。
こうなる事は分かっていたけれど、それでもあのヒロインをまた見たかったから、これで良いんだ…
さて。
今回は千々に乱れそうな我が心の平穏のため、『MEMORIES OF NOBODY』のストーリーとそれへの感想をネタバレ全開でぶちまけておきます。
感想については最早管理人の愚痴やら願望やらが多いですが、それでも良ければお付き合い下さい。
・死神代行と死神(?)少女
高校生活の傍ら死神代行として悪霊退治に奔走する、黒崎一護(くろさき いちご)。
彼はある日、霊から記憶が剥がれ落ちてエネルギーだけとなった存在「欠魂(ブランク)」を発見しました。
悪霊という訳でもないものの、通常の霊を成仏させる方法も通じず対処に苦慮していたところ、死神らしき少女の茜雫が登場。
自分の攻撃を止めに来た一護を「うっせーな ばーか!」と押しのけた茜雫は、欠魂(ブランク)達を遠慮なく蹴散らして行きます。
茜雫から話を聞こうとするも、鬼ごっこに付き合わせられたり、何だかんだで食事や彼女好みの紅いリボンを奢らせられたりと振り回され放題な一護。
ついでに顔馴染みの死神達からは、良からぬ企みを抱いている者がおり、欠魂(ブランク)から抜け落ちて現世に戻った記憶の集合体「思念珠(しねんじゅ)」を狙っているかもしれないと、物騒な話も聞かせられました。
一護はそれなりに打ち解けた茜雫と共に、町の見張りと思念珠の捜索を行います。
・思念珠の正体
手掛かりとなる欠魂(ブランク)の次なる登場を狙いつつ、調査に出向く一護と茜雫。
ところが、開始早々に父親とはぐれた少年の霊を見つけた茜雫は「もうすぐこの世を去って長い旅が待っているのに最後の願いが叶わないなんて寂しい」「せめて最後に良い思い出をあげたい」と、横道に逸れてしまいます。
やむなく一護も付き合ったところ、霊の父子を引き合わせる事に成功。
しかしそれと入れ替わるように、魂の世界ソウルソサエティから死神集団の護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)がやって来ました。
十三隊の隊士にして一護と縁深い死神の朽木ルキア(くちき ルキア)によれば、死神に関わる組織や機関全ての名簿を調べたが「茜雫」という名前はなく、彼女が扱っている刀も100年前に持ち主の死神共々消えた物だった。
つまり茜雫とは、今存在しているはずがない者だと言います。
死神にありながら生前の記憶を有しているものの、その中身は家族構成も生活環境も全く異なる映像だらけであった茜雫。
本人も気付いていなかった話ながら、一護の思念珠探しを手伝っていた茜雫こそが、その思念珠だったのです。
悪巧みの首謀者巌龍(がんりゅう)の目的が世界破壊であり、その最重要要素が思念珠だとして茜雫を拘束しようとする護廷十三隊と、彼らの問答無用の姿勢に反発する一護。
両者が激突するかに思われた時、噂の巌龍とその手下達…
かつてソウルソサエティの覇権争いに敗れ追放された一族ダークワンが襲来し、茜雫を攫ってしまいました。
思念珠である茜雫に、自らの記憶を求め彷徨う欠魂(ブランク)達を近付けた時、本来離れている現世とソウルソサエティを衝突させる程の凄まじい力が発生し、良くてどちらか一方が、酷ければ世界そのものが消えます。
一護は茜雫を助け出すべく、ダークワンの潜伏先へと乗り込みました。
・命を懸けて
一護に続いて護廷十三隊の死神達も幾人かダークワンとの戦いに参加し、瞬く間に残る敵は巌龍のみとなります。
「思念珠などただの記憶の集合体 生き終えた残骸に過ぎぬものを」と吐き捨てる巌龍に、一護は「そんなことはねえ…! 茜雫は… 茜雫は今 ここにいる!!」と切り返すと、全力の激突の末に勝利。
助け出した茜雫を連れ、無事に現世へ帰還しました。
しかし、めでたく一件落着…とはならず。
現世とソウルソサエティは既に衝突間近まで接近しており、世界崩壊も時間の問題となっていました。
この事態に動いた茜雫は、2つの世界を安定局面へ戻すため、自分の近くにいる欠魂(ブランク)のエネルギーを放出しにかかります。
それは自分の消滅を招く行為であり、一護からも「止めろ!お前はこれから…」と制止されますが、茜雫は「私より一護が死ぬのが嫌なんだよ!!」と断行したのでした。
捨て身の一手によって現世とソウルソサエティは衝突を免れ、世界は救われたものの…
・名も無き人の思い出
一護は余命幾許もなくなった茜雫を背負い、とある墓地を訪れていました。
現世で家族と共に生きていた証を求める茜雫から、墓に名前があるのを確かめてほしいと乞われたのです。
目が霞んでしまった茜雫に代わり、彼女の心当たりの墓を確認する一護。
しかし、そこに「茜雫」という名は刻まれていませんでした。
茜雫「ある…?」
一護「…ああ あるぜ お前はこの町で生きて来た 家族もちゃんといた」
一護の答えに「良かった…」と涙する茜雫。
そして、「また会えるよね…?」「何言ってんだ 当たり前だろ…」とのやり取りを最後に、彼女の身体は消えて行きました。
膝を突いた一護の元へルキアが現れ、もうすぐ欠魂(ブランク)のエネルギーが尽き、茜雫についての全ては我々の記憶から消えるだろうと告げます。
「元々有り得ない者の記憶が残る事はない」という訳です。
一護はそこで立ち上がると、「あと僅かでも 今はまだあいつの声が聴こえる…」と応じました。
・エピローグ
後日の朝。
一護は強風に流れて来た紅いリボンを掴みました。
傍からは何とも言い難い表情でリボンを見詰める一護の前を…
「うっせーなー いいっしょそんなの どっちでも」
何処かで聞いたような喋り方の少女が、周囲から「怒られるって」と言われてもまるで気にかけず、快活に楽しげに走って行きます。
一護は何事か考え込むようにしてから微妙な面持ちで微笑むと、また歩き出したのでした。
久し振りに観ても、悲しさに加えて複雑な気持ちを植え付けられる映画でした。
大団円になってほしかったけれど、こういう苦い幕引きだからこそ良かった点があるのも受け入れざるを得ないか…と。
管理人は御都合主義であろうが安直であろうが、余計な物を残さず爽やかに物語の世界とお別れできるシンプルなハッピーエンドを好む身。
ゆえに一護に命懸けで護られ、また彼を命懸けで救った茜雫にも無事に生き延び、一護と共に「これから」を過ごしてほしかったなと、初めて映画を見た時からずっと変わらず思っています。
とは言っても、正真正銘命を投げ打って一護を護ってくれた茜雫だからこそ気高く美しく尊いヒロインとなったのも確かだし、彼女や欠魂(ブランク)が存在している方が世界の異常事態なのも残念ながら否定できないので、やっぱりあのエンディングになるしかなかったのかな…とも考えるのです。
それがまた、悔しかったり辛かったり。
…早い話がこの映画、BLEACHファンには十分面白いけどビターエンドに耐性がない方は要注意、という事です。
茜雫に好感を抱いたが最後、結末の寂しさから悪霊(ホロウ)化しかねないので。
最終盤で茜雫の名前の無い墓を見た一護が「名前がある」と嘘を吐いたのは、一度見れば決して忘れない、この上なく印象的な光景でした。
確かネット上でも言われていたのですが、一護は隠し事はしても嘘を吐く事は滅多にない人。
それだけに、茜雫への最後の気遣いが光ります。
映画冒頭で悪霊に襲われた少女の霊をさっさと成仏させたのとはまるで異なる、茜雫の「最後の願いなのに叶わないなんて寂しい」に影響を受けたのであろうと思わせる対応でした。
…ただ、昔は茜雫の目が霞んでいたおかげで助かったと短絡的に考えていたのですが、年を食ってからこの場面を見ると、茜雫も一護の返答を優しい嘘だと察していたかも…と疑うようにもなりました。
一護の「…ああ あるぜ」が聴こえるのに僅かな間があったし、声も重かったしなあ…
もっとも茜雫が気付いていたにせよ、「良かった…」と口にした以上は一護の厚意を受け取った形なので、彼女も負けず劣らず粋だったと言って良いでしょう。
正反対に見えるこの2人、実は結構似た者同士だったかも?
茜雫そっくりの少女が現れるエピローグでは一護に台詞が一切ないため、彼の心情や茜雫に関わる記憶の状況は不明です。
視聴者が解釈するほかないのは心許ない一方、自由に受け取れるのはなかなかニクい気もします。
ちなみに管理人は、「既にほとんど忘れているけれどリボンや少女に何かを感じてはいる」と見ました。
まだ十分に覚えている、あるいは朧気にでも思い出したとするにはリボンや少女への反応が結構に鈍く、さりとてチリの粒程度の記憶も残っていないにしては思うところのありそうな表情だったためです。
言わずもがなですが、茜雫そっくりな制服姿の少女にもあれこれ想像させられます。
思念珠ではなく人間として復活した茜雫なのか、それとも容姿や口調や人柄が酷似しているだけの赤の他人なのか?
…後者では余りにつまらないし、偶然としては出来過ぎているので、管理人は前者だと受け取っていますが。
ではあの少女が茜雫だとして、一護に構わず走り去って行ったのは、単に以前の縁を微塵も覚えていないからなのでしょうか?
あるいは、一護を覚えているものの何らかの意図(もう自分は忘れられているだろうからすれ違うだけで良いなど)によって、他人の振りで通り過ぎたのでしょうか?
かつて命を懸けて護った一護を忘れているとすると非常に寂しい話なので後者であって貰いたいけれど、ここは受け取り方に迷うところです。
まあどちらにせよ、随分楽しく過ごせている様子なので「良かった 達者でな」と見送るべきか。
そして最後の最後、一護の微妙な微笑みに関しては…
「これだ」と思える想像ができないので、自然とあの顔になったという解釈にしておきます。
管理人は最後の最後で力尽きて手を抜いた
久し振りに少々長めの語りになりましたが、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
この勢いに乗って(?)、次回は茜雫の人となり等について喋ってみようと思います。
今回と次回の記事がBLEACHファンや茜雫好きの方に楽しんで貰えて、ついでに管理人の茜雫熱と茜雫ロスを治してくれると良いのですが…
それでは、また。
『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』を見返して案の定茜雫(せんな)熱と茜雫ロスが同時に悪化した、『暇人の独り言』管理人です。
こうなる事は分かっていたけれど、それでもあのヒロインをまた見たかったから、これで良いんだ…
さて。
今回は千々に乱れそうな我が心の平穏のため、『MEMORIES OF NOBODY』のストーリーとそれへの感想をネタバレ全開でぶちまけておきます。
感想については最早管理人の愚痴やら願望やらが多いですが、それでも良ければお付き合い下さい。
『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』のストーリー
・死神代行と死神(?)少女
高校生活の傍ら死神代行として悪霊退治に奔走する、黒崎一護(くろさき いちご)。
彼はある日、霊から記憶が剥がれ落ちてエネルギーだけとなった存在「欠魂(ブランク)」を発見しました。
悪霊という訳でもないものの、通常の霊を成仏させる方法も通じず対処に苦慮していたところ、死神らしき少女の茜雫が登場。
自分の攻撃を止めに来た一護を「うっせーな ばーか!」と押しのけた茜雫は、欠魂(ブランク)達を遠慮なく蹴散らして行きます。
茜雫から話を聞こうとするも、鬼ごっこに付き合わせられたり、何だかんだで食事や彼女好みの紅いリボンを奢らせられたりと振り回され放題な一護。
ついでに顔馴染みの死神達からは、良からぬ企みを抱いている者がおり、欠魂(ブランク)から抜け落ちて現世に戻った記憶の集合体「思念珠(しねんじゅ)」を狙っているかもしれないと、物騒な話も聞かせられました。
一護はそれなりに打ち解けた茜雫と共に、町の見張りと思念珠の捜索を行います。
・思念珠の正体
手掛かりとなる欠魂(ブランク)の次なる登場を狙いつつ、調査に出向く一護と茜雫。
ところが、開始早々に父親とはぐれた少年の霊を見つけた茜雫は「もうすぐこの世を去って長い旅が待っているのに最後の願いが叶わないなんて寂しい」「せめて最後に良い思い出をあげたい」と、横道に逸れてしまいます。
やむなく一護も付き合ったところ、霊の父子を引き合わせる事に成功。
しかしそれと入れ替わるように、魂の世界ソウルソサエティから死神集団の護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)がやって来ました。
十三隊の隊士にして一護と縁深い死神の朽木ルキア(くちき ルキア)によれば、死神に関わる組織や機関全ての名簿を調べたが「茜雫」という名前はなく、彼女が扱っている刀も100年前に持ち主の死神共々消えた物だった。
つまり茜雫とは、今存在しているはずがない者だと言います。
死神にありながら生前の記憶を有しているものの、その中身は家族構成も生活環境も全く異なる映像だらけであった茜雫。
本人も気付いていなかった話ながら、一護の思念珠探しを手伝っていた茜雫こそが、その思念珠だったのです。
悪巧みの首謀者巌龍(がんりゅう)の目的が世界破壊であり、その最重要要素が思念珠だとして茜雫を拘束しようとする護廷十三隊と、彼らの問答無用の姿勢に反発する一護。
両者が激突するかに思われた時、噂の巌龍とその手下達…
かつてソウルソサエティの覇権争いに敗れ追放された一族ダークワンが襲来し、茜雫を攫ってしまいました。
思念珠である茜雫に、自らの記憶を求め彷徨う欠魂(ブランク)達を近付けた時、本来離れている現世とソウルソサエティを衝突させる程の凄まじい力が発生し、良くてどちらか一方が、酷ければ世界そのものが消えます。
一護は茜雫を助け出すべく、ダークワンの潜伏先へと乗り込みました。
・命を懸けて
一護に続いて護廷十三隊の死神達も幾人かダークワンとの戦いに参加し、瞬く間に残る敵は巌龍のみとなります。
「思念珠などただの記憶の集合体 生き終えた残骸に過ぎぬものを」と吐き捨てる巌龍に、一護は「そんなことはねえ…! 茜雫は… 茜雫は今 ここにいる!!」と切り返すと、全力の激突の末に勝利。
助け出した茜雫を連れ、無事に現世へ帰還しました。
しかし、めでたく一件落着…とはならず。
現世とソウルソサエティは既に衝突間近まで接近しており、世界崩壊も時間の問題となっていました。
この事態に動いた茜雫は、2つの世界を安定局面へ戻すため、自分の近くにいる欠魂(ブランク)のエネルギーを放出しにかかります。
それは自分の消滅を招く行為であり、一護からも「止めろ!お前はこれから…」と制止されますが、茜雫は「私より一護が死ぬのが嫌なんだよ!!」と断行したのでした。
捨て身の一手によって現世とソウルソサエティは衝突を免れ、世界は救われたものの…
・名も無き人の思い出
一護は余命幾許もなくなった茜雫を背負い、とある墓地を訪れていました。
現世で家族と共に生きていた証を求める茜雫から、墓に名前があるのを確かめてほしいと乞われたのです。
目が霞んでしまった茜雫に代わり、彼女の心当たりの墓を確認する一護。
しかし、そこに「茜雫」という名は刻まれていませんでした。
茜雫「ある…?」
一護「…ああ あるぜ お前はこの町で生きて来た 家族もちゃんといた」
一護の答えに「良かった…」と涙する茜雫。
そして、「また会えるよね…?」「何言ってんだ 当たり前だろ…」とのやり取りを最後に、彼女の身体は消えて行きました。
膝を突いた一護の元へルキアが現れ、もうすぐ欠魂(ブランク)のエネルギーが尽き、茜雫についての全ては我々の記憶から消えるだろうと告げます。
「元々有り得ない者の記憶が残る事はない」という訳です。
一護はそこで立ち上がると、「あと僅かでも 今はまだあいつの声が聴こえる…」と応じました。
・エピローグ
後日の朝。
一護は強風に流れて来た紅いリボンを掴みました。
傍からは何とも言い難い表情でリボンを見詰める一護の前を…
「うっせーなー いいっしょそんなの どっちでも」
何処かで聞いたような喋り方の少女が、周囲から「怒られるって」と言われてもまるで気にかけず、快活に楽しげに走って行きます。
一護は何事か考え込むようにしてから微妙な面持ちで微笑むと、また歩き出したのでした。
映画全体への感想
久し振りに観ても、悲しさに加えて複雑な気持ちを植え付けられる映画でした。
大団円になってほしかったけれど、こういう苦い幕引きだからこそ良かった点があるのも受け入れざるを得ないか…と。
管理人は御都合主義であろうが安直であろうが、余計な物を残さず爽やかに物語の世界とお別れできるシンプルなハッピーエンドを好む身。
ゆえに一護に命懸けで護られ、また彼を命懸けで救った茜雫にも無事に生き延び、一護と共に「これから」を過ごしてほしかったなと、初めて映画を見た時からずっと変わらず思っています。
とは言っても、正真正銘命を投げ打って一護を護ってくれた茜雫だからこそ気高く美しく尊いヒロインとなったのも確かだし、彼女や欠魂(ブランク)が存在している方が世界の異常事態なのも残念ながら否定できないので、やっぱりあのエンディングになるしかなかったのかな…とも考えるのです。
それがまた、悔しかったり辛かったり。
…早い話がこの映画、BLEACHファンには十分面白いけどビターエンドに耐性がない方は要注意、という事です。
茜雫に好感を抱いたが最後、結末の寂しさから悪霊(ホロウ)化しかねないので。
墓場のシーンへの感想
最終盤で茜雫の名前の無い墓を見た一護が「名前がある」と嘘を吐いたのは、一度見れば決して忘れない、この上なく印象的な光景でした。
確かネット上でも言われていたのですが、一護は隠し事はしても嘘を吐く事は滅多にない人。
それだけに、茜雫への最後の気遣いが光ります。
映画冒頭で悪霊に襲われた少女の霊をさっさと成仏させたのとはまるで異なる、茜雫の「最後の願いなのに叶わないなんて寂しい」に影響を受けたのであろうと思わせる対応でした。
…ただ、昔は茜雫の目が霞んでいたおかげで助かったと短絡的に考えていたのですが、年を食ってからこの場面を見ると、茜雫も一護の返答を優しい嘘だと察していたかも…と疑うようにもなりました。
一護の「…ああ あるぜ」が聴こえるのに僅かな間があったし、声も重かったしなあ…
もっとも茜雫が気付いていたにせよ、「良かった…」と口にした以上は一護の厚意を受け取った形なので、彼女も負けず劣らず粋だったと言って良いでしょう。
正反対に見えるこの2人、実は結構似た者同士だったかも?
エピローグへの感想
茜雫そっくりの少女が現れるエピローグでは一護に台詞が一切ないため、彼の心情や茜雫に関わる記憶の状況は不明です。
視聴者が解釈するほかないのは心許ない一方、自由に受け取れるのはなかなかニクい気もします。
ちなみに管理人は、「既にほとんど忘れているけれどリボンや少女に何かを感じてはいる」と見ました。
まだ十分に覚えている、あるいは朧気にでも思い出したとするにはリボンや少女への反応が結構に鈍く、さりとてチリの粒程度の記憶も残っていないにしては思うところのありそうな表情だったためです。
言わずもがなですが、茜雫そっくりな制服姿の少女にもあれこれ想像させられます。
思念珠ではなく人間として復活した茜雫なのか、それとも容姿や口調や人柄が酷似しているだけの赤の他人なのか?
…後者では余りにつまらないし、偶然としては出来過ぎているので、管理人は前者だと受け取っていますが。
ではあの少女が茜雫だとして、一護に構わず走り去って行ったのは、単に以前の縁を微塵も覚えていないからなのでしょうか?
あるいは、一護を覚えているものの何らかの意図(もう自分は忘れられているだろうからすれ違うだけで良いなど)によって、他人の振りで通り過ぎたのでしょうか?
かつて命を懸けて護った一護を忘れているとすると非常に寂しい話なので後者であって貰いたいけれど、ここは受け取り方に迷うところです。
まあどちらにせよ、随分楽しく過ごせている様子なので「良かった 達者でな」と見送るべきか。
そして最後の最後、一護の微妙な微笑みに関しては…
「これだ」と思える想像ができないので、自然とあの顔になったという解釈にしておきます。
次回は茜雫について
久し振りに少々長めの語りになりましたが、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
この勢いに乗って(?)、次回は茜雫の人となり等について喋ってみようと思います。
今回と次回の記事がBLEACHファンや茜雫好きの方に楽しんで貰えて、ついでに管理人の茜雫熱と茜雫ロスを治してくれると良いのですが…
それでは、また。
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