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2017年12月13日

【織田シナモン信長】マンガ 感想&あらすじ 現代にワンコとして蘇った戦国武将たちの日常を描いたお犬様コメディ

WEBコミック ぜにょん。2016年5月1日から連載中。既刊4巻
著者:目黒川うな



あらすじ

時は天正十年(1582)六月二日、場所は本能寺。戦国の乱世を疾風のごとく駆け巡った武将・織田信長(おだ のぶなが)は、今まさにその激動の人生に幕を下ろそうとしていた。

志のためとは言え、多くの非道を成した自らの人生に思いを馳せ、「来世は犬畜生にまで落ちる・・・か。それもまた一興・・・である――。」。
そう格好つけながら業火に飲み込まれていき、命を落とした。

その結果、織田信長現代に転生!
それも、マジで犬に生まれ変わっちゃった!?
柴犬に!!?

当時の記憶をバッチリ残したまま柴犬に転生した織田信長。かつて第六天魔王と恐れられ、日ノ本統一目前にまで迫った漢は、いまでは「シナモン」というラブリーな名前を付けられ、飼い主の女子高生・尾田市子(おだ いちこ)にリードで繋がれて散歩する日々を送っていた。

ある日、市子と一緒に初めてのドッグランに訪れたシナモン。声高々に名乗りを上げて乗り込むと、その声に反応して「久しいのぉ」と一匹のポニラニアンが歩み寄って来たのだが、その犬の正体はなんと・・・。しかも、同じ境遇のお犬様が何匹も。

何の因果か犬として生まれ変わったこの場所は、時代を超え、転生した武将たちが集う、ワンダフルな群雄割拠の町であった。

ネタバレそれなりに含んでいるので注意
今回も長くなった、というより多くなってしまったのでまた折り畳んでおきます。


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感想・見どころ

みなさんはどの戦国武将が好きですか?
大河ドラマをはじめ、ドラマ、映画、アニメ、漫画、小説、ゲームといったあらゆる媒体を通じて、年代も性別も関係なく幅広い層に親しまれている戦国武将。近年は特に女性が熱いようで、歴女や刀剣女子なんていう言葉も生まれましたね。
にわかながら私も結構好きでして、子供の頃は特に武田信玄が好きな武将でした。子供だったので「戦国最強」に惹かれたという安易なところもありますけど、信長も恐れるズバ抜けた戦闘力、臨機応変な政治力、優秀な家臣が集まるカリスマ性と人徳、まさに最強と言って差し支えないお方ですね。不運だったのは、たまたまお隣さんがその最強と比肩する謙信であったこと。
最近は大谷吉継も良いなと思ってます。豊臣への忠義を貫き、難病を押して友である石田三成のもとに馳せ参じ、小早川の裏切りに対して善戦するも、さらなる東軍武将の裏切りに直面したことで敗れ、最後は自ら命を絶った優将。友情だけではないとは分かっていても、その生き様と人柄を知ると惚れそうになります。
このままだと漫画感想ではなく、戦国武将の記事になってしまいそうなので切り上げますが、きっと思い入れのある武将がいる人も少なくはないことでしょう。

さて、本日はそんな戦国人気NO.1武将である織田信長をはじめ、様々な武将たちが現代へ「犬」として生まれ変わってワチャワチャするコメディ漫画『織田シナモン信長』を紹介させていただきます。

戦国時代では日ノ本を駆け巡り、数多の武将たちから恐れられた魔王・織田信長が、現代日本に<犬>として生まれ変わり、同じように転生したかつての武将たちと共に、ワンダフルでゆるい群雄割拠な日常をおくっていく物語。
時空を超えて蘇った漢達が繰り広げるワンワンお犬様コメディ。帯での謳い文句は「織田信長犬に転生!!有名武将たちが犬になってワンちゃんライフ♪武将転生犬コメディ」(第1巻)、「漫画業界は空前絶後の転生ブーーーム!!乗っかれるものには乗っかっとけ!!!世界に一つだけの武将転生犬漫画」(第4巻)など。
作者は『ザン★メン5〜残念なイケメンたち〜』や『白薔薇物語』を手掛け、同人活動もされている漫画家・目黒川うな(めぐろかわ うな)先生。

現代で女子高生に飼われる第六天魔王「織田信長」

お馴染みの大河ドラマを始め、様々な媒体の戦国モノ作品には引っ切り無しで登場し、人気・知名度ともにNo.1と言っても過言ではないであろう戦国武将・織田信長。
その人物像は、味方からも敵からも畏怖される魔王のような存在でありながら、絶対的なカリスマ性も併せ持つ異端児として描かれることが多いと思われます。

しかしながら、本作におけるかの御方は、ちょっとどころか大分その雰囲気、そして姿は異なります。一般的に強く持たれてる信長のイメージは皆無に等しく、描かれているのはかつてないほどキュートな織田信長

それもそのはず、だって「モフモフな犬」に生まれ変わったから。しかもバッチリ前世の記憶を残したまま。
本能寺の変で人生に幕を下ろした信長は、現代に「柴犬」として転生し、新たな人生・・・基い、犬生の幕が開かれました。

で、現代でどうしてるかと言うと、ペットショップで処分されかけていたところを女子高生・尾田市子(おだ いちこ)に救われ、「シナモン」というラブリーな名前を付けてもらい、可愛がられています。

そこにかつての魔王の威厳はどこにも無く、女子高生にリードで繋がれウキウキ気分で散歩に出かけ、お腹を撫で回されて恍惚となり、お庭では穴掘りに興じ、おやつの甘いすぅぃ〜つにがっつく。信長としてのプライドはほ〜んの僅かだけど残ってはいても、本能と誘惑には全く抗えないシナモンちゃんです。

環境の変化が与える影響がここまで恐ろしいものだとは・・・。あれほどイケてた信長様は、完全に人格崩壊を起こし、ワンコライフを満喫されております。

後近所さんも犬に転生した武将だらけ!?ほのぼの過ぎる群雄割拠

お犬様ライフをエンジョイする信長というだけでも衝撃過ぎると思うのですが、この町もこの作品もそれだけではありません。

市子に連れられて初のドッグランにやってきたところ、信長を知る一匹のポメラニアンが接近してきました。どうも同じく戦国から転生したお犬様のようで、「このつぶらな瞳に覚えはないか?」と問われ、その愛らしい姿から推察し、蘭丸か直江兼続かと予想を立てるも、まさかの武田信玄!(犬名:ラッキー)

驚くのはまだ早い。さらにそこへ現れたのは・・・
上杉謙信:ボルゾイ(犬名:ジュリアン)
伊達政宗:フレンチブルドック(犬名:ブーちゃん)
今川義元:ダックスフンド(犬名:ギルバート)
黒田官兵衛:トイプードル(犬名:チャーリー)
・・・他にも沢山いますけど、なぜかマリー・アントワネット(犬名:リリィ)までギルバートの嫁として登場。


戦国で名を馳せた有名武将たちが、み〜んな可愛いお犬様に生まれ変わったことで、この町はまさかの群雄割拠の様相を呈していました。
と言っても、血生臭い争いになることはなく、全員キュートな犬なので、その光景はとってもほのぼの。あれほど血気盛んに戦乱の世を駆け巡っていた御仁たちは、色んな煩わしさから開放されたことによって、牙を抜かれたというか、まるで去勢でもされた犬のよう・・・。

かわいい。それは間違いありません。ただし、中身はみんな厳ついおっさんなのです。これが、ギャップ萌え?いや、違うか・・・。
しかも、どうやら感情が昂ぶると前世イメージが背後に現れる設定らしく、そこに映し出されるのは、四つん這いのまっぱなおっさんたちが首輪を付けて若い女の子にリードで繋がれてるヤバい姿。

まあでも、皆様それなりに楽しそうなので何よりです(笑)

勉強にもなるかも?歴史の時事ネタ・トリビア満載!

群雄割拠と言っても、ほとんど同窓会みたいな状態。信長たちは武将してた頃の思い出トークに花を咲かせ、ああだこうだと盛り上がっています。

これがしっかり歴史に基づいてるので意外と勉強にもなり、それがコミカルな会話で柔らかくされているため、す〜っと頭に入ってくる優れものだったりします。表紙カバーを外すと、武将時代のかんたんな年表も載っていました。
当時のあるあるネタやトリビアも満載なため、歴史好き・武将好きにはたまらない会話ではないかと。

中にはもちろん真相が定かではなく、様々な説が囁かれてるネタもそれなりにあり、そこはこの作品独自の解釈や創作で語られています。一般的に広く知られている説に対し、本人が「実は・・・」と否定したり、実際の状況を語る展開も面白いところ。
例えば、織田信長による延暦寺焼き討ち事件(1571年)の話になったとき、「実はワシ・・・寺、焼いてないのである」(信長)、「エエエエエエエ」(一同)といった感じ。他にも「敵に塩を送る」で有名な上杉謙信美談の真実や、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」ネタについてなど、面白トークが盛り沢山となっております。

そしてもうひとつの大きな見所になるのは、あの戦国史最大のクーデターと言われる「本能寺の変」の真相

最も広く知られている説は明智光秀による謀反。その次が豊臣秀吉黒幕説かな?でも、この作品においては、光秀は本当の黒幕によって謀反人として仕立てあげられた被害者であり、秀吉も彼の死後に真実を知ったとのこと。いったい誰が何のために信長を葬ったのか、創作であっても楽しみ。
ちなみに、その時の信長はというと、「あ やっちったなー大・失・敗☆」と逆に笑えて、そのノリで「人間五十年〜」なんて一曲踊ってたらしい。

最後に

ということでして、織田信長をはじめ、現代に犬として生まれ変わった戦国武将たちがゆるゆるとお犬様ライフをエインジョイする漫画『織田シナモン信長』の紹介でした。

戦国武将を扱った作品は星の数ほどあれど、そのどれと比べても異質であり、特殊極まりないテイストで描かれているのが本作。

「であるか!」とお尻ふりふりしている毛並みモフモフな信長様は、愛くるしいにもほどがあります。でも、中身はやっぱりおっさんというギャップ。
可愛い姿を愛でることで癒され、コミカルなやりとりにクスっと笑わせてもらえるので、良い感じに肩から力が抜けていきます。

色んなお犬様が登場しますので、犬好きには特にたまらない作品。もし、愛犬がいるのでしたら、「この子の前世は・・・」なんて妄想膨らませてしまかも?

歴史あるあるやオマージュネタも豊富であり、世に浸透している説に対して一石を投じる荒業も見せていますので、歴史スキーや戦国武将ファンの方にもうってつけな内容かと思われます。

もちろん歴史に興味はなく、「俺は猫派だ!」という方でも楽しめるゆるコメですので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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