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2017年01月16日

【有頂天家族】アニメ 感想&あらすじ 京都を舞台にタヌキと天狗と人の暮らしを描いたハートフルコメディ


有頂天家族
2013年7月放送
全13話
監督:吉原正行
原作:森見登美彦
脚本:大川久男、梅野かおる
下鴨矢三郎の声:櫻井孝宏、能登麻美子
下鴨矢一郎の声:諏訪部順一

あらすじ

京都には人間だけでなく、その社会に紛れるように狸や天狗が人に化けて暮らしている。

下鴨神社・糺ノ森に住む狸界の有名一家、下鴨家。皆の尊敬を集める偉大なタヌキ、父・総一郎が金曜倶楽部で狸鍋にされ、母と4匹の息子たちを遺しこの世を去ってしまった。

偉大な「阿呆の血を継ぐ」四兄弟の三男・矢三郎は、女の子の姿に化けるなどして、今では空を飛ぶこともできなくなった師匠でもある大天狗・赤玉先生の世話をしたり、父を狸鍋にした金曜倶楽部のメンバーであり同じ弟子でもある弁天に振り回されながらも、父の残した「面白きことは良きことなり」を信条に家族と愉快に暮らしていた。

矢三郎の兄・矢一郎が次期「偽右衛門」選挙に挑むことになり、宿敵である夷川家と争う中で様々な騒動が巻き起こり、同時に父の死の真相も明らかになっていく。

主要登場人物

・下鴨矢三郎
主人公。下鴨家三男の狸。四兄弟の中で偉大な父の「阿呆の血」を最も色濃く受け継いでいます。自由奔放な性格をしており、周囲を困らせることもしばしば。変化の能力に秀でており、普段の大学生男子の姿に始まり、女子高生、達磨、傘など様々なものに化けることができます。

・下鴨矢一郎
下鴨家長男の狸。偉大な父の跡を継ぐため、次期「偽右衛門」選挙に立候補しています。奔放な矢三郎とは対照的に生真面目な性格だが、融通の利かないところもあります。あと急なトラブルには慌ててしまうなど、土壇場に弱い。

・下鴨矢二郎
下鴨家次男の狸。暢気な性格をしたやる気のない怠け者。ある理由から現在はカエルの姿に化けて井戸の底に引きこもっています。井戸の底で訪れて来る様々な人や狸や天狗の悩みを耳にしているようです。

・下鴨矢四郎
下鴨家末子の狸。素直で純粋な心根をした子ですが、気が弱く、臆病なところもあります。びっくり驚くようなことが起こると変化を維持できず解けてしまうなど、まだまだ未熟な弟です。

・母
家族を深く愛する下鴨家の母。宝塚に心酔しており、宝塚風の衣装に身を包んでビリヤード場に良く出没しています。雷が鳴り響くと変化が解け、動けなくなってしまうほど苦手。

・下鴨総一郎
下鴨家の今は亡き父。狸界の頭領「偽右衛門」として尊敬を集めていた偉大なる狸。変化の術に長けており、その人柄と相まって、天狗からも一目置かれていた存在。ある者の罠に嵌り、「金曜倶楽部」によって狸鍋にされこの世を去りました。

・弁天
人間の女性。「金曜倶楽部」のメンバー。天狗である赤玉先生に術を教え込まれて神通力を身に付けています。天狗以上に怖い妖艶な美女。下鴨家にとっては父の仇ではあるが、矢三郎のことを結構気に入ってる様子。

感想

人間の社会に紛れ込み、人の姿や様々なものに化けて京都で暮らす狸と天狗たちの暮らしと、人との関わりを描いた奇想天外な物語。
狸+天狗+人+京都=ドタバタ。様々な登場人物による群像劇の様相をした、家族愛溢れるハートフルコメディドラマです。原作は幻冬舎から刊行されている著者・森見登美彦さんの和風ファンタジー小説。2013年にアニメ化され、2017年4月から小説2巻目の『二代目の帰朝』がアニメ2期として放送開始されます。

本作は京都の市内を主な舞台としており、主人公たちがねぐらにしている下鴨神社をはじめ、鴨川に架かる出町橋、金曜倶楽部の集まりに使われているすき焼き屋の三嶋亭など、実在する建築物や街並みを再現しているのも特徴ですね。
どこか懐かしさを感じられる和の特徴強い京都の街からは、人ではない怪異の存在を匂わせる不思議な雰囲気もあり、人と人ならざるモノ、和と洋など、様々なモノが入り混じったとても魅力的な世界を築いていますね。化け狸や天狗といったファンタジーな存在も違和感なく溶け込んでおり、京都ならではの独特な雰囲気が許容している部分もあるのだと思います。

「人間は街に暮し、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。平安遷都この方続く人間とタヌキと天狗の三つ巴。それがこの街の大きな車輪をぐるぐる回している。」
この口上通り、本作は人間だけの物語ではありません。むしろメインになっているのは人間社会に紛れ込んでいるタヌキたちの暮らし。主人公の矢三郎はタヌキであり、天狗の赤松先生やヒロインのような人間の弁天は深く関わってくるものの、物語を盛り立てている多くはタヌキです。しかも本作のタヌキは古くから各地に伝わる民話や伝承に出てくる化け狸。
タヌキからしたら人間は自分たちの存在を脅かす恐れの対象であり、捕まれば殺処分、この作中では狸鍋にされ食べられてしまうというのに、それでも人間社会から離れることはしないあたり、暢気なのかただの阿呆なのかと呆れもしますが、彼等の楽しく珍しい物事への好奇心はそれほど強いということでしょう。
人間、それに人間の上位にいる天狗に比べたらとても弱い生き物、でも時にはそれらすらも化かして面白おかしくしてしまうという愉快なタヌキたちはこの作品の魅力ですね。

有頂天家族の中で一番に上げられるテーマ、それは間違いなく「家族愛」でしょう。多くの作品に用いられている普遍的なテーマであり、だからこそ扱い方を間違えれば途端に駄作になりえる危険性も秘めている思います。
この作品は全然奇をてらった見せ方はしていませんね。もちろんタヌキの一家という特殊な形はしていますが、純粋にこうありたいと思える温かい家族の姿を描いていました。
偉大な父・夫への心からの強い尊敬、なにがあっても子を信じる母の深く優しい愛、性格はバラバラでも何かあれば一丸となって支えあう兄弟愛。普段それぞれが自由にお気楽に過ごしていても、家族のことになると忙しなく真面目になるなど、深い家族愛を伺える描写が随所に散りばめられています。

タヌキたちを阿呆とは言いましたが、実は阿呆らしい行動は意外と少ない。特に主人公は人と天狗とタヌキの間を冷静にうまく立ち回っており、金閣銀閣という阿呆タヌキや早雲という極悪タヌキもいるにはいますが、他の兄弟や母も結構常識ある良心的なタヌキたちでした。むしろ破天荒な人や天狗のダメさが目立ってるようにも思えましたね。まあ弁天は例外中の例外でしょうけど。

また、映像美も素晴らしい。あの幻想的で美しい映像を生み出した『凪のあすから』も手がけた制作会社「P.A.WORKS Co.,Ltd.」だけあり、見せ方はさすがとしか言いようがない出来栄え。
古都京都の街並み、夜のライトアップされた紅葉の中を歩く弁天、静かに酒を酌み交わす描写あたりが特に印象深いですね。キャラデザ、背景、色彩、どれも申し分なく、全体的にも最後まで安定していたと思います。

なんとも不思議で独特な味わいを楽しめる面白い作品でした。シリアスとギャグ、人と天狗とタヌキ、背景と人物、絶妙とも珍妙とも言える不思議なバランスで描かれており、作品世界へ引き込まれる忘れられない1作になっています。
もちろん何もかも絶賛というわけではなく、最後まで腑に落ちない点、引っかかりが取れなかった疑問も残されていましたが、それでも素晴らしいと言える世界観と家族愛を見せてもらえたので結構満足しています。
2期も放送されることなので、1期では分からなかったことも明らかになってくるかもしれないので、今から楽しみで仕方ないですね。製作会社も監督も変更はないようなので、より期待が持てます。
1つ1つの言葉が深く心に残る家族愛溢れる作品、とても面白いのでよければ観てください。おすすめさせていただきます。




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posted by ハネ吉 at 18:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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