2014 Poquito Productions,L.L.C, ALL RIGHTS RESERVED.
ソフト情報
■リリース:
発売:ポニーキャニオン
時間:101 min
レーティング:R15+
発売日:2016年2月17日
■映像:
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.40:1(スコープサイズ)
※2018年1月修正:サイズを測って確認したところ間違えてました。
■オーディオ:
English:Dolby Atmos 7.1ch 48khz
English:DTS-HD Master Audio (DTS Headphone:X)
Japanese:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48khz
English:Dolby Digital 2.0ch (コメンタリー)
■字幕:
日本語、日本語吹替用字幕、日本語コメンタリー用字幕
■ディスク:
Blu-ray Disc
片面1層 (2 BD-50GB)
■リージョン:
Region Free
■最大ビットレート(おおよそ)(MPEG-4 H.264上限:54Mbps):
39Mbps
■平均ビットレート(おおよそ):
23Mbps
■映画用フィルムの現像マスタ:
Digital Intermediate (4K)
■映画マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Light Iron
■映画音響スタジオ(Sound Mix)(サウンドトラック除く):
Codex Digital
■制作背景
制作予算は20億円/100円換算の典型的な低予算ですが、興行収入は130億円とヒット作です。
撮影は、全編ニューヨークです。
★その他:
各種賞にノミネートされ、受賞もいくつかしています。
公式予告編
映画『ジョン・ウィック』本予告
キャスト情報
■監督:チャド・スタエルスキー(キャリアのほとんどはスタントマンです)
■出演者:
・キアヌ・リーブス / Keanu Reeves
・ウィレム・デフォー / Willem Dafoe
・ミカエル・ニクヴィスト / Michael Nyqvist
映像クオリティ・レビュー詳細
【画質】
■映像マスタ:
Digital Intermediate (4K)を使用し、BD用にHD(2K)ダウンコンバートしています。
ダウンコンバートなしの4K UHD-BD版は米国のみの発売です。
■映像総評:
高画質HD映像ですが、米国版BDの高評価からして期待していたのですが、思ったより粗い部分がありました。
ポニーキャニオンは、たまに米国版とは違い、独自マスタリングを行い、高画質ソフトをリリースすることがありますが、今回は違った意味で米国版よりは劣るソフトになってしまったようです。
ポニーキャニオン独自マスタリングとは説明がないため、米国版とは違うマスタがポニーキャニオンに届いてしまった可能性が高いです。
高精細な画ですが、解像度はそこそこです。
コントラストが浅いので、ちょっと不思議な感じです。
ブルーレイ用のダウンコンバートがちょっと今一つの可能性が高いです。
それでも高画質の部類ではあります。
・解像感:
マスタは4K DIのため、そもそも高品位で精細な解像度です。
120インチでは、シーンによるばらつきが大きく、顔の起伏や服の生地質感など若干甘さがある印象を受けます。
全編を通して、超高画質というわけにはいきませんでした。
動きの少ないシーンだけでしたら、ほぼ満点です。
4K液晶55インチTVレベルでは精細です。
・ノイズ感:
フィルムグレインはなく、デジタルノイズもほぼ感じない4Kカメラ映像そのものです。
ナイトクラブのシーンで光の明滅に伴うデジタルノイズがビットレート不足によってあります。
また光がハレーション気味になっているシーンもありますが、これは日本版のマスタの問題かと思います。
・鮮度感:
空気感や透明感は十分です。若干、詰まり気味の部分もあります。
・階調性:
暗部を含め自然な階調性です。
・カラー:
Arri Alexaカメラで撮影された映像をカラーグレーディングで加工し、緑や黄色、ダークブルーなどに表現し、トータルで暗めのハードボイルド感のある色調です。
透明感は十分で、色の純度は現代映画らしいキレイさがあります。
一方で、ベタ塗り風の透明感のないシーン(クラブ襲撃シーンなど)もあります。
音声クオリティ・レビュー詳細
【音質】
■音響マスタ:
劇場公開用Auro 11.1、Dolby-Atmos(チャンネル数不明)のBD用リミックスと思われます。
■音響総評:
海外版BDのDolby-Atmos7.1chの評価は高く、銃声なども優秀らしいとの評判を受けて、期待して視聴しましたが、そういう印象ではありませんでした。
恐らく、ライオンズゲート作品のように、日本にスタジオ子会社がない場合、よくあるのですが、買い付けした先からのマスタ供給の影響で米国版と違うマスタが届いたのだと思います。
音声はDolby-Atmosではないため、米国優秀版とは違うマスタなのだと思います。
全体的には音域の上下の伸びがあまりありません。
オーサリングして圧縮する時に、レンジをカットしたか、圧縮がうまくなかったのだと思います。
若干詰まり気味の音で、くすんだ感じがします。
カーチェイスの音は迫力指向ですが、キレや芯が弱めで音量が大きい、という印象です。
銃声は、マスタが違うとはいえ、サウンドミックスまで違うはずはありませんので米国版でも管理人の好みでは鳴らないと思います。
サイレンサーを付けていないのですが、ハンドガンは「バン・バン」「パン・パン」、マシンガンは「ドドドドド」という音です。
銃声の力がないのは、スタント時に顔の近くで撃つシーンが多く、空砲の火薬量などはかなり減らしているからだと思います。
ミキシングやマスタリング時にも銃声へのこだわりがなく、銃声はそのまま使ったのだと思います。
本ソフトに銃撃戦の音声を期待している人には全くお勧めできない状態です。
・ダイナミックレンジ(広さと偏り):
思ったよりレンジ感は狭いのですが、要所で迫力指向です。
・バランス(チャンネルと音域):
音圧は高めでバランスは良いと思います。音域はあまり伸びません。
・情報量(台詞、SE音、音楽):
音楽中心のサウンドデザインです。
台詞は同録の音で浅い表現になっています。
・鮮度感(音像感と音場感含む):
1音1音の粒立ちや伸びは頭打ちで、曇っている感じです。
音場感が強い音で、実在感はあまりありません。
予算の関係で作り込みが甘かったか、圧縮時にカットしたのだと思います。
・サラウンド(移動感含む):
音楽が強い関係で、マルチチャンネルも音楽が強い音響配置です。
そのため、SE音や環境音をマルチチャンネルに配置してありますが、音量は低めで音楽に埋もれています。
マルチチャンネルで銃声が鳴ったりするのを期待していましたが反響音が少し鳴る程度です。
ほとんどが音楽のサラウンドで包囲して鳴るというデザイン配置です。
ラストシーンは雨のシーンなのですが、雨の音のサラウンドはほとんどありません。
サウンドデザインが、銃声や環境音を含め、今一つです。
クオリティレビュー詳細
★総合クオリティ :90点
(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上)
最新映画らしい精細なHD映像ですが、解像感が若干甘いです。
鮮度感はあり、色の純度もあるため、解像感の甘さをカバーしている印象です。
音声は、期待した銃撃音やキリキリとした緊張感のある鋭い音声ではありませんでした。
迫力指向の甘い音声です。
★映像クオリティ :96点
(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上)
解像感 :98点
ノイズ感 :92点
鮮度感 :97点
階調性 :94点
カラー :97点
★音声クオリティ :84点
(1〜100点)(BDお勧めレベルは85点以上)
ダイナミックレンジ :89点
(広さと偏り)
バランス :84点
(チャンネルと音域)
情報量 :80点
(台詞、SE音、音楽)
鮮度感 :82点
(音像感と音場感含む)
サラウンド :86点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
ジョン・ウィック 期間限定価格版 [Blu-ray] | ||||
|
【4K ULTRA HD】
仕様が米国版と同じですので、同じものだとしますと、画質は確実によさそうです。
音声面ではDolby-Atomosなのでサラウンドは濃厚になると思いますが、銃声などの元のSE音などはBD版と基本的には同じ傾向だと思われます。
ジョン・ウィック 4K ULTRA HD+本編Blu-ray<2枚組> | ||||
|
【オンライン版】
ジョン・ウィック(字幕版) | ||||
|
関連記事
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 ダイ・ハード ラスト・デイ / A Good Day to Die Hard 最強無敵ロング・バージョン 【高解像度の濃密フィルム映像】 【7.1chをフル活用したマルチ音声】 |
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 ダイ・ハード4.0 Live Free or Die Hard ・クッキリコントラストの劇画調映像 ・銃声の切れ味とマルチチャンネルの真骨頂 |
2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All rights reserved.
2013 GEORGIA FILM FUND SEVENTEEN HOLDINGS. L.L.C.
【DVD映画ソフトレビュー】 アサルト13 要塞警察 Assault on Precinct 13 【高コントラストのフィルム映像】 【DVDでは上位レベルの銃声とサラウンド音声】 |
ソフト・クオリティの法則? 今回は、映画関連ソフトのクオリティレビューをしていく中で気付いたことのお話しです。 |
【プロジェクター・レビュー】 プロジェクター SONY VPL-VW535 |
2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.
【ブルーレイプレーヤー・レビュー】 オッポ / OPPO BDP-105D JAPAN LIMITED |
【ご紹介】 4K Ultra HDプレーヤー Panasonic DP-UB9000 発表 |
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】