【ブルーレイ映画ソフトレビュー】ウィッチマウンテン　地図から消された山 / RACE TO WITCH MOUNTAIN: オーディオとシアターが好き

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2018年05月01日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】ウィッチマウンテン　地図から消された山 / RACE TO WITCH MOUNTAIN

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2010年に出たちょっと前のブルーレイ作品です。
2Kマスターが一般化され始めた頃の作品で、クオリティもある程度安定しています。
一方、初期ディズニーのブルーレイ作品で、まだ高クオリティとまではいかないソフトでもあります。

主演のドウェイン・ジョンソンとカーラ・グギノは本作が初共演ですが、お互いに気に入ったと思われ、その後、「ファースター怒りの銃弾」、「カリフォルニア・ダウン」で3度共演しています。

小学生のこどもと視聴できる作品で、この手のお話しは、大画面・大音量で視聴すると結構面白いです。
それには画質や音質もそれなりでないといけませんが、ブルーレイとしては標準的なクオリティで、家族で観るにはお勧めです。

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】

ウィッチマウンテン
地図から消された山
RACE TO WITCH MOUNTAIN

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ブルーレイ評価

ソフト情報

■リリース：
　バージョン：ブルーレイ版
　発売：ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
　時間：98 min
　レーティング：G（日本） / PG（米国）
　制作年：2009年
　発売日：2010年12月22日

■映像：※ブルーレイ
　コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
　解像度: 1080p
　アスペクト: 2.40:1（スコープサイズ）
　※一部のWeb販売サイトでは、1.78:1のビスタサイズとなっていますが間違いです。

■オーディオ：
　英語：DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit（ロスレス）
　日本語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit（ロスレス）

■字幕：
　日本語、英語、日本語吹替用字幕

■ディスク：
　Blu-ray Disc　1枚
　片面2層 (BD-50GB)

■リージョン：
　Region A

■平均ビットレート（おおよそ）
（MPEG-4 H.264上限：54Mbps）
（MPEG-4 MVC上限：66Mbps）
：未計測

■撮影カメラ：
　アリフレックス435, パナビジョン・プリモ・レンズ
　パナフレックス・ミレニアムXL, パナビジョン・プリモ・レンズ

■映像マスタ：
　撮影マスタ・フォーマット：Super 35　
　DI（Digital Intermediate）：2K
　
■映像マスタリング（DI（Digital Intermediate）、マスタリング）：
　Deluxe（フィルム）
　Technicolor Digital Intermediates（DI）

■音響：
　Dolby Digital、DTS、SDDS

■音響スタジオ（Sound Mix / Re-recording）（サウンドトラック除く）：
　Walt Disney Studios（リ・レコーディング）

■制作背景
・制作予算：約65億円　/100円換算
・世界興行収入：106億円　/100円換算
・撮影：アメリカ（カリフォルニア、ネバダ）

■賞：
1つの賞にノミネートしています。

キャスト情報

■監督：
アンディ・フィックマン / Andy Fickman

■出演者：

ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson
カーラ・グギーノ / Carla Gugino
アナソフィア・ロブ / AnnaSophia Robb

映像クオリティ・レビュー総評

【画質】

ブルーレイとしては普通の画質

ブルーレイ映像マスタ

映画マスターは、35mmフィルムカメラ撮影をテクニカラー社が2K化したDIです。
フィルムグレインは普通で、気になるレベルではありません。
それよりも、ソフト化する際に、画質が劣化しているのが気になります。
HDテープがマスターで、輝度が少々不足して、ハイライトは抑えめで、暗部は詰まっています。
コントラストはあるので見難いことはありません。
プリントはDeluxe社ですが、テクニカラー社の特徴が出ているソフトです。
色情報は抑えめでにじみがあるあっさりした画調です。

解像感

解像度は特に不満のないブルーレイ解像度ですが、2Kなので、精細感はありません。
本作は被写界深度は深めの撮影をしていて、被写体の背景までクッキリしていますが、若干甘い表現です。
細かい描写はあまり感じられません。
当然地デジよりは解像感があります。

ノイズ感

輪郭の補正感があるのは圧縮の問題かと思います。
よくありがちな明部と暗部の境目に出やすい色滲みや不自然な階調が所々にあります。
シーンによりますが、暗いシーンで目立ちます。
フィルムグレインはあまりなく、ざらつくこともありません。

カラー・グレーディングの関係か、シーンによって暗部が少々ピンクや紫にかぶります。
特に前半のタクシーでたどり着いた一軒家の地下世界とラストの宇宙船内での色ノイズは結構気になります。
色が滲み出ている感じで飽和しています。
明るい屋外シーンでは、コントラストが良いため、ノイズ感は感じません。

鮮度感

現代的な鮮度があり、実在風です。
2Kなので限界がありますが、ブルーレイとしては十分だと思います。

階調性・コントラスト

コントラストはしっかりしていて、全編良好なので印象が良いです。
階調も基本的には自然で気になるシーンはあまりありません。
一方、中間階調に色滲みやバンディングが気になるシーンがいくつかあります。

カラー

カラーグレーディングが行われているシーンで、色滲みが少々あります。
もしかするとCGエフェクトなのかもしれません。
テクニカラー社らしく、発色は抑えめで渋い色調です。
色数もあまり多くはなく、鮮やかさは感じません。
一方、暗いシーンでの発火シーンや火花はキレイに描写します。

音声クオリティ・レビュー総評

【音質】

迫力音響でディズニーアニメ風

ブルーレイ音響マスタ

映画マスターは、Walt Disney Studiosで作られたもので、意外と迫力があります。
音数は多いとは言えない5.1chマスターですが、要所はちゃんと作られているため、ファミリー向けの作品ですが迫力があります。

それから余談ですが、管理人は小学生のこどもと映画を観るため、吹き替えでの視聴場面が結構あります。
本ソフトは吹き替えもDTS-HDMA5.1chで、楽しめます。
吹き替えそのものもちゃんとしていて、家族で観ても全く不満がありません。
意外とこういうソフトは少ないです。
なお、吹き替え声優に関しては、カーラ・グギノの日本語吹き替えが本職ではないため、終始違和感があります。

ダイナミックレンジ（音域バランス）

要所でダイナミックレンジを感じます。
芝居部分も音のコントラストがあって、気になることはありません。
ビックリするほどのレンジ感ではないため、ファミリー向けであることを思い起こさせます。
ヘリや宇宙船のシーンでは結構なレンジ感で迫力があります。
全体的には本格SFのサウンドから刺激を削った印象です。

瞬発力・量感（キレと強さ）

音のコントラストが高いので、キレがあります。
要所での瞬発力も悪くはありません。
ここぞというシーン（カークラッシュ、銃撃など）で、ちょっとファミリー向けに押さえめな作りにしているのを感じます。
それでも量感のある重低域があり、聴きどころも結構あります。

情報量（台詞、SE音、音楽）

台詞：
台詞は抜けのよいクリアな音です。
芯があって描写力がありますが、基本的には同録調の声です。
克明さはありませんが、聴きやすい声です。

SE音：
芝居部分は適度な作りで、必要な音は網羅している感じです。
基本的には、動作などに関連した音がメインで、要所に重きを置いている感じです。
全体的にあるべき音はありますが、それ以上は作り込んではいません。

音楽：
サントラの音場感はSONYのステージで作られただけあって、雄大に鳴ります。
包囲感はこのサントラがメインになります。

サウンドデザイン（音像感と音場感含む）

カーチェイスやヘリなどの現実のものの音は良好です。
逆に宇宙人や宇宙船などのSF要素のものは、ちょっとアニメちっくなギミックのある音です。
ただし瞬発力や量感がありますので、迫力指向です。
要所でのサラウンドスピーカーを活用した鳴り分けや、移動感はかなり良好です。
それ以外はあっさりしているとも言えます。