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2014年03月25日

水雲問答(天下国家を治むる人)



天下国家を治むる人、とかくに身を入れぬ故に、善も出来ず。
それと申すも仕損じ候とき、逃れんとすること先になり候故に候。
寓意に、事をなす時深く入るべきことと存候。
此れ事の成ると不成るとは識を以って断じ申候。
見切り申してずつと深入致し、四方八面みな推しはなし、独立致すべく候はば
大事は成し得るに何かるまじく候。兵法の死地に入るの論、治道にも用ゆべきやに存候。
好きことの妨は半途にして止まるに有り候。



これは英雄偉男子の為る所にして、庸常人の為し得ざる所に候。
何事も斯くありては成らぬことはなき理に候。
古人のなせしを今より見れば、為し難きことを能く成しおほせたるように見ゆるも多く候。
今人は為し易きことを皆為し得ず。
若し為すときは仕損じ候。成る事多きも皆身をはめて為すと、にげ足ながら為すとの差より
起こること高見の如くに候。識を以って断ずるに至りては、天ビンと学力の二つの外之れ無く候。
己の稟賦を頼まずして、学を勤むるこそ、識見を厚くし大事を成すの基なるべけれ。

水雲問答(治国平天下の事)



治国平天下の事申すに及ばず、一家のことまでも、誠の一字なくては相ならず候。
列子に申したる通り、海鷗も舞いて下らざる譬えの通りに候。
然し誠意に過ぎ候と又欺かるの譬えも之れ有り候。
何れ大手段にかかり候者は、人にだまされねば成り申さず。
だまさるるに又手段あり。
今人だまされまいと存候て、何かだまされだまされぬ、味ものに候。



心身より国家に及び誠の一字欠くべからざるは勿論に候。
欺かるるは事の品によりて、子産がぎょ人にだまされたるが宜し。
兎角今の貴人は、人にだまさるると存候一念より、何事も出来申さず。
だまされて、だまされぬ所の味と申すは随分面白きことながら、さ候にて
矢張りだまされまいの念起こり申候。
ずっと身をはめて、子産のだまされ候汐合は、だまされる極め候が宜しく候。

2014年03月22日

水雲問答(乱に臨むの君)



各々其臣を賢とすと申すは名言にて、天下畏るべきことこの上も
なく候。賢と存候も姦邪に候、姦邪却って賢人に候。
いかにして識かん仕るや。君子善を為し、小人凶を為す一徹の処に陥り申候。
皆君の任ずる所より起り申候。何れ我が器量一杯に識かんして、委任する上は
不慮のことあらば共に斃れ申候心得より他これなく、其の上は了見の外に候。



賢主は其賢臣を賢とし、暗主は其不賢を賢とす。
其賢を賢とすれば則ち政茲に挙り、若し夫れ之に反すれば、則ち国従って亡ぶ。
危ういかな。

2014年03月20日

水雲問答-(君子世事に処して)



我が心の如く行はれぬ時、大息して時を罪とす。
甚だ笑うべし。その行はれぬもとは、自らのことやましからざるが故なり。
行其理を得ては行はれざるなし。
行はれざるは其理を得ぬ故。行はれざるを知って行ふは誠の足らざるなり。
何れも自らの罪なり。



為す所の善からぬと誠の足らざるとに反求候は学問第一の工夫、万世の教と
為すべき御立言に候。然れども其の実は時の如何とも為し難きことあり。
易にも時を重に論じたるに、反求ばかりなき所あり。
況や孔孟の世に非ずや。

水雲問答-(君子の負け)



逆取順取と申す語、聖人の制にははずれ申すべきなれども、英雄の心事に候。
逆取順取も時としては用処之れ有るべく候。
聖人の道も時に依り役に立ち申さず、其の他姦雄事業成就仕るも当り機を
はずし申さぬ故に候。
君子は多く義理に拘はり、時を失い申候ゆえ事を仕損じ候。
大率姦雄は皆聡明鋭利、君子尽く正直愚拙。
いかがの故やと嘆息仕候。



逆取順取、これを乱世に用ふべくして、用ふべからず。
治世に用ふれば大害を引き出し、己も身を保つべからず。
聖人亦是一種の英雄。子の南子に見え、 佛肸(ヒッキツ)畔さへも
咄さうとて出られしこと勢しるべし。
後の君子は君子というまでにて、技量なき者多し。
これ書生の類にて、英雄と比肩すべからず。
然れども君子小人の成敗は、如何にも高論の通りなり。

2014年03月19日

水雲問答-(奸智の人悪事)

(雲)ー問

奸智(かんち)の人悪事を為すに、譬(たと)えば五なさんとするに
先(ま)ず、十と云う。
君子これを争って五にするも、すでに彼が術中に落ちて然(し)も
知らず、其(その)術巧(たくみ)なりと云うべし。
今それを善道に翻(ひるがえ)して、好事(こうじ)を斯(か)くの如く
行わば、其益最も多かるべし。

(水)ー答

此説非なり。
君子小人は氷炭薫蕕(ひょうたんくんゆう)、いかようになしても
合いがたし。
小人智術を設けて君子を待つ時、君子も其術を仮(か)りて彼に
勝って善事を為さんとする時は、君子にして小人の術を用ゆるなり。
事の善悪は、痙庭(けいてい)なけれども、心術既に正しきを失い候。
さあれば、たとえ一旦(いったん)細大のことは為し得べけれども、
恒久にすべき道に非ずと申すべし。

2014年03月18日

水雲問答-(小人の術を善用)

(雲)-問

治国の法いか程骨折候ても、多小の中いずれ弊あることに存候。
とても全く弊なしには天下の大事、中々左様の理はこれなく候。

(水)ー答

僕昔言有り。天下の事、弊無きの事無し。
弊寡きの事を選んで以って惜置すれば、即ち定めて善治となさん。
天下の人、過無きの人なし。
弊寡(すくな)きの人を選んで以って任ずれば、即ち賢才を得るに近し。
又此の意思なり。



よって一つの弊の小なることを残し置き申候て致し申すことやに存候。
小弊除き申候と大弊生じ申候。
左まで害なき小弊を残し置き申度、余の大弊を除き申候時は、
小人も身を隠すに所ありて乱に及ばず。



此の処甚だ深意有り。



しかも大弊の出さぬ計策やにと相考へ申考、此の段とくと御味い
之れ有り度候。



妙々。

水雲問答-(小人を御す)

(雲)-問

小人を御すること、余りその罪を責むる時は害必ずを生ず。
罪服するには小過(しょうか)ありとも、罪の発するを待ちて可なり。
易に革面(かくめん)又は不悪而厳とあり。名言と存候。

(水)ー答

獣窮(じゅうきゅう)なお戦う、況(いわん)や人をやと申したる通り、
勢(いきおい)候もの。
仰(おおせ)せの如く御(ご)尤(もっとも)に存候。

水雲問答-(君子小人の使いかた)



勿論別段と存候。



威恩並び施すは人君の道、一偏によるべからず。



君子は平生恩を施して、偶々厳を以って御し申すべく候。
小人は平生厳を専らとして、偶々恩を施して怨みに遠ざけ
申すことやに存候。
小人は姦邪を申す謂いに候。



小人を待つに威を多くし恩を少くする甚だ好し。

2014年03月17日

水雲問答-(人材賢なるものは)


(雲)-問
人材賢なるものは委任して宜しく候、其他の才ある者、或は進め、
或は退けて、駕御(がぎょ)鼓舞するの術ありて人を用いざれば、
中興すること能わざること存候。
時によりて張湯、桑弘羊も用いずして叶わぬこともこれ有るべく
と存候。

(水)ー答

一才一能もとより棄つべからず。
駕御其道を得る時は張羊用うべく勿論(もちろん)に候。
然れども我が駕御致しおおせたりと存候て、欺狂を受け候こと
昔より少からず候間、小人の才ある者を用い候は、我手覚え
なくては妄(みだ)りに許しがたく候。
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こういう関係の本は、論語を読んだのが初めて。 それ以降、日本では佐藤一斎の「言志録」や 西郷隆盛の「南洲遺訓」など興味のあるものを 勉強。
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