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2014年05月07日

水雲問答(英豪と聖賢)-01

(雲)

時を知り、命(めい)を知るは君子帰宿(きしゅく)の処。
万事ここに止(とどま)り申候。
一部の易(えき)此(この)二ヶ条に止り魯論にも、これを知るを
以(もっ)て君子と之れ有り。
時を知るは、外のことにも之れ無く、為すべき時は、図をはずさず、
為すまじき時にせぬのみに候。
命を知るは、その味広遠(こうえん)のことにて、説破(せっぱ)に
及びかね申候。
兎角(とかく)古今身を危うくし、国を滅ぼし申候も、君子の禍に
及び申すも、この二字に通ぜざる故と存候。
実は真の君子にあらぬ故に候。
英豪却(かえ)って此の二条に通じ候故、一時に事を起し
申候ことと存候。

(水)

公論と存候。
英豪は道理を知らず、己の才気より存候。
君子は、義理には心得候えども、多く才気足らざるより見損じ申候。
因(よ)って彼(か)の豪傑の資、聖賢の学と申す二つを兼ねざれば、
大事業を成就仕(つかまつ)らぬ事と存候。
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こういう関係の本は、論語を読んだのが初めて。 それ以降、日本では佐藤一斎の「言志録」や 西郷隆盛の「南洲遺訓」など興味のあるものを 勉強。
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