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2014年04月10日

水雲問答(安静中より事)



国を治め申すも、天下を治め申すも、順を以って動き申さず候ては、
事を敗り申すべく候。
順にさえ候はば、鋭く参り候ても、害あるまじく候。
譬えば穏風平浪にて船の危からざる如く。



論じ得て精到、間然すべからず。



順風にて鋭なれば千里も一瞬に候。
治国も時を得ば鋭進神速を尊び申候。
いずれ安静中より事を致出だし申さず候ては参るまじく存候。



安静の工夫尤もに妙。

2014年04月08日

水雲問答(一心自ら定まらば)



人の云い難きことを云い、人の行い難きをも致候は英雄と存候。
一心自ら定まらば天にも勝ち申候。
まして順を以って動き申候こと出来ぬ事有る間ジク存候。




御尤もに候。間然すべき無く候。

2014年04月07日

水雲問答(古人は出来さうも)




今より見申せば、古人は出来さうも無きことまで成し得申候。
今人出来べきことも成し得申さず。
如何のわけに候やと存候。



古人方に行うべからざるの事を行い、自ら謂う。行うべきの事と。
今人は行うべきの事を行いて、先ず自ら行はれずと疑う。
事の行はれざる、職として是れに之れ由る。

2014年04月04日

水雲問答(君子は剛を以って)



君子は剛を以って世に立つ。小人は柔を以って世を渉る。小人剛を用ゆれば敗る。
君子柔に隠れて世を渉らんとするときは、必ず讒険の為に陥れらるること古今歴然たり。
剛は剛を以って徹底せん事可なり。少しく禍を避くるの心有るべからず。
然りと雖も言葉を慎むべきなり。



剛柔の論最も当れり。君子柔を以って破るるなど、最も微妙の真実論、多く聞かざる所なり。
敬服々々。これらの論、惜しむらくは一場の説話となりて雲えん消滅。
此後かな文の問答書の如くして、その往復冊子になすようになさば、下げ札も一時のことなり。
骨折って脱破すべし。高明以って如何と為す。

2014年04月02日

水雲問答(研ぎ立てたる鉛刀)




凡そ事を処し候に、声を先と致し、実を後と致し申すべく候。
譬えば研ぎ立てたる鉛刀は人是を畏るる如く。大手前にかかり候こと
宜しくと存候。しかして事を簡約に成就すべきことに候。
声を大に揚ぐるときは、破竹の勢を以って成らぬことまで押し付け候。
神武不殺の語、甚だ感心仕候。



是又見る所ある御論に候へども、実ありて声を先にするは然るべし。
其の声、実に叶はざるときは、事敗れ申候。
ケンのろ則ちこれにて候。皆この辺の御論明快に候へども、永豪の所為にして
、聖賢の坦易の説とは隔たりに候間、其の人如何とするばかりに候。

水雲問答(偏心より事を成)




とかく大事を成就することは、一心不定の死を惜しみ候所より生じ申候。
其のわけは戦国の人、無学不術にして、然も大事を創建候こと、他の技能ある非ず。
唯死を愛むを恥じとする、一箇の偏心より結局大事を遂げ申候やに候。
当世の人も、武夫たる者死を愛まぬ偏心を腹中に貯え申候へば、多少の怯心を省き
一心定まり申すべく存候。その上を学術にて修飾仕候はば、実の人才にも成り申す
べく候と考え候。



偏心より事を成す、面白き高論なり。これは古人の未だ言はざる所なり。
ほんことには非ざれども、棄てがたき所あり。殊のほかおもしろし。
然れども未だ学ばずといえども之を学びたりと謂はんの類にて、語に病あり。
これをよくつずりとらば、至って実著の説話ならん。
これは書生の論のようなれども、気質剛柔、清濁如何しても、つまりの所。
学を欠きてはならぬなり。況や聖賢の学を為さば、いかばかりのことならん。
今の師儒の法にて人才成り難し。

2014年03月31日

水雲問答(百折不撓の気象)



百折不撓の気象なきときは大なる事を了し難し。喜んで艱難を犯すときは民死を忘る。
この語の如く、艱難に処して困苦の態あらわるるは英雄にあらず。
機に臨んで而して変を制するこそ識者の尊ぶ所に候。



漢高、軍敗れて遂に苦しむことなし。大小七十余戦を暦て、漢家三百年の基を開き申候。
祖余一時に赫然として芳を汗青に流すもの皆此場なき者は之れ無く候。

水雲問答(百万の甲兵)



天下の大事を為す者は、百万の甲兵も我が胸中にたい芥ともせぬ一気象なくして
参るまじく候。何れ大小の事、死生之を以ってすと申す勢なくば参るまじく候。
衰世は人の存じ込み甲斐なく存じ申候。危を見て逃れ申候工夫と慨嘆仕候。



百万の甲兵有り。陣を列ねて前むも、我の意を動かすに足らず。
而る後以って大事当るべし。

2014年03月29日

水雲問答(公明正大)




凡そ人は公明正大の四字を自修の符とすべし。悪をなし出す、多くは陰柔幽暗の処に於いてす。
陽光明々の地にしては必ず羞恥の心を生ず。飲酒放縦の楽も昼間に行はれずして、夜陰に行はるる
が如し。故に大義を成さんとする者は、公明正大に身を押し出して、我ながら媚弱の業なし出されぬ
ようにして、一箇の術略を以って処世の妙を顕はさば、古人の如くなし得べし。



此の論是なり。ただ立言に病あり。一箇の術略を以って処世の妙を顕はすなど聞え難きことなり。
媚弱の業など何にしても聞こえず。総てこれは皆真文にもなく、俗文にもなき故、語と意の
不都合にて、人感ずる所なし。やはり問答書などの如く俗文にしたる方、命意徹底すべし。

2014年03月28日

水雲問答(凡そ事を為すに快活に)




凡そ事を為すに快活に致したく候。譬えば千金の賞を与えるに、けちな心あるときは人々
恩に感ぜず。一毛を抜いて与ふるも、誠意なれば人感服す。
同品にても、此方の致し方にて、人心に徹底せぬことあり。
譬えば倹素の令を下さんとするに、俗人のとかくにしゅく眉して事をなす故に敗るること多し。
豁然として成さば、人服すること疑いなし。人を使うに活して使い、殺して使い申候とは雲泥の
相違に候。此処深意あり、恐れながら徳廟の上意に、人困りたるときうつ向く者は役に立たず。
困りたるとき仰向く者が役に立つと。真に恭感仕候。



是は我が精神の備と不備との差別に候。快活にするとても、人服せしめんと手段しては、人は
服さぬ者に候。一杯満々たる精神を打ち出して、人の服不服も頓着なしにすると、やがて人心服し
候者に候。
しゅく額して事をなすは、自から如何かと危ぶむ意故に候。自から危ぶむこと成就するは稀なる
者に候。古人は行いがたきことを行えおほせ、今人は行い易きことを行いおほせ申さず候。
精神ばかりにもなく、識の足らぬ所も手伝い候。識ある上にも精神満服の者は、如何なる大事を
もなしおほせ申すべく、享保も尊喩は百折不撓の所に候。さりながら、かの精神の盛よりならでは
出来申さず候。識ありても柔弱なる人は何の用にも立ち申さぬ所、又ここの所に候。
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こういう関係の本は、論語を読んだのが初めて。 それ以降、日本では佐藤一斎の「言志録」や 西郷隆盛の「南洲遺訓」など興味のあるものを 勉強。
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